あらすじ市子のことが気になる朝市だったが、アメリカへ連れて帰って市子に苦労させたくはないと悩んでいた。除隊してアメリカへ戻る朝市に代わって、戦友のマイクがふたりを結びつける。アメリカでは移民帰化法が制定され、ようやく楽市たちはアメリカ市民として権利と名誉を得ることが出来た。楽市はシカゴへ渡ってきた博多山笠を見て、こみ上げる涙を止められなかった。長きに渡って苦難を乗り越えてきた楽市の胸には、アメリカで本土を走る山笠の姿が――!!アメリカで生き抜いた日系人・楽市の物語、感動の完結へ!!
明治維新後の博多で生まれた石工職人の息子 那ノ津楽市を主人公として、アメリカへ移住した日本人の姿を書く。 一攫千金を夢見てアメリカに移民した主人公の苦難に満ちた生涯を長谷川法世の明るいタッチやユーモアでかかれているので単純に暗い話ではない。 戦前戦中戦後のアメリカに移住した日本人の立場がわかりやすく書いてあり、色々学べることもあった。 がんがらがんとは「おあいこ」の意味だった。