男のまんが道 第7回 なつかしき「良か男」たち~長谷川法世『博多っ子純情』 荻原魚雷 | 早稲田古本村ブログwasehon.exblog.jp「一人前になるということを、例えば会社に行ったり、ネクタイをしめたりという単位で持つ人もいると思うけど、博多の人間というのは、やはり山笠を舁いて一人前にな...
私的漫画世界|長谷川法世|博多っ子純情sakurakoji.sakura.ne.jp福岡市博多区出身,福岡高等学校を卒業後に大学受験のため上京しますが,故郷に戻り漫画家を志します。1968年に「正午の教会へ」がCOMの月例新人賞を受賞します。その後1972年の「痴連」で本格的に漫画家としてデビューします。 代表作は「博多っ子純情」です。新大阪と博多を結ぶ山陽新幹線は1975年に全線開通し,博多の知名度は大幅に上がりましたが,それとほぼ同時期に始まった「博多っ子純情」により「博多」事情を知り,親しみを感じるようになった人も多いのでは推測します。 作者はまさに「博多っ子」であり,作品のほとんどは博多を舞台にしたものであり,博多祇園山笠にも毎年参加(土居流)しているそうです。
あらすじ主人公・郷六平(ごうろくへい)の中学時代から高校、浪人、大学を経て人形師になることを決意するまでの青春巨編。純朴な博多っ子が恋愛やケンカ、そして人々との心のふれあいなどを通して成長していくさまが描かれている。だれもが共通に青春期にぶつかる問題がストレートに表現され、当時は博多以外の読者にも多く受け入れられた。博多の風俗や伝統、歴史が多く盛り込まれ、博多学の入門書ともいえる内容。続きを読む