あらすじ厩戸皇子の父・橘豊日大王は、新大王としての即位式である大嘗祭を終えた直後、流行病の天然痘に倒れ、祈りもむなしく崩御した。用明天皇としてわずか二年の短い在位であったが、大王として初めて仏教信仰を表明した意義は大きかった。天下を狙う蘇我馬子は物部を討つ決意を固める。「この血を流さねば歴史は前へ進まぬのか…」苦悩する厩戸皇子も戦場に立つ。