あらすじ必死で聖鍵遠征軍の猛攻に耐える開門都市だが、限界が近づいていた。魔王の指示に背き、火竜公女は“ある人物”のもとへ駆ける。ただ、自分ひとりだけを交渉材料として。その献身は、果たして報われるのだろうか。
異世界の住民の知性を下げることで、主人公や転生者を賢く見せるという手法は、なろう作品を始めとするいわゆる転生モノでよく見受けられる。 これは異世界の人間を賢くしてしまうと、それよりも高度な知識を要するという創作上での問題ゆえに起こる現象だろう。 この作品は転生モノではないが、異世界で農業や技術を本気で持ち込もうとしている珍しい作品だ。知識を有しているのは魔王であるが、他の登場人物も賢いため、ストレスなく読める。漫画という形態では少々文量が多いと思うが、違和感なく読めた。昨今のなろう作品に辟易している人にはおすすめできる一作