あらすじ

終戦後、無事日本に生還した力道剛(りきどう・ごう)達は、世話になった天神一家の組長に、グレン隊の村田組からヤミ市を守ってほしいと頼まれて快諾する。そして、力道の考えでヤミ市で働いていた三好(みよし)は、急襲してきた村田組の代貸・梅宮(うめみや)を、殴り合いの末に気絶させる。同じ頃、力道は中学校時代の子分である鈴木(すずき)達と再会して……!?
暴力大将 1巻

ケンカがめっぽうに強く「河内の暴力大将」と呼ばれる少年・力道剛(りきどう・ごう)の、男気あふれる半生を描いたスーパーアクション出世物語。引っ越し途中だった小学6年生の力道は、対立する小学校同士である生徒達のケンカを見かけて、劣勢な福丸小に助太刀する。さっそく敵側の生徒達を全滅させた力道は、その大将である日下部四郎(くさかべ・しろう)と勝負しようとするが……!?

暴力大将 2巻

一目惚れした麗子(れいこ)からの手紙を読んで暴力を封印していた力道剛(りきどう・ごう)は、生徒会会長・佐藤(さとう)に腕をへし折られてしまう。そんな力道を見舞いに行った子分の鈴木(すずき)達は、麗子の手紙が誰かの陰謀だと意見するが、麗子を信じたい力道は彼らに騒ぎを起こさないように頼み込む。そして、暴力をひたすら耐え忍ぶ鈴木(すずき)達にしびれをきらした佐藤一派は、入院中の力道を半殺しにして……!?

暴力大将 3巻

河内矯正院に送りこまれた力道剛(りきどう・ごう)は、武田(たけだ)を負かして第31号室の新室長になる。その後、第四組頭・増井(ますい)からの報復で、配下の三人が犠牲になり激怒した力道は、夜襲をかけていき増井とタイマンして勝利する。そして、第四棟を支配下においた力道は、総部屋長・根室(ねむろ)からの伝言を伝えに来た第二組頭・三好(みよし)と対峙して……!?

暴力大将 4巻

死闘の末に第二組頭・三好(みよし)に勝利した力道剛(りきどう・ごう)。一方、矯正院本部では親衛隊隊長・秋山(あきやま)が、力道の台頭によって総部屋長・根室(ねむろ)を始末しようと企み、独自の判断で動こうとしていた。そんな時、三好のいる第二棟が根室一派に放火されてしまい、力道は仲間である三好達を救うために燃えたぎる炎の中を突入していき……!?

暴力大将 5巻

総部屋長・根室(ねむろ)の手によって親衛隊は全滅し、教官達は全員捕虜にされてしまった。力道剛(りきどう・ごう)は、根室一派との戦闘に備えて投石組、槍組、弓組と戦闘班を分けて作戦を立てる。その後、力道一派と根室一派の大決戦が始まり、双方が死力をつくしての攻防戦を展開していく中で、ついに力道と根室の一騎打ちが……!?

暴力大将 6巻

建物の地下から兄・栄一郎(えいいちろう)を助け出した黒木(くろき)と藤助(とうすけ)は、杉山(すぎやま)達に包囲されるが強行突破に成功する。その後、ダイナマイトを爆破して外へ脱出した黒木達だったが、栄一郎は再び建物の中へ戻ってしまう。そして、建物への総攻撃を始めた力道剛(りきどう・ごう)は、総部屋長・根室(ねむろ)と最後の対決を……!?

暴力大将 7巻

秘密裏に河内矯正院から陸軍特別収容所へ送り込まれた力道剛(りきどう・ごう)達。そこで激しい軍事教練を受けることになった力道達は、ある日いきなり日本陸軍の兵隊にされてしまう。それを拒絶しようとする力道だったが、大佐・黒瀬(くろせ)の約束を信じて戦地へと旅立っていく。同じ頃、感化院を退院した鈴木(すずき)達は、新聞で河内矯正院生が乗った船が沈没したと知って……!?

