あらすじ夢と希望を持ってアメリカへ移住した日本人たち。しかし彼らにはさまざまな苦難が待ち受けていた…。アメリカ200年の歴史の半分にあたる日系人移住史を、那ノ津楽市という人物の生涯を通して描きあげた長谷川法世の意欲作!博多山笠を愛する石工・那ノ津楽市は、山笠廃止案を玄洋社の仕業と考え単独で殴り込みを。しかしそこで頭山満と出会い、狭い博多ではなく広い世界に目を向けろと諭される。そして楽市はアメリカで一旗あげると決意して渡米するのだが…!?
明治維新後の博多で生まれた石工職人の息子 那ノ津楽市を主人公として、アメリカへ移住した日本人の姿を書く。 一攫千金を夢見てアメリカに移民した主人公の苦難に満ちた生涯を長谷川法世の明るいタッチやユーモアでかかれているので単純に暗い話ではない。 戦前戦中戦後のアメリカに移住した日本人の立場がわかりやすく書いてあり、色々学べることもあった。 がんがらがんとは「おあいこ」の意味だった。