松岡正剛の千夜千冊1000ya.isis.ne.jp「少女の気持ちってどういうもの?」って聞いたら、山口小夜子は「そうね、高野文子を読むとわかるわよ」と教えてく … Continue reading →
どの短編も見れば見るほどに発見がある。とりわけ私は「あぜ道ロードにセクシー姉ちゃん」に衝撃を受けた。 主人公は田舎に暮らす普通の女の子。田舎に対しての「うんざり感」が見て取れ、都会に思いを馳せている。スゴイのはこれを「語らずに」表現しているところだ。 田舎っぽい話題で話しかけてくる母親に、主人公はまともに返事をしない。その聞き流す態度で、その心情を表しているのだ。たしかに会話は、言外の態度で、本心などがバレる。そのリアルさをそのまま漫画に持ってきたのだ。この時代にこの作品に出会った人は面食らっただろうな~