暴力大将 8巻

戦地であるフィリピンのバターン島に送られた力道剛(りきどう・ごう)達は、日本軍軍部から生きては帰れないオトリ部隊に任命される。生き残ろうと考える力道は、ワラ人形を乗せた船をオトリに使って、島の裏側からの奇襲作戦を決行する。そして、上陸を完了してアメリカ軍第四陣地へ進撃していく力道だったが、敵の銃弾に倒れてしまい……!?

暴力大将 9巻

敵司令部に総攻撃をかける力道剛(りきどう・ごう)達は、夜が明けて不利になる前に決着をつけなければならなかった。しかし、アメリカ軍の予想外の反抗に戦闘は膠着状態に入る。そして、夜明けが迫る中、30分後に自分が信号弾を上げなければ全部隊に撤退命令を出せと赤沼(あかぬま)に伝えた力道は、ありったけの武器を持って単身で総司令部に殴り込んでいき……!?

暴力大将 10巻

オンボロの輸送船でリンガエン港へ強引に上陸した得体の知れない兵隊達。彼らは陸軍刑務所の極悪犯部隊である第四十特別部隊だった。野営をしていた力道剛(りきどう・ごう)達は、第四十特別部隊の連中に食料を強奪され、彼らの元へ乗り込んでいく。そこで力道は、ケンカを売ってきた柴崎(しばざき)を叩きのめすのだが……!?

暴力大将 11巻

次なる戦地・ガダルカナル島へ向かう力道剛(りきどう・ごう)達が乗る日本軍船団は、アメリカ軍の空襲を受けて全滅寸前のところを味方の高射砲に救われる。その三日後に総攻撃を控える力道は、司令部の作戦には従わず独自の作戦を計画する。そこで、天海(てんかい)が率いる部隊と共同作戦を取ろうとする力道だったが、天海はそれを拒絶して……!?

暴力大将 12巻

多大なる戦果を上げたにもかかわらず、命令無視の罪を追求された力道剛(りきどう・ごう)は、参謀長・辻本(つじもと)に銃を向けて人の命の大切さを力説する。その後、力道と三好(みよし)は捕らえられ、司令部で彼らの処罰が会議される。それを盗聴していた黒木(くろき)は、力道隊は生きながらにして死んでいる死人部隊である事や大佐・黒瀬(くろせ)の約束が嘘だったと知って……!?

暴力大将 13巻

天海(てんかい)隊、そして力道剛(りきどう・ごう)隊の脱走を利用しようとする大佐・黒瀬(くろせ)は、アメリカ側にニセ暗号無電を流す。それを信じ込んだアメリカ軍は、総力をあげてオトリとなった天海(てんかい)の部隊へ攻撃していく。その間に日本軍の主力部隊は、手薄になったアメリカ軍の前線基地に総攻撃を開始して……!?

暴力大将 14巻

手薄になったアメリカ軍のヘンダーソン基地に総攻撃する日本軍主力部隊は、前線陣地を強行突破して陥落寸前まで追いつめたところで、大本営からの撤収命令を受け取る。一方、絶体絶命の天海(てんかい)隊の救出に向かう力道剛(りきどう・ごう)隊は、洞穴に潜む天海隊を攻撃するアメリカ軍を包囲して全滅させる。そして、一緒に脱出しようと相談する力道に対して、天海は意地を張って……!?

暴力大将 15巻

アメリカ軍の駆逐艦・パターソンを奪った力道剛(りきどう・ごう)隊は、大海原に逃亡するが、敵航空機の空襲でエンジンを破壊されて動けなくなる。そこに追跡してきた敵艦が三隻現れて、パターソンは壮絶な砲撃にさらされる。その後、敵艦からの降伏勧告を拒絶した力道は、煙幕を張りながら復活したエンジンを始動させて、凄惨な大海戦に突入していき……!?

