あらすじ

金田は、坂本が入院している間、坂本の経営するもみじ行政書士事務所を任されることになった。応援として田村も出向することに。ある日、田村のもとへ高校時代の友人の原下公太郎がやってきた。原下の父親の経営する自動車整備工場は、得意先のカンバツタクシーからペーパー車検を強要され、これを拒否したために仕事を切られてしまった。倒産の危機を迎えた原下・父は最後の手段として運輸局にカンバツタクシーとの一件を記した内部告発書を送った。文書は総務部を経て、やっと担当部署へ届いたが……。
カバチタレ! 1巻

法を知らなきゃ泣きを見る。泣き見た人のドラマを読めば、生かせる法が頭に入る。「カバチタレ」とは広島弁で「文句や屁理屈を言う人」のこと。法律を知ってカバチをタレることができれば、人は泣き寝入りすることなく、自分たちの生活を守ることができるのだ。この物語の主人公・田村勝弘もまた勤め先の横暴社長の不当解雇にあって泣き寝入りするしかなかったが、ひょんなことから行政書士の大野と出会う。そして法は使い方次第と目覚めた田村は行政書士を目指すため大野事務所に補助者として入所する。

カバチタレ! 2巻

夫が仕事中に交通事故を起こしました。相手を亡くならせてしまったうえに、夫も意識不明のまま。勤め先は労災としての補償をしてくれないし、子供たちは死んでもいない夫の遺産を巡ってけんかばかり。助けてくれたのは田村さんたち大野事務所の方々だけでした……。大野行政書士事務所、今日も依頼者のため全力投球!法テク漫画の完全決定版!!

カバチタレ! 3巻

サラ金への借金返済のため、若者は友人から借りた車を担保にさらにお金を借りる。マイホームを手に入れたい夫婦は、トラブルを顧みず競売物件に手を出す。己の欲のため、大切なものを守るため、人は時に泥沼へとはまり込む。そして自分一人の力ではどうにもならなくなったとき、法の力を頼りに、彼らの事務所のドアをたたく。大野行政書士事務所、今日も依頼者のため全力投球!

カバチタレ!(4)

資金繰りに行き詰まった花屋の店主は、商工ローンに融資を申し込む。己の欲のため、大切なものを守るため、人は時に泥沼へとはまり込む。そして自分一人の力ではどうにもならなくなったとき、法の力を頼りに、彼らの事務所のドアをたたく。大野行政書士事務所、今日も依頼者のため全力投球!

カバチタレ!(5)

彼氏にだまされて、借金のカタに温泉宿に売られてしまった女……依頼者たちを救うには、思いの強さがカギになる。冷静さに欠けるかもしれない。けれど依頼者を助けたいという一途な思いが田村と栄田の体を熱くたぎらせる。大野行政書士事務所、今日も依頼者のため全力投球!法テク漫画の完全決定版!!

カバチタレ!(6)

日々エスカレートする夫の家庭内暴力に耐えつづける妻。依頼者たちを救うには、思いの強さがカギになる!大野行政書士事務所、今日も依頼者のため全力投球!法テク漫画の完全決定版!!

カバチタレ!(7)

あなたに伝授!愚鈍政治家のしばき方!!議員先生虐待マニュアル!!これが地方政界の実態だ!!大野行政書士事務所、今日も依頼者のため全力投球!法テク漫画の完全決定版!!

カバチタレ!(8)

青木雄二も震撼!寄生地主粉砕!部屋を汚してないのに大家が敷金、返してくれない!!あなたにできる敷金奪還法!敷金を返せ!返せ!返せ!返せったらこのヤロ-!納得できなきゃ徹底的に争わなければ損をする。大野事務所の面々は、依頼を受けたら徹底的に行き詰まってもあきらめ悪く、ひたすら依頼者にとっての最善の道を模索する!

カバチタレ!(9)

貸せや銀行!貸すなや高利貸し!借金してもそんな高利は踏み倒せ!青木雄二もガッテン!ガッテン!大野行政書士事務所、今日も依頼者のため全力投球!法テク漫画の完全決定版!!

カバチタレ!(10)

大野行政書士事務所、今日も依頼者のため全力投球!法テク漫画の完全決定版!!えっ!お墓ってそんなに高いの!?坊主丸儲けって、ホント!霊園開発利権に切り込む!!お墓が足りない!あなたは、お墓を買うお金を貯めていますか?坊主丸儲けな霊園開発ビジネス!!

