あらすじ親日家のロックウッドに拾われて、使用人として働く楽市。ある日、サーカスの巡業で行方不明だった清郷と再会。そして石工だった経験を生かし、清郷と民芸品の店を開くことに。そこへ駈け込んで来たのは許嫁の借金で売り飛ばされそうになった福。楽市は、シスコの日本人社会のボス・鬼政のもとへ行き、福を自由にする話をつけてくる。そんな折、世話になった石善親方が事故で死に、その娘であり楽市の恋人である、あいが結婚すると聞いた楽市は、日本へ戻り花嫁姿のあいを連れ去るのだが――!?
明治維新後の博多で生まれた石工職人の息子 那ノ津楽市を主人公として、アメリカへ移住した日本人の姿を書く。 一攫千金を夢見てアメリカに移民した主人公の苦難に満ちた生涯を長谷川法世の明るいタッチやユーモアでかかれているので単純に暗い話ではない。 戦前戦中戦後のアメリカに移住した日本人の立場がわかりやすく書いてあり、色々学べることもあった。 がんがらがんとは「おあいこ」の意味だった。