舞台は1930年代のアメリカ合衆国。白人の人気歌手レジナルドのもとに、かつて彼が歌を教わった黒人のタイロンから手紙が届く。思い起こされる少年時代の秘密と約束。そして10年越しの再会が二人にもたらすものとは。(アフタヌーン2024年6月号)
僕の“神様”が死んだ――いじめによる不登校の少年・福田の救いは配信者アマニの実況を視ることだけ。だけど、その人が配信中に死んでしまった…世界に絶望した少年はカースト上位のクラスメイト音羽と、アマニを求めて聖地巡礼の旅に出る…最後、殉教者となるために。苦しくも生々しい感情むき出しの青春ドラマ!
見えてはいけないものを、引き寄せてしまう黒桐まこと。オカルト人生を送る彼の日常が、動き出す! 新感覚のボーイミーツガールをお楽しみに!(週刊少年サンデー2023年16号)
【アフタヌーン四季賞2024冬 四季賞】いじめられっ子の中学生・さやかは、「ずっと友だち」だと誓い合った幼馴染のあゆちゃんに避けられている。寂しい日々を過ごしていたある日。「殺した相手が幽霊となって後ろについてくる」という噂を耳にした…。少女の危うくて鮮烈な衝動に満ちた、渾身の一作。
2024年春の四季賞は力作揃いでしたが文句なし大賞作だと思います。次点の「弟の俤」がとても絵が上手くてそれに比べるとその点は劣るのですが、コマの流れやセリフが自然で読みやすくいつでも連載をしそうな力のある作家さんだと感じました。1930年代のアメリカの人種差別という難しいテーマを選んで描き切るのもすごいです。ただ上手くまとまってるからこそ読後の引っ掛かりとしては弱いような気がしました。連載するならアフタヌーンよりもビッグコミックが合いそうな気がしますよね。とにかく次回作が楽しみです。