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初心者に節約術とか財テクとかを教えてくれる漫画っぽい表紙なのがなんとも憎いです。何も知らずにうっかり読んだらお金よりカルト村のことが知りたくなるはず。
対価0円で毎日労働、物は共有で金銭のやりとりはない、そもそもお金を隠し持っていたら没収されてしまう。
そんなカルト村で育った高田かやさんが一般社会でどのようにお金と向き合ってきたかを描いた作品です。
・お金に触れる機会がほぼ無かったから、お金に対して強い憧れがある。
・ものを買うという経験がないから、自分の欲望と消費が結びつかない。
一般社会で育った者からすると、こういう感覚は自分にないもの。貧乏で我慢しながら生活していた人ともまた違う感覚だと思います。
安くていいものと高くていいものの見極めができるようになったり、共有ではなく個人で所有する感覚を掴んだり。
何気ない日常にも新鮮な喜びや学びがあるのだなと感じました。
旦那さん達の金銭感覚にはちょっとモヤるけど、かやさんが受け入れて幸せなんだから凄いよな……。
環境や他人のことを責めずに、自分が幸せであるために努力できるのは素晴らしい。
素晴らしいけど……それは村で育ったおかげなのか?という考えが一瞬よぎってしまうので、やっぱりカルトは恐ろしい。