あらすじ仏教公認をめぐっての物部対蘇我の権力争いは、蘇我の勝利に終わった。戦場で地獄を見た厩戸皇子は、この光景に目をつぶり彼岸の悟りを願っていても意味はない、地上で力を手に入れ仏法を実践しなくては、と心に誓う。最高権力者となった馬子は、抜け目のない策略により泊瀬部皇子を次の大王に決め、自らの野望のため、娘たちを使って次々と手を打ち始めた。