朝日新聞、ダ・ヴィンチなど、各誌で大絶賛!ページをめくるたびに泣けてくる、戸田誠二の作品集。ロシア、中国、朝鮮、アイヌの古典から綴られる物語!!
ウルの山脈を越え、オラスカの平原を走り、龍河を下りし東海の果てに、夏は黄金に、冬は白金に輝く島あり。名をウタリアと言う。その平和な地に突如襲来する、蝗の黒い大軍。焼き尽くし、殺し尽くし、奪い尽くす邪倭羅国の尖兵である。イフツ国の青年ラメトクの目前で、一人の少女が救世主として覚醒する。金髪碧眼のウタリア王女・アーシュラであった。古代北海道・悪辣な倭人の侵食に対抗するアイヌの勇者に材を取った壮大な歴史ファンタジー!
世界の古典や民話をモチーフにした全4話の短編集。 「いまさら面白くもなんともない…」と思われがちな古典作品を、 漫画界のストーリーテラー・戸田誠二(←私が勝手に呼んでる)が、現代にも通じるヒューマンドラマとして鮮やかに生まれ変わらせています。 <収録作> ロシア民話 『大きなかぶ』 李氏朝鮮の古典 『春香伝』 アイヌ民話 『金の刀』 中国の古典 『化けの皮』 奥付によると、2002年から2003年にかけ「まんがグリム童話」シリーズに掲載された読切とのこと。 グリム童話を集めた短編集「唄う骨」も別にありますので、興味のある方はそちらも是非。 どの話も出色の出来ですが、やはり表題作『化けの皮』がすばらしいです。 原典は蒲松齢の「聊斎志異」。 道教の思想に基づく、独特の世界観のある作品です。 読者が想像もつかないような展開が多く、非常に絵に落としにくい場面をマンガにするのは物凄い想像力が必要だと思うのです。