あらすじ武蔵県警機動捜査隊(通称・キソウ)の猪熊夕貴(いのくま・ゆき)と里見偲(さとみ・しのぶ)が、変死体発見現場で出会った女・橘(たちばな)カラ。この日以来、この美しいキャバ嬢は、猪熊を執拗に追い続ける。尾行・張り込み・当たり屋敢行・独身男の誘惑…。そして、カラは猪熊の自宅を監視することに成功。続いて猪熊と親しくなるために、友人を踏み台に……。絶対悪女の目的は??
全巻一気読みが楽しかった。最初から最後まで面白かったです。 猪熊夕貴と里見偲は、事件が起こると真っ先に駆けつけて初動捜査を行う刑事=機動捜査隊(略してキソウ)の相棒であり、周囲に内緒で付き合っている。殺した人間の能力は自分のものになると思っているサイコパスな女殺人犯・橘カラに、正義感の強い猪熊が狙われてしまうというストーリー。 あとがきを読むと山崎紗也夏先生が悪女モノを考えていたところに、担当さんの一人が警察側の視点から描いたらどうかと言われたのが「サイレーン」誕生のきっかけになったそうです。第一話から橘カラも登場しますが、最初は猪熊と里見の日常的なやり取りがメインの話も多いです。「結婚したいけどタイミングがな〜」と悩んでる二人を見てるのも楽しいのですが、そうした中でもちゃんと伏線が張られています。もう一人の担当さんがフライデーで事件記事を書いていた方らしく、その関係なのか警察の事情や殺人犯の心理などもすごくリアルです。 ドラマを観た方もたくさんいらっしゃると思いますが、原作マンガもぜひ読んでみて下さい!