あらすじ劣悪な環境での船旅を乗り越えてアメリカに上陸した楽市。船で知り合った清郷とともに、ホテルの主人から紹介された鉄道作業の仕事をすることに。しかし過酷な肉体労働や粗末な食事、反日アメリカ人からの攻撃、そこでの生活は決して楽ではなかった…。そしてある日、事故に遭った白人女性を助けた楽市と清郷は、誤解によって逮捕されてしまうが脱走。逃亡の途中に襲ってきた熊と戦った清郷は崖に落ちて行方不明に。ひとりになった楽市はあてもなく列車に飛び乗って…!?
明治維新後の博多で生まれた石工職人の息子 那ノ津楽市を主人公として、アメリカへ移住した日本人の姿を書く。 一攫千金を夢見てアメリカに移民した主人公の苦難に満ちた生涯を長谷川法世の明るいタッチやユーモアでかかれているので単純に暗い話ではない。 戦前戦中戦後のアメリカに移住した日本人の立場がわかりやすく書いてあり、色々学べることもあった。 がんがらがんとは「おあいこ」の意味だった。