ルミちゃん教室
お兄さんと二人でぼろなアパートに住んでいるルミちゃん。お金持ちではないけれど、毎日をとっても楽しく愉快に暮らしています。まだ学校へもあがっていないのに、おとなりのお姉ちゃんについて毎日小学四年生の教室へも行っちゃうの。かわいらしいルミちゃんと、周囲をとりまく人たちとのほのぼのとした物語。児童マンガの最高水準といわれた伝説の希少作品です。
星のたてごと
伯爵シャロットの一人娘・リンダは、ある時敵国のザロモン人から、仮面を付けた吟遊詩人に助けられた。名も言わず立ち去った彼に、リンダはいつかどこかで会った気がして…。かつて、少女漫画が初めて女性の手によって描かれた名作中の名作!待望の掲載誌オリジナル復刻版でお届けします。
傑作少女漫画が電子書籍で復刻。著者は少女漫画の草分け的存在の今村洋子。子供の日常生活をほのぼのとして快活なタッチで描く本作は、少女漫画「りぼん」で昭和38年に掲載され、絶大な人気を博した。小学5年生の明るくて活発な女の子“チャコちゃん”とわんぱくでちゃっかりした弟の“ボクちゃん”を中心に起こる子供たちの日常生活は面白くて、ほっこりすること間違いなし。
ふしぎな少年
少年のサブタンが地下道の工事場で片っぽの靴を残して、こつ然と姿を消した。実は彼が迷い込んだ先は、摩訶不思議な四次元の世界だった。心配して捜索する家族のもとに、運よく戻れたサブタンだったが、彼の身には不思議な能力が宿っていた! ……時間を止める不思議な能力を身に付けたサブタンは、その力で難事件を解決したり、大災害を未然に防いだり。ふしぎな少年・サブタンが大活躍する痛快傑作SF。 <手塚治虫漫画全集収録巻数>手塚治虫漫画全集MT56~57『ふしぎな少年』第1~2巻収録 <初出掲載>1961年5月号~1962年12月号 少年クラブ連載
ロップくん
漁師の息子・六平(ろっぺい)は、宇宙人が置き忘れた少年ロボットを海の底で偶然発見する。ロップという名のそのロボットは、どんなものでもつくる不思議な能力を持っていた。六平や仲間たちのために、ロボット・怪獣・戦艦など、さまざまなものを組み立てるのだが……。ジャングルに住む少年の活躍を描いた幼年漫画『ボンゴ』を併録。 <手塚治虫漫画全集収録巻数>『ロップくん』(手塚治虫漫画全集MT119~120『ロップくん』第1~2巻収録)/『ボンゴ』(手塚治虫漫画全集MT257『冒険放送局』収録) <初出掲載>『ロップくん』 1963年10月号~1965年9月号 小学一年生~小学三年生連載/『ボンゴ』(小学一年生版) 1964年4月号~1965年3月号 小学一年生連載
ひょうたん駒子
南極に住むオングル族の娘「駒子(こまこ)」。ひょんなことから日本で暮らすこととなった彼女が東京で巻き起こす騒動の数々。そんななか、街で出会った三平(さんぺい)に心惹かれていく駒子だが、オングル族の仲間が迎えにきて南極へ帰ることに……。はたして、駒子が選ぶのは南極での元の暮らしか、それとも三平か!? ユーモア漫画『ひょうたん駒子』のほか、『雑巾と宝石』『よろめき動物記』『ごめんねママ』など珠玉の作品9作を収録した短編集。 <手塚治虫漫画全集収録巻数>『ひょうたん駒子』(手塚治虫漫画全集MT84『ひょうたん駒子』収録)/『週間探偵登場』(手塚治虫漫画全集MT84『ひょうたん駒子』収録)/『雑巾と宝石』(手塚治虫漫画全集MT258『雑巾と宝石』収録)/『第三帝国の崩壊』(手塚治虫漫画全集MT258『雑巾と宝石』収録)/『昆虫少女の放浪記』(手塚治虫漫画全集MT258『雑巾と宝石』収録)/『スター・ダスト』(手塚治虫漫画全集MT258『雑巾と宝石』収録)/『われ泣きぬれて島と』(手塚治虫漫画全集MT258『雑巾と宝石』収録)/『よろめき動物記』(手塚治虫漫画全集MT95『鳥人大系』第2巻収録)/『ごめんねママ(手塚治虫漫画全集MT273『マコとルミとチィ』収録) <初出掲載>『ひょうたん駒子』 1957年9月号~1958年8月号 平凡連載/『週間探偵登場』1959年12月号~1961年2月16日号 別冊週刊漫画TIMES連載/『雑巾と宝石』 1957年1月号~12月号 小説サロン連載/『第三帝国の崩壊』 1955年7月5日発行 文藝春秋増刊漫画讀本掲載/『昆虫少女の放浪記』1955年9月5日発行 文藝春秋増刊漫画讀本掲載/『スター・ダスト』1965年6月号 漫画讀本掲載/『われ泣きぬれて島と』1966年9月10日発行 漫画讀本夏の増刊掲載/『よろめき動物記』1964年4月5日号~1965年3月28日号 サンデー毎日連載/『ごめんねママ』1961年2月号~1963年12月号 主婦の友連載
スリル博士