暴力大将 16巻

ついに敵艦三隻を沈没させた力道剛(りきどう・ごう)隊だったが、自艦も激しい損傷を受けて沈み始めていた。的確な判断で仲間達に救命胴衣を着けさせゴムボートに避難させた力道だったが、煙突の下敷きになった天海(てんかい)を救出するために単身で船に戻っていく。そして、持ち前の怪力で煙突をどけて、天海と海に飛び込んだ力道は、燃料タンクから漏れた重油の猛火に囲まれてしまい……!?

暴力大将 17巻

終戦後、無事日本に生還した力道剛(りきどう・ごう)達は、世話になった天神一家の組長に、グレン隊の村田組からヤミ市を守ってほしいと頼まれて快諾する。そして、力道の考えでヤミ市で働いていた三好(みよし)は、急襲してきた村田組の代貸・梅宮(うめみや)を、殴り合いの末に気絶させる。同じ頃、力道は中学校時代の子分である鈴木(すずき)達と再会して……!?

暴力大将 18巻

力道剛(りきどう・ごう)に敗北した村田(むらた)は、組を抜けるために佐藤(さとう)から右腕を切り落とされる。その後、日下部四郎(くさかべ・しろう)と密談する佐藤は、梅田のヤミ市を手に入れようと圧力をかけていく。一方、重傷の村田は謎の僧侶・照庵(しょうあん)に拾われて、天神一家で手当てを受けていた。それからしばらくして、梅田のヤミ市は取引先から商品の納入を止められてしまい……!?

暴力大将 19巻

物資が不足するヤミ市のために、日下部財閥が所有する旧日本軍の隠匿物資を手に入れようと、八尾の廃校を襲撃する決意をした力道剛(りきどう・ごう)。命がけで侵入した力道達は、警備する佐藤(さとう)組組員を次々と倒していく。しかし、待機を命じられていた鈴木(すずき)達が勝手な行動をして、敵の銃撃で窮地に陥ってしまう。そんな鈴木達は、照庵(しょうあん)の弟子・緑念(りょくねん)に助けられて……!?

暴力大将 20巻

略奪した物資を売りさばいて得た大金を元手にヤミ問屋を始めた力道剛(りきどう・ごう)。しかし、八尾廃校の襲撃犯が力道だと知った日下部四郎(くさかべ・しろう)は、梅田署署長となった黒瀬(くろせ)を使って、買いだした荷物を京都の倉庫へ運ぶ力道達を食管法違反で逮捕させる。そんな時、力道と一緒に逮捕された緑念(りょくねん)は、警官を殴り倒してMPの指揮官に謎の書類を見せ……!?

暴力大将 21巻

日下部四郎(くさかべ・しろう)を倒すべく、その屋敷へと突入した力道剛(りきどう・ごう)。しかし、そこには日下部商事の株券二百万株と現金1億円が、謝罪金と慰謝料として残されていただけだった。ワケがわからない力道は、その場にいた照庵(しょうあん)に説明されて、四郎がアメリカへ旅立ったと知らされる。その後、日下部からの大金を受け取る事にした力道は、それを使って全国に子ども市を拡大しようと決めて……!?

暴力大将 22巻

アメリカで堕落していた日下部四郎(くさかべ・しろう)は、バーのチンピラに殺されそうなところをリュウ江川(りゅう・えがわ)に助けられる。実の叔父であった江川と不思議な再会を果たした四郎は、力道剛(りきどう・ごう)に勝つにはアメリカで成功する事だと教えられて、人が変わったように仕事に励んでいく。一方、子ども市の拡大で英雄的存在になった力道だったが、ヤミの元締めから入荷をストップされて大ピンチに……!?

暴力大将 23巻

子ども市を全店閉店に追い込まれた力道剛(りきどう・ごう)は、四菱商事からの全面協力を受けて子ども市を再開する。その後、日本最大のヤミ市王にのし上がった力道は、日本政財界最大の巨星・丸銀時次郎(まるぎん・ときじろう)に認められ、その後継者になる事を申し込まれるが……!?そして、力道の宿敵・日下部四郎(くさかべ・しろう)に待ち受ける運命とは?熱血大河ロマン、ついに完結!