「闘いのさなか、アイツは私に言った。「この悪魔め!」あの眼は忘れないわ。きっと前にも増して私を憎んでいるだろうな。私は闇の魔力遣い。骨の国に仇なす者を躊躇なく殺してきた。それが私の正義。敵であるアイツの眼に悪魔と映ったのならばむしろ望むところだわ。………え? ……悲しそう? ………私が? バカバカしい。たとえこれが恋だとしても、私にはもっともっと大切なことがある。もし別の出会い方をしていたら、って思わなくはないけどね。」幼き頃より骨の国に忠誠を誓い、「闇の戦士」として暗躍してきたニキ。そんなニキが恋した相手は、宿敵であるはずの「光の剣士」ツナシ。闘う運命にあるのにもかかわらず、ツナシへの恋心は徐々に大きくなっていく……。文明と文明が衝突する世界で、禁断の恋に落ちた悪の姫。曽田正人が描く、先が読めない恋愛ファンタジー!!
あんなに頼りなかったツナシが…。ヒロイン二人が揃えば…!これまでの道のりが、すべてこの時のためにあったのですね。この巻の最初の方の背景とか特に素晴らしいので、ジロジロ楽しみました。曽田先生、連載お疲れさまでした。ありがとうございました。