あらすじ法を知らなきゃ泣きを見る。泣き見た人のドラマを読めば、生かせる法が頭に入る。「カバチタレ」とは広島弁で「文句や屁理屈を言う人」のこと。法律を知ってカバチをタレることができれば、人は泣き寝入りすることなく、自分たちの生活を守ることができるのだ。この物語の主人公・田村勝弘もまた勤め先の横暴社長の不当解雇にあって泣き寝入りするしかなかったが、ひょんなことから行政書士の大野と出会う。そして法は使い方次第と目覚めた田村は行政書士を目指すため大野事務所に補助者として入所する。
この漫画を読んで初めて行政書士という仕事を知った。のほほんと生きているだけでは知ることのなかった世の厳しさ、大人たちのやり口をこの漫画で学んだ。法律用語が頻繁に登場するが、丁寧に説明してくれるので非常に勉強になる。法律を振りかざすのではなく、法によって弱きを助け、強きをくじく行政書士たちの姿に心打たれた。厳しくもリアルな人間ドラマがここにある。