「エイミー、頼むよ」ヒューに頼まれ、エイミーの胸はざわついた。上司の妻につきまとわれて困っているので、秘書が留守の2週間、オフィスにいてほしいというのだ。しぶしぶひき受けたけれど、内心動揺しっぱなしだった。兄の親友のヒューのことはよく知っている。スポーツマンで頭脳明晰で、魅力にあふれた彼はいつもとびきりの美人をつれている。そんな彼と2週間も過ごすだなんて、つむじ風に突っ込むようなもの。彼への想いは絶対に知られないようにしないと…。
毎月厳選したタイトルをまとめてお得にお楽しみいただけるハーレクインコミックスのセットです。「雪解けのキス」「ミスター・トラブル」の2話をまとめて収録。
養母が亡くなり、6年ぶりに故郷に戻ったケイト。心に負った傷をえぐられたくなくて、決して戻るつもりのなかった故郷の島。けれどそこで、思わぬ再会にケイトの心は揺さぶられる――それは10代の頃に片思いしていたギデオン。妻に先立たれた彼は、幼い二児の父でありながら変わらずセクシーで。冷えきったケイトの心も、彼に優しくされるとあの頃のように熱くなってしまう。…でも、彼との再会は甘いだけじゃなく、ケイトには苦しみももたらして…。
親戚同士の婚姻が固く禁じられているニローリ王室のロマンスを描くミニシリーズ〈ニローリ・ルールズ〉。「偽りの仮面」「ドクターはプリンス」「プリンスとスキャンダル」の3巻をまとめて収録。
インテリアデザイナー・エミリーの恋人マルコは、ロンドン中で知らない者がいないやり手の実業家。パーティーで出会った瞬間、マルコに惹かれ、恋に落ちてしまったエミリーは、彼の「ベッドをともにするだけ、愛は不要」という残酷なルールを受け入れ、3年間一緒に暮らしてきた。ある日届いた1通の手紙が、マルコへの切ない想いを抱えたエミリーに衝撃の事実を告げた――彼がニローリ王国の皇太子ですって!!いったい何の冗談なの!?
テレビ番組制作に携わるポリーは砂漠の王国アムラでの撮影許可を得るため、アムラのプリンスを招いたパーティーを企画した。彼の名はシーク・ラシード――あまりに長身で、あまりにハンサムで、あまりに力強い男性。尊大な王者のオーラを放つ彼に怖じ気づきながらも話を切り出したポリーに、初めて会うはずのラシードはなぜか冷たい敵意を向ける。だが彼女が諦めかけたとき、意外な言葉が聞こえてきた。「君たちを我が王国に歓迎しよう。王族が法律の砂漠の国に――!」
真心のすべてを捧げた相手の裏切りを、10年前の私はただ受け入れるしかなかった。突然姿を消した恋人の正体――プリンス・セバスチャン2世の婚約会見を見て、この恋に真実などひとつもなかったことを思い知らされたのだから――。歴史学者のマリアンにとって、その苦い失恋は過去の思い出になったはずだった。残酷な運命の導きで、彼が再び彼女の前に姿を現すまでは…。出会わなければよかったと、今でもそう思うのに、再会した彼への思いは募るばかりで――
私生児として生まれ、母とふたりつましく生きてきたエロイーズは、母の死後、思いきって父親であるプルバラ子爵に手紙を出すことにした。1度でも自分や母のことを考えたことがあるか聞いてみたくて…。だがなんの反応もないまま3週間が過ぎ、ある晩、エロイーズは仕事で出席したパーティーで子爵の義理の息子に捕まってしまう!彼は「僕たち上流階級の人間には、君のような財産目当ての輩が群がる。金をひき出せると思ったら大間違いだ」と言い放った――!