あらすじ手術を控える勇作(ゆうさく)少年のために、次の阪真戦で全打席ヒットを打つ約束をしたチャーリー。しかし俊足ではあるものの、打力のない彼に対する世間の期待は高くなかった……。試合の日が迫るなか、勇作のことが気になり打撃練習に集中できないチャーリーは、勇作が入院している病院を訪れるが面会謝絶で会うことができない!そこで勇作の家に向かったチャーリーは、家を建てている勇作の父の姿を見てあることを思いつく……!!
漫画は夢を与えてくれる。自分を忘れてその世界に没頭することで、日常の辛いことや嫌なことを忘れさせてくれる。ときには現実世界で漫画みたいなことが起こるんじゃないか?頭を使えばなんどかできるんじゃないか?そう思わせてくれる漫画があった。名門!第三野球部は、ヘタクソな野球少年に「自分ももしかしてできるんじゃないか?」という気持ちにさせてくれる漫画だった。大変申し訳ないが、むつ先生の画はお世辞にも上手だとは思わない。だからこそ屈辱的な状態からのし上がっていくストーリーが生きてくる。野球部で1軍でも2軍でもない「3軍」という「おまえら野球の素質なんてないからやめてくれてもいつ構わない」という、存在価値の否定を公然とされている野球少年たち。その彼ら3軍の解散を命じられ、勝ったら一軍に上がるという条件のもと、一軍と試合をする夢のあるストーリーである。「もしかして自分もできるんじゃないか?!」ヘタクソな野球少年だった自分にも夢を与えてくれた漫画である。