あらすじ魔法学校に通う落ちこぼれの生徒・セービルは学校入学以前の記憶を失っていた。そんな彼に学長は反魔女派の勢力が強い王国南部に特別実習として向かうことを命じた。同行するのは、黎明の魔女ロー・クリスタス、秀才少女のホルト、獣堕ちクドーといった、いずれも個性の強い面々。彼らが実習先で知る真実とは――!? 虎走かけるがおくる本格ファンタジー『ゼロから始める魔法の書』待望の新シリーズを鮮烈にコミカライズ!!
読んでみましたが「魔法と冒険の本格ファンタジー」と銘打たれたとおり、シッカリじっくり魔法をやったるぞという印象でした。 ここ最近の異世界系の作品に対しては個人的に「地に足着いてる感」というのをひとつの基準にしているのですが、本作も充実の世界観をバツグンの画力で下支えしています。全コマ驚くほどキャラがカワイイ。奇跡か? 主人公のセブくんは魔法の才能がマジでないため魔法学校を落第寸前なのですが、実はとてつもない魔力だけは持っていて…という嫌味になりそうな設定も、彼が弱い者に対して真摯なためハンディになっていません。「今どきの主人公」を外していなくて印象が良いですね。 しいて気になる点を上げると1巻では目的地の村に着いてないのでこれからどんな雰囲気になるのかまだわからないところ。バトルもカッコイイんですが個人的には優しいセブくんが村の人とどういう交流をするのかの方が気になるかな。