若者の流出、空気に逆らえない人々......矢口高雄の40年前の名作漫画『おらが村』と現代日本 | レビュー | Book Bang -ブックバン-Book Bang -ブックバン-漫画家の矢口高雄氏といえば、やはり『釣りキチ三平』のイメージが強い。 筆者の幼馴染に釣りキチ三平のファンがいて、彼は中学生の頃から熱心に読んでいた。今ではブログで釣り具メーカーの案件記事を請け負うほどのフィッシャーになったのだから、漫画の力は物凄い。 ...
あらすじ一年のうち半年は雪に埋もれる、秋田県は奥羽山脈のY盆地。その外れの山間に戸数40戸たらずの小さな村がある。村の中でも比較的裕福な農家の高山家は、55歳の政太郎を家長に、妻の信江、長男の政信、末娘で快活な女子高生・かつみの4人暮らし。彼らを中心に、小さな村の人々が抱く不安、欲望…そして、夢や希望を四季を通して描く、おらが村の物語!続きを読む