あらすじ混迷を深めるカゲリザカ戦線…。撤退を決めた開放軍と、それを叩こうとする島軍の間で駆け引きが続く。島軍の戦車長・レジーナの小隊は、戦車破壊を目指す開放軍に狙われ、苦戦するが…!? 一方、島軍の反乱分子に「仲間にならないか」と誘われたソフィアとモンドは、ぎりぎりの交渉を強いられることになる。2人は果たして生き残れるのか!? そしてソフィアの放った決定的な一射が、戦場を更なる悲劇で彩ることになる…!! カゲリザカ編、堂々のフィナーレ!!
凄腕スナイパーの復讐劇としてスタートしてますが、巻を追うごとに深みが増します。主人公自身も含め、軍人として登場するキャラクターみんなに軍人になる前の暮らしぶりがあり、その背景を抱えて戦闘に参加している様子が、一つ一つ丁寧に描かれていて引き込まれます。 一巻につき一つのエピソードで、それぞれに政治的背景と軍事作戦がしっかり設定されているのがとても面白い。軍事作戦に関しては戦闘地域の地図が描かれているので、読み流さずにしっかり地図を参照しながら読むといっそう味わえます。 凄腕スナイパー一辺倒じゃないところが良いです。11巻の時点では復讐テーマは影をひそめていますがきっとこの後回収されるのでしょう。 おすすめです。