あらすじ感染症の流行にともない、都市封鎖を余儀なくされた島国アリストリアを舞台に、島内自警団と武装市民軍との戦いを描く大人気本格架空戦記『GROUNDLESS』待望の第9巻。漆黒の闇に包まれた牧草地で、二台の戦車を相手に、歩兵と一騎の騎馬兵のみで挑むダリア自警団。裏切りに次ぐ裏切りで戦況は二転三転し…!?
凄腕スナイパーの復讐劇としてスタートしてますが、巻を追うごとに深みが増します。主人公自身も含め、軍人として登場するキャラクターみんなに軍人になる前の暮らしぶりがあり、その背景を抱えて戦闘に参加している様子が、一つ一つ丁寧に描かれていて引き込まれます。 一巻につき一つのエピソードで、それぞれに政治的背景と軍事作戦がしっかり設定されているのがとても面白い。軍事作戦に関しては戦闘地域の地図が描かれているので、読み流さずにしっかり地図を参照しながら読むといっそう味わえます。 凄腕スナイパー一辺倒じゃないところが良いです。11巻の時点では復讐テーマは影をひそめていますがきっとこの後回収されるのでしょう。 おすすめです。