あらすじゼロにより明かされる、魔術師“十三番”とセービルの関係。“暴虐”に拉致された際、自分の無力さを思い知ったセービルは、仲間を守るため、そして襲い来る困難に立ち向かうために強くなることを誓う。そんな中、村には教会の反魔女過激派の手が迫っていた。“災厄の残滓”を村に持ち込んだ少年の凶行、見えない後続部隊。強大な陰謀に、果敢に立ち向かう若き魔法使いたちの運命は――!? 『ゼロから始める魔法の書』の虎走かけるがおくる本格ファンタジー、第3部「卒業試験と戦争の気配」編、開幕!!
読んでみましたが「魔法と冒険の本格ファンタジー」と銘打たれたとおり、シッカリじっくり魔法をやったるぞという印象でした。 ここ最近の異世界系の作品に対しては個人的に「地に足着いてる感」というのをひとつの基準にしているのですが、本作も充実の世界観をバツグンの画力で下支えしています。全コマ驚くほどキャラがカワイイ。奇跡か? 主人公のセブくんは魔法の才能がマジでないため魔法学校を落第寸前なのですが、実はとてつもない魔力だけは持っていて…という嫌味になりそうな設定も、彼が弱い者に対して真摯なためハンディになっていません。「今どきの主人公」を外していなくて印象が良いですね。 しいて気になる点を上げると1巻では目的地の村に着いてないのでこれからどんな雰囲気になるのかまだわからないところ。バトルもカッコイイんですが個人的には優しいセブくんが村の人とどういう交流をするのかの方が気になるかな。