バトルスタディーズ 31巻
春のセンバツへと続く秋季大会を間近に控え、新チーム最初の練習試合が行われた。相手は宮崎日難学園、1年時に寮を脱走しDLを離れた毛利率いるチーム。逃げ出した負い目は深く、DLメンバーとの再会に怯える毛利だったが、いらぬ心配かけつけ三杯。乗る船は違えど、夢に向かう苦労は同じ。弛まぬ鍛錬リスペクト。旧交を温めた新チーム初の練習試合に勝利したDLだったが、それでも新主将・丸井の覚悟は決まらなかった。いつまでたっても俯いたままの態度に、チームの雰囲気は秋の長雨、股間もジメジメ。湿った空気を引きずったまま、秋季大会は開幕。ライバル校をスタンドで観戦する丸井に、ボーイズ時代の後輩・雨谷が声をかけてきた。雨谷は1年生にして強豪・花忠社で注目を集めるスラッガー。DL学園に入部予定も、昨夏の不祥事で進路を変更していた。主将の重圧に先輩のタマが縮み上がっていることを察した後輩は、丸井の妹が兄への期待よりも心配を漏らしていたことを伝える。いつまでも同じところで膝を震わせている先輩へ、後輩からの強烈なビンタ。だっさいだっさい補欠の主将は、ピッカピカのお兄ちゃんになれるのか――!? そして来春DLの仲間になる新入生が初登場! 先輩たちに豪快な宣戦布告(ごあいさつ)かまして、初対面から一触即発――!! ロングセラーにしてなお重版続々! 作者自身が高校野球を通じて得た、生きる術を熱く叫び、野球ファンのみならず共感の嵐。野球を愛する全ての人たちに捧げます!
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