カバチタレ!(11)

スーパーでパートとして働く主婦・美由紀は、店長とのちょっとしたいさかいから、待遇を悪くされてしまう。夫が働かないこともあり、生活は苦しくなる一方。「経営者の横暴許すまじ」と意気込む金田は美由紀を連れて、労働基準監督署へ。しかしその結果は経営者と労働者、お互いにとってよくない方向に……。

カバチタレ!(12)

家族の絆(きずな)を問う!!失踪宣告の審判が下されたことに端を発した遺産相続争い。失踪していた父親が発見されたことから、田渕三兄弟の遺産争いはこじれにこじれてゆく――。大野行政書士事務所、今日も依頼者のため全力投球!法テク漫画の完全決定版!!

カバチタレ!(13)

脱サラをして心機一転、定食屋経営を始めた真木だが、見通しの甘さもあって客はまばら。そしてそんな状況に追い打ちをかけるように食中毒を出してしまう。真木の経営について個人的に相談に乗っていた田村は、食中毒患者の担当を命じられ真木に損害賠償請求する立場に。そのほか、失踪していた父親が発見されたことから、遺産争いがこじれにこじれた田渕三兄弟を描いた長編シリーズの後半を所収。

カバチタレ!(14)

悪いことは言わない、あと10年は会社は辞めるな!別に働けとは言わない、まだマシだ!満員電車上等!しがみつけ!ネクタイ大好き!はじめての経営、はじめての資金繰り。辞めるなら脱サラは計画的に。「脱サラするときは辞める前にカードを何枚かつくって万一にそなえておくんです。会社員のうちは金融機関の信用がありますからね」

カバチタレ!(15)

悪徳商法、無限増殖。お前は100回だまされる!!そのままだったら俺だってだます!だまされるヤツが悪い?だますヤツのほうが悪いに決まってるだろ!!大野行政書士事務所、今日も依頼者のため全力投球!法テク漫画の完全決定版!!

カバチタレ!(16)

大事なペットが法律上では“物”扱い!?愛犬のために500万円払えるか――飼い主に究極の選択を迫る!動物に情状酌量の余地なしなのか!?青年・犬月健太の愛犬・タロは、イタズラで虐待を受けた仕返しをして“加害者”にされてしまう。このままでは“物”として“処分”されてしまうタロを救うため、田村が奔走する!

カバチタレ!(17)

金田は、坂本が入院している間、坂本の経営するもみじ行政書士事務所を任されることになった。応援として田村も出向することに。ある日、田村のもとへ高校時代の友人の原下公太郎がやってきた。原下の父親の経営する自動車整備工場は、得意先のカンバツタクシーからペーパー車検を強要され、これを拒否したために仕事を切られてしまった。倒産の危機を迎えた原下・父は最後の手段として運輸局にカンバツタクシーとの一件を記した内部告発書を送った。文書は総務部を経て、やっと担当部署へ届いたが……。

カバチタレ!(18)

いせえびクリーニングの海老原社長が不渡りを出して夜逃げした。夕暮電機は海老原の売掛金を回収しようとするが、工場は浦筋企画と名乗る怪しげな連中に占有されていた。海老原の債権をめぐり大野事務所と浦筋企画が、法テクを駆使した頭脳戦で火花を散らす。

カバチタレ!(19)

夕暮電機の取引先・いせえびクリーニングが夜逃げした。いせえびの工場は裏業者・浦筋企画に占有され、売掛金の回収が出来ない。倒産の危機を迎えた夕暮電機は大野事務所へ回収を依頼するが、浦筋企画は、そうやすやすとは立ち退かない。そこで大野は夕暮に、浦筋を夕暮電機の役員として迎え入れさせた。大野のワナとも知らず、専務の座を手にした浦筋は、真夜中に商品を仕入れ、裏業者にさばき始めるが、その現場を夕暮に押さえられた!

カバチタレ!(20)

女手ひとつで子ども2人を育てるバツイチの新間は、パート先が潰れたことで、生活費にも困る事態に。心細さから付き合いだした男に入れ込み、新間は次第に子育てをなおざりにしてゆく。新間と子どもたちの生活を守るため田村に何ができるのか。そして補助者として田村最後の大一番。多重債務者をカモにする悪徳弁護士・鷲塚を相手に田村はどこまでわたりあえるのか。法テク漫画の完全決定版、これにてひとまず完結。