須和野家に拾われた捨て猫は、いつかは人間になれると信じていたが…!?まんがのワクを超え、大きな反響を呼んだファンタジーの最高峰。
ミステリー作家・朏 素晴(みかづき すばる)は、自らの想像の世界を邪魔する他人が苦手。そんな素晴の元にやってきたのは、一匹の猫。その不可解な行動を見ているうちに、小説のネタが浮かんできて……!? 不器用男子×一匹の拾い猫。 ふたりでみつける幸せぐらし。人と猫、W視点で贈る物語。猫のきもちが知りたい人、必見です。
ある日突然、愛犬が子ネコを拾ってきたら? Cheese!本誌で大人気ネコショートが待望のコミックス化!! 「ある日、うちの犬が拾ってきたのは、2匹の小さな子ネコでした。」とある小説家に飼われている大型犬・ペリタス。彼は散歩中に、捨てられていた2匹の子ネコに出会う。ペリタスは弱っている2匹を放っておけず、主に内緒でこっそり屋敷に連れ帰ってしまった。しかし、屋敷で(ペリタスの)水を飲み、(ペリタスの)ごはんを食べた子ネコたちは、みるみるうちに元気に。そしてそうなると、まだまだ幼い子ネコたちが空気なんて読むわけはなくて… 主に見つからないようにとドキドキするペリタスは、子ネコたちをうまくかくまえるのか…! 真面目で優しい大型犬×やんちゃな子ネコ2匹。可愛くて楽しくて、ちょっぴりきゅんとする“家族のものがたり”、待望の第1巻!
最近、ボクは気づいたんだ。このクラスの担任の先生が「ネコ」だって事に……むにゃ……職員会議はみんなお昼寝中。えええーーっっ、校長先生まで「ネコ」だなんて……か、かわいい……ボクの先生は、もふもふしてて……肉球がピンクで――「ネコ」なんです。
「キジトラ猫の小梅さん」ほしのなつみ/「しーちゃんとねこ」たかなししずえ/「ねこじぞう」池田さとみ/「痛快!48コマ猫劇場」稲見佳奈子/「月夜の選ばれし猫」高橋まい/「ぼくの町のボス猫」睦巳夏生/「旅猫 アンドレイの野望」松浦カイ/「猫に癒されたことがない!」糺ノ森たゆた/「にゃんこま」みあ/「魔法使いだった猫」みかみふみ/「玉こんの散歩道」胡原おみ/「猫の花うた♪通信」百乃ようこ/「ひとりひとねこ」ウオズミアミ/「響銅猫見聞録 番外編」まわれぎみ/「夏目家の三姉妹~吾輩は猫であるの頃~」紗都子・遊佐ハルカ/「猫が町を幸せにする 番外編」柿生みのり/「常連猫さん」藤凪かおる/「まねきねこ不動産」空乃さかな/「猫絵十兵衛 ~御伽草子~」永尾まる/「一年三か月目の猫だんご「猫が来た日」」アオセ幹子 ※電子版には付録、写真企画等は収録されていません。またプレゼント、アンケートなどへの応募はできません。予めご了承ください。
転んでもタダでは起き上がらない! 大島弓子のマンガは、もうこれに尽きると言ってもいいかもしれません。というか、もう全編に渡り転びっぱなし。敗北の人生。しかも、あしたのジョーですらびっくりして卒倒するぐらいのノーガード戦法で立ち向かってゆく。でも、それは戦法なんて呼べた代物ではなく、彼女たちは単に生まれながら身を守る手段を知らないだけなんです。それはそれは痛々しくて見ていられないほどの。 『綿の国星』のチビ猫は、両親に刷り込まれたロマンティックな価値観よって、大きくなったら人間になれると信じている。その両親というのは、じっさいには人間の飼い主で、チビ猫はほんとうの父母すらもわからない。飼い主は事業のしっぱいで夜逃げしてしまい、瀕死のノラでいるところを時夫に救われる。そして恋をする。 少女の姿で描かれてはいても、チビ猫はやっぱり猫なので、助けてくれて「ありがとう」のたったの一言も伝えることができません。それでもチビ猫は、たとえ転んでもタダでは起き上がらない! いつか人間になったら「一番はじめにありがとうって伝えるわ」と心に誓うんです。 衰弱から回復して元気なってくると、しかし、チビ猫はだんだんと世の理りを理解するようになります。でも、あたまで理解したからといって人間への憧れが消えるわけではありません。だからといって相変わらず言葉が通じるわけでもない。時夫の一家は優しく接してくれます。でも、チビ猫はいつだって周囲の人間たちにたいして、あるいは猫たちにも、あるいはものを言わないこの世界の自然にたいして、たったのひとり(いっぴき)なんです。でも、それでもチビ猫は、転んでもタダでは起き上がらない! たとえ意志の疎通ができなくても、その対象を懸命にみようとする、きこうとする、肌で感じようとする、たとえ泥だらけになろうとも。 大島弓子のマンガは全編に渡り、この種の健気な気合いがみられます。『つるばら つるばら』というのがまた凄まじくて、男性に生まれてしまった女性が、子どもの頃くりかえしみた夢にでてくる家をどこまでも、どこまでも探し続ける。夢のなかでのことですから、あらゆる意味で当の本人にしかわかりえない家をどこまでも、どこまでも探し続けるんです。もうね、大島弓子というひとはとにかく気合いが入っています!