苦難の道のりを乗り越えて、ようやくたどり着いた南部の村。若き魔法使いたちはこの村で特別実習を受ける…はずだったが、そこはとても特別実習を行える状況ではなかった。この村は強大な力を持つ魔女に支配されていたのだ。学校ははじめから彼らを退学にするために、できるはずのない実習を課していたのか!? 退学となれば、魔法に関する知識、そして共に旅をしてきた仲間たちの記憶もすべて消されてしまう。突きつけられた絶望を前に、彼らの下した決断は……!? 虎走かけるがおくる本格ファンタジー『ゼロから始める魔法の書』待望の新シリーズ、苦難と決意の第2巻!!
読んでみましたが「魔法と冒険の本格ファンタジー」と銘打たれたとおり、シッカリじっくり魔法をやったるぞという印象でした。 ここ最近の異世界系の作品に対しては個人的に「地に足着いてる感」というのをひとつの基準にしているのですが、本作も充実の世界観をバツグンの画力で下支えしています。全コマ驚くほどキャラがカワイイ。奇跡か? 主人公のセブくんは魔法の才能がマジでないため魔法学校を落第寸前なのですが、実はとてつもない魔力だけは持っていて…という嫌味になりそうな設定も、彼が弱い者に対して真摯なためハンディになっていません。「今どきの主人公」を外していなくて印象が良いですね。 しいて気になる点を上げると1巻では目的地の村に着いてないのでこれからどんな雰囲気になるのかまだわからないところ。バトルもカッコイイんですが個人的には優しいセブくんが村の人とどういう交流をするのかの方が気になるかな。