あらすじ

人を地獄に流したら、あなたも地獄に落ちてもらう。死んだあとの話だけどね……。憎しみ、裏切り、欲望――。終わりなき人の心の闇を見つめ閻魔(えんま)あいは、きょうも怨みを流しつづける。地獄へいくよりも重い罪をその身に背負い、血塗られた悲しい記憶を心に秘めたまま……。
地獄少女 1巻

ねえ、地獄通信って知ってる?午前0時にだけアクセスできるサイト・地獄通信。そこに憎い相手の名まえをかきこむと、「地獄少女」があらわれて怨みを晴らしてくれる……。子どもたちの間で広まった都市伝説。でも、ウワサは本当だった――。

地獄少女 2巻

おねがい!あいつを地獄に落として!晴らせぬ怨みを地獄へ流す地獄少女・閻魔(えんま)あい。彼女からわたされる、わら人形の赤い糸をほどけば憎い相手は地獄へと送られる。ただし、その契約の代償は死後自らの魂も地獄に落ちること――。フィギュアのライバル、若いヘルパー、ストーカー、いじわるな教師……。あなたはそれでも……怨みを晴らす?

地獄少女(3)

人を地獄に流したら、あなたも地獄に落ちてもらう。死んだあとの話だけどね……。憎しみ、裏切り、欲望――。終わりなき人の心の闇を見つめ閻魔(えんま)あいは、きょうも怨みを流しつづける。地獄へいくよりも重い罪をその身に背負い、血塗られた悲しい記憶を心に秘めたまま……。

地獄少女(4)

今日もまたどこかで、黒藁(くろわら)人形の糸が解かれる。怨む者、怨まれる者。落ちる先は、みないっしょ――。善も悪も関係なく、地獄はすべて飲み込んでいく。ピアノを反対する父、偽愛犬家のおばさん、いじめの首謀者、ベテラン女教師……。地獄少女・閻魔(えんま)あいは、晴らせぬ怨みを抱える弱き者たちの味方なのか、それとも……?

地獄少女(5)

苦しみから、永遠にのがれることができない。それが、地獄――。平和だと思っていた日常は、一瞬でこわされる。あとに残るは、晴らせぬ思い――。地獄少女・閻魔(えんま)あいは、今日も怨みを持つ者にわら人形を手わたす。どうせ苦しむなら、選べばいい。代償を払う勇気があるのなら……。

地獄少女(6)

「仲間っていいもんだよ……」――途切れることのない復讐の依頼。数えきれない人の憎しみ。怨みの連鎖は地獄少女・閻魔(えんま)あいをこの世界にしばりつける。そんなあいを、かたわらで見守る一目連(いちもくれん)。二人の出会いが明らかになる、番外編も収録。

地獄少女(7)

「あたしたちは正義の味方じゃないんだよ」――どんなに理不尽でつまらない理由でも、一度糸が解かれれば、地獄へおとす。それは、望むも望まぬも関係ない、地獄少女・閻魔(えんま)あいの運命(さだめ)――。愛と裏切りにまみれた骨女(ほねおんな)の哀しい記憶をえがいた番外編も収録。

地獄少女(8)

「そうだ、悪魔の子のしわざにすればいい」――生まれ育った町に5年ぶりにもどった少年・拓真(たくま)。でも、楽しみにしていた新生活は、犯人不明のいやがらせが続き、父親まで巻き込まれ……。地獄通信にアクセスした拓真の前にあらわれたのは、地獄少女・閻魔(えんま)あい。それは、悲劇の始まりにほかならなかった――。

地獄少女(9)

地獄少女を生みだした悲劇が、ふたたびくりかえされる!!――拓真(たくま)を「悪魔の子」に仕立てあげ、つぎつぎと地獄流しをおこなうラブリーヒルズの住民たち。拓真の無実を明らかにしようとした刑事の誠一(せいいち)も襲われ、その妹・蛍(ほたる)とともに拓真は追いつめられていく。とまらない怨みの連鎖のなかで、閻魔(えんま)あいは――!?輪入道(わにゅうどう)の過去を描いた番外編も収録。