あらすじ

破壊兵器「デガウザー」によりグアムが消滅した。轟の意志を引き継ぐ総理大臣代理・玉越は、この事件をきっかけに世界へ宣戦布告する。一方求たちは、玉越への対抗策で議論に。その中で、ついに求と虹の過去が明かされる。そして世界を巻き込むデガウザーの脅威をこの世界から完全に消し去るために、二人はある選択をする‥‥。世界の命運をかけた人間たちの物語、ここに堂々完結!
デガウザー(1)

『三億円事件奇譚 モンタージュ』の渡辺潤が描く新境地!借金を返済するため、貨物船の臨時作業員として船に乗り込んだ矢口求。しかしそれは、壮大な人体実験の幕開けだった。突如船が大きく揺れ、猛烈な頭痛とともに目の前の光景が歪み始める。状況を把握するべく動き出した求の前には、想像を絶する凄惨な光景が広がっており…。世界最大の都市伝説「フィラデルフィア計画」と現代社会が絡み合う、驚愕の国家転覆サスペンス!!

デガウザー(2)

謎の機械「デガウザー」。発動したが最後、それは人を殺し尽くす。その力を試す実験に巻き込まれ唯一生き残った矢口求(やぐち・もとむ)は、戸籍を入れ替えて逃れるも、再び「デガウザー」と出遭ってしまう!求を誘導する男、求の命を狙う者、「デガウザー」の力を利用しようとする謎の組織‥‥それぞれの思惑が絡み合い、求の身に危機が迫る!息もつかせぬ国家転覆サスペンス、衝撃の第2巻!

デガウザー(3)

史上最悪兵器・「デガウザー」、再び炸裂‥‥!五十嵐の次なるデガウザー実験が広島で行われることを察知した求と虹は、闇夜に乗じて襲撃を企てる。一方、デガウザー発動に巻き込まれた寧々子は、五十嵐の会社で隠密行動を開始。不穏な動きを見せる寧々子の正体とは‥‥?そして、求たちの前には新たにクレイジーすぎる敵が登場‥‥!世界滅亡級スリルサスペンス、さらにヒートアップの第3巻!

デガウザー(4)

超強力な電磁波により、物質を消し飛ばす破壊兵器・「デガウザー」。その力を利用し東京の消滅を企む五十嵐は、ついにデガウザー完成の鍵を手に入れてしまった。主人公・求たちは、囚われた仲間を助けるため、そして計画を止めるために、ついに敵組織に乗り込む‥‥! 衝撃度1000兆ボルトのサスペンス大作、電撃クライマックス!

デガウザー(5)

雷の勢いは止まらない! 史上最悪の兵器「デガウザー」を巡る争いは、五十嵐との戦いを経て新たなるステージに突入。一連の事件の黒幕・新経団連会長の轟は、デガウザーを使い”世界”を掌中に収めんとする。一方、全てを失った求たちは新たな仲間と合流。体勢を立て直し、衝撃の強行作戦に挑む‥‥! ワールドスケールで贈る都市伝説サスペンス、第5巻!

デガウザー(6)

破壊兵器「デガウザー」によりグアムが消滅した。轟の意志を引き継ぐ総理大臣代理・玉越は、この事件をきっかけに世界へ宣戦布告する。一方求たちは、玉越への対抗策で議論に。その中で、ついに求と虹の過去が明かされる。そして世界を巻き込むデガウザーの脅威をこの世界から完全に消し去るために、二人はある選択をする‥‥。世界の命運をかけた人間たちの物語、ここに堂々完結!

デガウザー

グロいけれどスケールや面白さは無限大

デガウザー 渡辺潤
名無し

海の上の大型船という逃げ場のない場所での パニックサスペンスかと思ったら、そんなもんじゃなかった。 まさに世界規模「以上」の壮大な物語だった。 正体不明のうえに巨大組織らしき敵になぜか命を狙われる。 状況が理解できずに翻弄されながら逃げ惑う主人公。 なぜ自分が狙われる?どうすれば助かる? なんでこんなに人が死ぬ?こんな死に方をする? 敵の正体は?狙いは?どこが安全で何が危険なんだ? 誰が味方で誰が敵なんだ? 誰を助けるべきなんだ?誰を殺さないといけないんだ? 勿論、読む人により好き嫌いが判れる物語だと思う。 嫌われるだろう部分は、かなりグロイ物語だということ。 残酷で凄惨な大量殺戮シーンが山盛り。 SFチックな話が絡んでくるのも好みじゃない人もいるだろう。 だがそれらの要素はあるものの、主人公たちが ちっぽけな存在でありながら巨大組織と戦っていくことには かなり説得力というか整合性があった。 戦う理由も、死にたくないからだけではなくなっていったし。 とかくこのての話は非力な主人公が巨大組織と 互角以上に戦っていくことに無理が生じたりするものだ。 大量殺人が行われたなら普通は世間でも大騒ぎになって、 物語の進行に非現実的なところがでてくるものだ。 けれど渡辺潤先生って、その辺にちゃんと理由付けをして リアリティを残しながら描くのが上手いですね。 好みは判れると思いますが、私は面白かったです。