国王暗殺、テングの宝探し、スパイ追跡……危険な物事に首を突っこまずにいられない性分のケン太(けんた)一家のまわりには、幸か不幸か絶え間なく事件が巻き起こる。それに対し、医師の父、看護婦のメロン、助手のカボチャ、犬のジップと力を合わせてあざやかに難事件を解決! 連載といえば月刊が当然だった時代に、手塚治虫がはじめて挑戦した記念すべき週刊連載作品。百発百中のガンマンが悪をくじく傑作冒険漫画『光』も併録! <手塚治虫漫画全集収録巻数>『スリル博士』(手塚治虫漫画全集MT20『スリル博士』収録)/『光』(手塚治虫漫画全集MT54『ジェットキング』収録)<初出掲載>『スリル博士』 1959年4月5日号~9月6日号 週刊少年サンデー連載/『光』 1959年6月号~12月号 漫画王連載
金星で7年の任務を終えて、故郷地球へ帰還する隊員たち。しかし、新型爆弾の放射能で汚染された地で、果たして生きる道は残されているのか……!? 絶望を背に人間の真価が問われる不朽の名作「来るべき人類」。黒い放射線をキーワードに、多発する死亡事件の犯人を追う「くろい宇宙線」など、SFという言葉もジャンルもなかった時代に、手塚治虫が人類に暗示するかのように描いた衝撃作8編を収録。 <手塚治虫漫画全集収録巻数>手塚治虫漫画全集MT275~276『ライオンブックス』第6~7巻〈おもしろブック版〉収録 <初出掲載>「来るべき人類」1956年8月号 おもしろブック付録(以下同)/「緑の猫」1956年12月号/「白骨船長」1957年6月号/「宇宙空港」1956年10月号~11月号/「恐怖山脈」1957年1月号/「くろい宇宙線」1956年9月号/「狂った国境」1957年3月号/「複眼魔人」1957年4月号~5月号
旋風Z
天才科学者の鷹群(たかむれ)博士は、蛇沼(へびぬま)博士との決闘に敗れて死んだ。科学省長官となった蛇沼は覆面の暗殺集団を組織し、優秀な科学者を始末していた。鷹群の忘れ形見のゼットは怪少年「旋風Z」となり、蛇沼の野望を阻止しようとする。一方、科学者Xは発明した物質電送機で人々を消失させ、世間を騒がせていた。望まぬ決闘の末に拘束され、死刑台に立たされたゼットを救ったのは――。夢と現実が交錯する変身SF『ジェットキング』も併録! <手塚治虫漫画全集収録巻数>『旋風Z』(手塚治虫漫画全集MT52『旋風Z』収録)/『ジェットキング』(手塚治虫漫画全集MT54『ジェットキング』収録) <初出掲載>『旋風Z』 1957年1月号~1958年6月号 少年クラブ連載/『ジェットキング』 1959年1月号~5月号 漫画王連載
0マン
インドの奥地で拾われた少年リッキー。リスのようなシッポを持つ彼は、人類とは異なる進化を遂げ、知力・体力ともに人間を凌駕する超人「0マン」だった! 人間に化物扱いされるリッキーは、仲間が暮らすヒマラヤの地下に向かうが、そこで見たものは、閉鎖的な独裁国家。しかも、人類を滅ぼす恐るべき計画を進めていた。人間と0マンの間で苦悩するリッキーは、両種族と話し合い、共存の道を探るのだが……。名作SF巨編、前編! <手塚治虫漫画全集収録巻数>手塚治虫漫画全集MT21~22『0マン』第1~2巻収録 <初出掲載>1959年9月13日号~1960年3月13日号 週刊少年サンデー連載
ペスよおをふれ
1957年から『なかよし』に連載された、少女漫画としては前代未聞の大ヒット作。強い絆で結ばれた少女と愛犬ペスが離別を繰り返しながら放浪する物語で、松下トモ子主演でドラマ化もされて熱狂的な人気となった。※電子書籍版に『「ペスよおをふれ」読本』(巻末解説)は収録されていません。
銀の花びら
少女漫画の巨匠・水野英子が、数奇な運命に翻弄される少女・リリーと彼女を救うために銀の騎士となって戦う青年・ピーターの活躍を描いた長編スペクタクル・ロマン。バイオリンが上手な兄・ピーターと優しいおじいさんとともに幸せに暮らしていた少女・リリーは、赤いまぼろし隊から金貨百枚を要求されたモウケールへ使者になる事を申し出たピーターと一緒に、指定場所である「さびしい峠」へ金貨を届けに行くのだが……!?
日本初の週刊少年誌「サンデー」と「マガジン」(同日創刊)。そのサンデーの創刊から連載された看板作品です!! この際、サンデー側から専属契約を提示されたようで、手塚先生は専属自体は断ったのですが、「他の週刊少年誌には書かない」くらいの約束はされたようです。実際、そのすぐ後にマガジンから執筆の依頼があったようですが、書くことはなかったようです(その代わりクイズコーナーをやったみたいです)。 内容は「スリラー」となっていて、マイケルジャクソンに毒された私の感覚からすると「スリル」とか「スリラー」というのはなんか恐怖ものや怪奇ものを想像してしまうのですが、そうではなく、ミステリーとかサスペンスといった方が近いと思います。 序盤はそれなりにサスペンスが効いてますし、スリル博士が医者ということもあって、ちょっとブラックジャックを思わせる面白さがありました。ですが、中盤以降少しダレ気味になってしまっているように思います。もともと1話完結の形式で考えていたそうなのですが、小学館から「せっかく週刊で毎週出るのだから大長編の続きものを」との注文があったようで、そこから調子が出なくなったようです。せっかくブラックジャックっぽさがあったので、もし1話完結もので続けてたら名作になっていたかもしれませんね!!!