あらすじ小池オーナーによる悪質な計画からマリンズを守るため、ジョージは今季限りでの引退とともに、マリンビールを買収したベートーベンビールジャパンの社長に就任する。それでも先発投手不足の苦しいチームを優勝争いから脱落させないために先発を志願し投げ続けるあすなろだったが、その代償は予想以上に大きなものだった……!!恵まれずとも遥か高みを目指して駆け抜けたピッチャー・檜あすなろの汗と涙の野球道、ここに完結!!
漫画は夢を与えてくれる。自分を忘れてその世界に没頭することで、日常の辛いことや嫌なことを忘れさせてくれる。ときには現実世界で漫画みたいなことが起こるんじゃないか?頭を使えばなんどかできるんじゃないか?そう思わせてくれる漫画があった。名門!第三野球部は、ヘタクソな野球少年に「自分ももしかしてできるんじゃないか?」という気持ちにさせてくれる漫画だった。大変申し訳ないが、むつ先生の画はお世辞にも上手だとは思わない。だからこそ屈辱的な状態からのし上がっていくストーリーが生きてくる。野球部で1軍でも2軍でもない「3軍」という「おまえら野球の素質なんてないからやめてくれてもいつ構わない」という、存在価値の否定を公然とされている野球少年たち。その彼ら3軍の解散を命じられ、勝ったら一軍に上がるという条件のもと、一軍と試合をする夢のあるストーリーである。「もしかして自分もできるんじゃないか?!」ヘタクソな野球少年だった自分にも夢を与えてくれた漫画である。