あらすじ病気で母を亡くしている栗太郎は、寺子屋でお母さんの絵を描くことになって浮かない顔をしていた。「お父さんの絵でいいんだよ」と気を遣ってくれるごんちゃんや江身先生にも、「お母さんがいないわけじゃない!僕にだって母上はいたんだ!」とついつい反発。そんな栗太郎は、河原で遊んでいる親子を見て、母のことを思いだし…(第1話)。元気な男の子、栗太郎、犬の栗之助、優しい父上…三人の家族の心暖まる物語、第13巻!
父と息子・栗太郎と栗之助(犬)の3人家族が繰り広げる生活を描いたほのぼのとした時代劇です。貧しくともプライドを持って生きようとする父と、父親想いの栗太郎と、マスコット的な存在の栗之助(犬)を中心に、ユーモアを交えながらも、心あたたまる展開が、わずかなページ数で表現されていて、読後には必ず心地よい余韻を残してくれます。中京新聞(東京新聞)で4コマ版「おーい栗之助」という連載もやってました。こちらも本編と同じくらい良い漫画でしたが、ちゃんとした単行本は出ていないようで、現在入手することは難しいです。図書館などで新聞のバックナンバーを読むか、「おーい栗之助 春、ほのぼの (My First Big SPECIAL)」という廉価版コミックを手に入れるしかなさそうです。