あらすじ「君たちはこの村で魔法使いとしてなんらかの成果を上げなければならない。」ゼロにそう言われ、村で各自自分の店を持つことになった若き魔法使いたち。ホルトは便利屋、クドーは村の診療所の手伝い、そしてセブはそんな彼らを補佐する魔力屋として村で仕事をはじめた。だが、彼らはすぐさま己の無力さを思い知ることに…。『ゼロから始める魔法の書』の虎走かけるがおくる本格ファンタジー、挫折と成長の第4巻!!
読んでみましたが「魔法と冒険の本格ファンタジー」と銘打たれたとおり、シッカリじっくり魔法をやったるぞという印象でした。 ここ最近の異世界系の作品に対しては個人的に「地に足着いてる感」というのをひとつの基準にしているのですが、本作も充実の世界観をバツグンの画力で下支えしています。全コマ驚くほどキャラがカワイイ。奇跡か? 主人公のセブくんは魔法の才能がマジでないため魔法学校を落第寸前なのですが、実はとてつもない魔力だけは持っていて…という嫌味になりそうな設定も、彼が弱い者に対して真摯なためハンディになっていません。「今どきの主人公」を外していなくて印象が良いですね。 しいて気になる点を上げると1巻では目的地の村に着いてないのでこれからどんな雰囲気になるのかまだわからないところ。バトルもカッコイイんですが個人的には優しいセブくんが村の人とどういう交流をするのかの方が気になるかな。