ペニー・ジョーダン(Penny Jordan〈本名:ペネロープ・“ペニー”・ハルサル (Penelope "Penny" Halsall) 、旧姓:ジョーンズ (Jones) 〉、1946年11月24日 - 2011年12月31日)は、200作以上のロマンス小説を上梓したイギリスのベストセラー作家。キャロライン・コートニー名義でリージェンシー・ロマンス(摂政時代)を、ペニー・ジョーダン名義で現代ロマンスを、アニー・グラブス名義で歴史ロマンスを執筆している。グラブスは母親の旧姓である。ほかに、メリンダ・ライトやリディア・ヒッチコックという名義も使用する。著作は世界中で何か国語にも翻訳され、発行部数は7000万部以上に上る。
名家・旧家がいまなお、その格を競い合うイギリス。主人公は、幼い日の純愛をふみにじられた銀髪の伯爵令嬢。愛された日々の想い出が記憶に甦るたび、憎しみの炎は燃え盛る。13歳の夏、純粋無垢なジェラルディン・フランシスが、金髪の美男子・チャールズと急接近したその日から、復讐の物語はすでに始まっていた…。
ジョージアは幼い頃に両親を亡くし、おばに育てられた。そんなおばが大病になり入院費の工面に奔走する日々で、彼女は住まいのコテージの一室を他人に貸すことにした。そこへ、ちょうど部屋を借りたいと現れた男性ミッチェル。ジョージアは彼を見て驚いた。昼間に街角で出会った素敵な男性だわ…! 心弾ませ、部屋を貸したが、ジョージアが妻子ある恋人のためにお金が必要で、部屋を貸したのだと誤解されてしまう。バラ咲く館での、大人のすれ違いロマンス。
亡き兄夫婦の子供を育てるローズマリーに、義姉の兄である億万長者ニコラスから報せが届いた。今さら会いたいだなんて…葬儀にも来なかったのにいったいなぜ? 彼は冥王のように冷たい目でローズマリーを見すえると、血の繋がった後継者である子供を自分が引き取ると宣言した。お金のことしか考えていない男性に、この子は渡せないわ。拒絶するローズマリーにニコラスは、子供が成人するまで結婚も恋愛もしないと約束をするならナニーとして雇ってやると告げて?
税理士として多忙な毎日を送るデブラのもとへ、探偵事務所を営む姉が張り込みを頼んできた。標的は少女たちを食いものにする卑劣な男。姉の指示どおり写真を撮るデブラだったが、彼は姉から聞いていたような人物とはとても思えなかった。標的の男に見つかり、盗撮を注意されて言い争いになったうえ、唇を奪われてしまう。それにしても、どうにも話が噛みあわない。それもそのはず、彼――マーシュは人違いだったのだ。しかも、新しく赴任してきた上司として再会し…!?
秘書のジェニスタは新しい社長、ルークを見て凍りついた。週末のパーティーで声をかけてきた男性だわ! でも、あからさまな誘いに怖気づいて逃げてしまったのだ。まさかその彼のもとで働くことになるなんて…。最悪なことに、ルークは彼女を上司の愛人と勘違いしていて、誤解だという訴えに耳も貸さない。挙げ句、上司を解雇すると言いだした。必死に止めようとする彼女に、ルークは思いがけない交換条件を持ち掛ける。「僕と結婚し、僕だけの女になれ」と。
スペイン人伯爵の夫ルイの愛がいつわりだと知り、生まれたばかりの息子とともに彼のもとを去ったダヴィーナ。私は彼が本当に愛している女性の身代わりにすぎないんだわ。ところが3年後、ルイから跡継ぎである息子を手元で育てたいと手紙が届く。3年間なんの連絡もなかったのになぜ今さら? 困惑のままスペインを訪れたダヴィーナの前に現れたのは、思いもよらない姿のルイだった。さらに彼はダヴィーナに、3年前の罪滅ぼしに妻として献身的に尽くすよう命令して!?
カリブ海の島で旅行会社に勤めるオータムは、目の前に現れた男の姿を見るなり、言葉を失った。ヨーク・レイン。航空会社の社長で、19歳のときにオータムが結婚した相手だ。けれど彼が求めていたのはベッドの相手で、そこに愛などなかった…。結局、短い結婚生活は破綻しロンドンの家を飛びだした。いったいなぜ彼がここにいるの? 戸惑うオータムにヨークは冷たく言いはなつ。急遽妻が必要になった。4か月の間だけ戻ってこい――そうすれば正式に離婚に応じよう、と。
アニーは5年前交通事故に遭い、記憶の一部を失くしてしまったが、周囲の助けを得て懸命に日々を生きていた。そんな彼女は、最近ある夢をみていた。ため息が出るほど素敵な男性と愛を交わす夢だ。彼を「夢の恋人」と呼んで憧れの想いを募らせるものの、あくまでも想像の産物だと信じていた。だがある日、まさに夢の恋人とそっくりな男性と出会う。彼だわ! そんなまさか…これは現実なの? けれど目の前の彼は、夢と違ってなぜか軽蔑と怒りの眼差しを向けて…!?
「君は弟の責任をとって僕と結婚するんだ」王子リュクの有無を言わさぬ命令に、キャリーは言葉を失った。冗談でしょう、リュク。いくら私の弟があなたの許嫁と 結婚したからって、私は代わりのお妃になんてならないわ。8年前に受けたひどい仕打ちをまだ忘れていないのだから。キャリーは絶対に従うまいとリュクを睨みつけた。しかし王子は昔以上に魅力的で、心が揺れそうになる。それを嘲笑うかのように、リュクは彼女を脅かす、驚くべき最後の切り札を出してきて…。
ロージーは窮地に陥っていた。祖父の遺言によって、結婚しないと彼女が住む由緒ある屋敷が貪欲な親戚の男の手に落ちてしまうのだ。そこで弁護士は、遺言のための契約結婚を強く勧め、相手として彼女の幼なじみのガードの名前を挙げた。気が進まないロージーだったが、祖父が愛した屋敷を救う手段はそれしかなく、屋敷に興味を示していたガードも提案に応じた。傲慢で意地悪なガードは理想にほど遠いのに、その魅力に心揺さぶられてしまう…。彼の狙いはこの屋敷なのに。
※ネタバレを含むクチコミです。
※ネタバレを含むクチコミです。