あらすじ未熟さゆえにライオスを危険な目に合わせてしまったセービルは「ちゃんと魔法使いになる」ことを決意する。だが、その誓いを立てた矢先、何者かの依頼を受けた“暴虐”により、さらわれてしまう。遠のく意識の中でよみがえる母の記憶、そして…! 若き魔法使いたちは、もがきながら、苦しみながら、自分の力で生き抜く方法を見つけ出せるか…!? 『ゼロから始める魔法の書』の虎走かけるがおくる本格ファンタジー、第2部「魔力屋さんと恋の予感」編、完結の第5巻!!
読んでみましたが「魔法と冒険の本格ファンタジー」と銘打たれたとおり、シッカリじっくり魔法をやったるぞという印象でした。 ここ最近の異世界系の作品に対しては個人的に「地に足着いてる感」というのをひとつの基準にしているのですが、本作も充実の世界観をバツグンの画力で下支えしています。全コマ驚くほどキャラがカワイイ。奇跡か? 主人公のセブくんは魔法の才能がマジでないため魔法学校を落第寸前なのですが、実はとてつもない魔力だけは持っていて…という嫌味になりそうな設定も、彼が弱い者に対して真摯なためハンディになっていません。「今どきの主人公」を外していなくて印象が良いですね。 しいて気になる点を上げると1巻では目的地の村に着いてないのでこれからどんな雰囲気になるのかまだわからないところ。バトルもカッコイイんですが個人的には優しいセブくんが村の人とどういう交流をするのかの方が気になるかな。