あらすじ金田は、坂本が入院している間、坂本の経営するもみじ行政書士事務所を任されることになった。応援として田村も出向することに。ある日、田村のもとへ高校時代の友人の原下公太郎がやってきた。原下の父親の経営する自動車整備工場は、得意先のカンバツタクシーからペーパー車検を強要され、これを拒否したために仕事を切られてしまった。倒産の危機を迎えた原下・父は最後の手段として運輸局にカンバツタクシーとの一件を記した内部告発書を送った。文書は総務部を経て、やっと担当部署へ届いたが……。
この漫画を読んで初めて行政書士という仕事を知った。のほほんと生きているだけでは知ることのなかった世の厳しさ、大人たちのやり口をこの漫画で学んだ。法律用語が頻繁に登場するが、丁寧に説明してくれるので非常に勉強になる。法律を振りかざすのではなく、法によって弱きを助け、強きをくじく行政書士たちの姿に心打たれた。厳しくもリアルな人間ドラマがここにある。