あらすじ西暦592年、日本における最初の女性天皇である推古女帝が即位し、厩戸皇子は正式な皇太子となった。全ての民の幸福を実現するという高い理想をかかげ、次々にその基盤をかため手腕を発揮していく厩戸皇子を、いつの頃からか人々は聖徳太子と呼ぶようになっていた。千数百年もの昔、日出づるこの国に、近代国家の礎を作りあげた偉大な若き皇太子がいた――。