遺品からあふれる故人の思いを伝えたい――!! 裕福な家で何不自由なく暮らしていたが、突然の交通事故で両親を亡くした穂波。ショックのあまり先のことも考えられずにいたところを偶然出会った遺品整理会社ハトリの社長・栄子にスカウトされ、未経験で働くことに。初めての現場作業中に、故人の知り合いだという男が現われて部屋にあったものを持ち去ろうとするが…? さまざまな遺品整理の現場で新人・穂波が故人の思いに寄り添い、遺された物に秘められた言葉を届ける涙と感動のヒューマンドラマ!!
言葉には霊力がある。それを「書」に写すことができれば人を感動させる。濤子の「書」にはそれがあった。しかし、彼女の言葉には更に秘密が…。※この作品はブラックショコラスキャンダルno.52に収録されています。重複購入にご注意ください。
下町の風情と高層ビルが混在する東京の佃島、そこに悉皆屋(しっかいや)『篁(たかむら)』はある。悉皆とは着物に関わることなら、悉く(ことごとく)皆(みんな)引き受けるお仕事。染抜き、洗張り、染替え…それから、ついつい着物を着る人の人生の染抜き、洗張り、染替えなんてことにも手を出してしまったり…。着物に興味ある人には垂涎のネタ満載。興味のない人も思わず引き込まれる珠玉の4作を収録。
異国へ嫁ぐ最愛の娘・紫子(ゆかりこ)にと、贅をつくし誂えた100枚の着物。しかし紫子は若くして亡くなってしまう……。母は紫子の形見の着物を親しくしていた人々に着物を譲った。これは着物達の行方を描いた物語……。
姉妹、父親、はたまだ義兄弟。身内といえど、いやだからこそ、トラブル誤解、錯覚にいきちがいなどなど、ごたごたの種がたくさん!!そんな家族の間の愛情の機微を、しゃれたセンスで描く『戦争シリーズ』3部作の他、初恋を忘れられない、微妙な女心をうつしとった長編佳作『恋人もどき』を収録。
バツイチ独身の英市子は髪型・服装・雰囲気まで自在に変えて一般客を装い、店の改善点などを調査するミステリーショッパー(覆面調査員)。欠点は“方向オンチ”と“調査先で事件を拾ってしまう”ところで…? 空港に隣接する大型商業施設を巡る脅迫事件やカリスマ美容家の失踪事件など、鋭い観察眼で悪質な事件の犯人たちを見抜く覆面調査員・市子の本格ヒューマンサスペンス!!
小さなころから家の間取り図を見ては夢を膨らませるのが好きだったいぶき。イタリア家具店「カサディ」に就職して5か月、失敗も多いけど幼なじみの諒や色々な人に助けられながら勉強中。そんないぶきは、ライバル会社「アレクシーナ」の従業員、真喜志に憧れていて…!?
やさしく美しいものの下には冷たく恐ろしいものがひそんでいると昔の中国の人は考えた。『花底蛇(かていのじゃ)』、咲きほこる花の下には蛇がひそんでいる――。そう、優しくて美しい女性・ゆりあの胸にも一匹の蛇が棲みついて…!! 1993年に台湾でも出版された人気作品。表題作「花底蛇」をはじめ、美しく花開く女性の物語全5話を収録。
岬の先端に建つ古典的なホテル、流薔館(るそうかん)。この小さなホテルで繰り広げられる、3人のドラマを収録。喜びを胸に抱きながら、あるいは悲しみの傷を癒しに、そしてまた、愛を求めて訪れる人々の姿を、流薔館の女主人の眼を通して描く。表題作他、仕事に生きる女課長の恋と悩みをコミカルに描いた「リラックス」を収録。
この世には、青き鬼となりて、身をいたづらになす者おほし。紺青鬼、それは愛欲の鬼――。ひそかに思いを寄せる新進の建築家に会いたい一心で、文芸誌の編集者が恋のために仕事を利用して、彼の住む家に通うことになる。しかしその家には、彼の婚約者も住んでいて…。彼女は紺青の鬼になってしまうのか!? 表題作をはじめとする、全4編を収録。
母が亡くなった際に、遺品整理を経験しているので感情移入しすぎて 涙が止まらなくなりました。 「遺された物に秘められた言葉」一見ごみに見えるものでも、亡くなった人にとっては大切な品だったりする。亡くなった人と残された人をつなぐ架け橋になってくれる遺品整理人に感動しっぱなしでした。 穂波と省吾の今後もきになるので、読み続けたいです。
母が亡くなった際に、遺品整理を経験しているので感情移入しすぎて 涙が止まらなくなりました。 「遺された物に秘められた言葉」一見ごみに見えるものでも、亡くなった人にとっては大切な品だったりする。亡くなった人と残された人をつなぐ架け橋になってくれる遺品整理人に感動しっぱなしでした。 穂波と省吾の今後もきになるので、読み続けたいです。