あらすじ

君と僕の間にはいつも死体があった―― 明智と苺が軽井沢で親しくなったドイツ菓子店『ヘクセンハウス』のパティシエに、マリアが接近。そんな折、広告代理店の女が、ヘクセンハウスのケーキを無断で盗用し、SNS映えするようにアレンジして販売した。訪問して形ばかりの謝罪を繰り返す女。パティシエの怒りを感じ取ったマリアが、女の脇腹にフォークを突き立てた。半狂乱になって喚く女をパティシエがナイフで殺害。遺体を廃屋に隠す。そのまま店を閉めようとした矢先に明智が再訪。動揺したパティシエは――? パティシエ編、クライマックス!! 【同時収録】おんな追分
美食探偵 明智五郎 1巻

食にまつわる探偵奇譚! 事件のカゲには食があり食の裏にはナゾがある… 名探偵・明智五郎の華麗なる推理劇、幕開け! 読切版「美食探偵」も収録!

美食探偵 明智五郎 2巻

東村アキコが挑む探偵奇譚第2巻 世界一の美食の街、東京──今度の事件は、グルメサイトにまつわる殺人…!?

美食探偵 明智五郎 3巻

キッチンは私のお城。土足で踏み込んだのは、だあれ? 料理が好きな桐谷みどりは、夫の和宏にいろいろな料理を振舞いたいと思っているのに、和宏は実家の母親が送ってくる煮物ばかりを好んで食べていた。思い描いた結婚生活との落差に不満を抱えていたみどりは、インターネットのお悩み相談に現状を投稿。すると、MARIA MAGDALAと名乗る人物から励ましの回答と、連絡先が…。一方、同窓会の幹事を任された私立探偵の明智五郎は、仲のいい友人の桐谷和宏が無断で欠席したことにいやな予感がして…? 【同時収録】美食探偵助手 小林苺

美食探偵 明智五郎 4巻

僕の、僕だけの天使。つかまえて、閉じ込めておきたい―― 秋葉原で3人組の地下アイドルグループ「爆音エンジェルズ」として活動するココは、過剰な恋愛感情を持ち、ストーカー化したファンに悩まされていた。怯えたココは高校の同級生である小林苺に相談。苺は明智を紹介し、明智がボディガードを務めることに。ある日、メンバーの一人がそのストーカーに襲われてしまう。そんな時、ココがツイッターでマリアの名前を目にして…? マリアの優雅な海外逃亡生活、明智の子ども時代のマル秘エピソードも収録!

美食探偵 明智五郎 5巻

アイドルには秘密がつきものでしょ ストーカー化したファンに悩まされる地下アイドルグループ「爆音エンジェルズ」のココ。精神的に追いつめられたココに、マリアが白いキノコの瓶詰めを渡す。ココは渡されたキノコを使ってパスタを作り、ストーカーへ。しかしココたちの身を守るはずのそれは、ただのキノコではなかった――。真実にたどり着いた明智は、ココにある選択を迫る。ココの答えとは!? また、マリアの魔の手は、明智の周りにいる親しい人たちへ伸びる。ついに、苺に危機が――!? 【同時収録】番外編

美食探偵 明智五郎 6巻

でもただ殺すんじゃつまんないわ マリアが姿を消して数か月。明智はかりそめとはいえ、平穏な日々を取り戻していた。そんなある日、明智は母親に強引に誘われて総理大臣が主宰するパーティー「五月晴れの会」に行くことになる。マリアは明智が行くことを知り、和菓子屋として潜入し、接触をはかる。おりしも、野点のデモンストレーションが始まり、明智親子は総理大臣と同じ席に。静かに茶席が進行していく中、マリアの企みが明らかに――! マリアと明智の過去が重なり合うはじまりの物語も収録!

美食探偵 明智五郎 7巻

あなたも悪党におなりなさいな 明智が、総理大臣が主宰するパーティー『五月晴れの会』に出席することを知ったマリアは、野点の席に出される和菓子に毒を仕込むことに。ランダムに弱毒・強毒・無毒のものを用意し、明智を待つ。明智はマリアの意図に気づき、和菓子を口にしなかったが、総理大臣が偶然強毒の和菓子を食べて死亡、日本はパニックに陥る。そんな中、苺はマリア一味によって拉致される。マリアは、苺を人質に明智を呼び出して…? 総理大臣暗殺編、衝撃のクライマックス――!!

美食探偵 明智五郎 8巻

男尊女卑の時代錯誤が残ってるとこには残ってるもんなんだなあ 明智は、マリアと決別して平穏な日々を取り戻した。ある日、母親に誘われて家族ぐるみで通う老舗の日本料理屋に行くことに。どれも美味しいが、料理には創意工夫がなく、明智の高校時代から大して変わっていなかった。明智は、そこで女性の板前見習いの姿を見かける。彼女は女であるというだけで板長や兄弟子にきつく当たられ、不当な扱いを受けていた。料理も思想も古臭いと辟易して帰ってきたところ、事件が…!?

美食探偵 明智五郎 9巻

あの女に罰を与えましょう あなたの美しい思い出を 汚した罰を ひょんなことから軽井沢の別荘を相続するかもしれない状況になった明智。それを聞きつけた苺は半ば脅すような形で軽井沢に連れて行ってもらう。ふたりで森の中を歩いていると、ドイツ語で“お菓子の家”を意味する『ヘクセンハウス』という店を見つけた。入ってみると、クラシックなドイツ菓子の店で、美しい青年がひとりで店を切り盛りしていた。ドイツ菓子が大好物の明智は、その店をすっかり気に入って常連に。その店に、ある日広告代理店の社員が訪ねてくる。その女性は、ひどくえらそうな態度で…!?

美食探偵 明智五郎 10巻

君と僕の間にはいつも死体があった―― 明智と苺が軽井沢で親しくなったドイツ菓子店『ヘクセンハウス』のパティシエに、マリアが接近。そんな折、広告代理店の女が、ヘクセンハウスのケーキを無断で盗用し、SNS映えするようにアレンジして販売した。訪問して形ばかりの謝罪を繰り返す女。パティシエの怒りを感じ取ったマリアが、女の脇腹にフォークを突き立てた。半狂乱になって喚く女をパティシエがナイフで殺害。遺体を廃屋に隠す。そのまま店を閉めようとした矢先に明智が再訪。動揺したパティシエは――? パティシエ編、クライマックス!! 【同時収録】おんな追分