月刊エンタメに横尾公敏先生のインタビューが掲載
横山旬の最新作は人形?の冒険劇
独特のタッチでかわいらしいキャラを描くけど内容に深みもあって「変身!」とか好きだった横山旬の最新作。 今度は雷に打たれた男が意識を取り戻すと、ちょうど雷に打たれた時に捨てようと思っていたアライグマのぬいぐるみに魂的なものが入り込んでしまっていた男が、なんやかんやあってパンクスっていう男(普通の人間)と一緒に結婚を申し込むはずだった婚約者を探す旅の漫画。 基本的に旅先で出会った人たちとの事件なり出来事があって、また次のところへ旅立つっていうのを繰り返して行く。あらいグマンが捕まったり、パンクスが問題起こしたりするけど、最終的に大団円みたいな感じでまとまる。ついでにパンクスは暴力的で何考えてるかわからないけどなんか変なところ優しくて憎めない。上巻だけ発売されているので旅の終わりが気になる漫画。
『シスターインベーダー』苦楽たくる 週刊少年チャンピオン 2017年No.26
チャンピオンの短期集中連載。一人暮らしをしている男子の家に、妹だと名乗る女の子がやってくるというお話。 ほんとうに自分の妹なのか?と疑いつつも、思春期なのでどうしても自称妹の誘惑にやられて強く出れないもどかしさが良かった。
家族にまつわる話が多い短編集
1992年の「テールライト」から2008年の「スイーツメモリーズ」の16年くらいにまたがる短編集 家族とか家族になったりする人の話が多く、ほとんどが最後はほっこりするいい話。 個人的には最近の作品ほど好きかな。 破局間際のカップルがタイムマシン的なのを使って昔の思い出を見に行く話とか、死んだはずの猫を追いかける親子の話とかがとてもよい。 活発で素直だけど大人のいいなりになるばかりじゃない魅力的な子供を描くのがやはり上手な方なので、そのあたりがよく表れている「パパと呼ばれたい」も好きでした。
珈琲時間の感想
珈琲を題材にした1話完結の連作オムニバス。 探偵、映画監督、刑事、ヤクザ…。様々な人々の横顔と、それを彩る1杯の珈琲。 物語を最後まで読むと、余韻に浸りながら珈琲を飲みつつまた最初から読みたくなる極上の1冊です。 劇中で珈琲豆を焙煎する描写があるのですが、この作品を読んでから、自分でも実益を兼ねた趣味として珈琲の焙煎を始めました。 自分の生活に影響を与えたという意味では、ここ5~6年内で読んだ本の中では一番影響の大きい作品でした。
受けた恩は倍にして返せ、受けた恨みは三倍にして返せは名言だな
※ネタバレを含むクチコミです。
ためになる
自分は元々安野モヨコさんの書くギャル漫画が好きでしたが、男性誌のヤンマガに掲載されたこちらのタイトルにも可愛い女の子が多いです。もてない男子高校生が周囲の女性に翻弄されつつ少しずつ成長するストーリーですが、やはり安野さんの作品だけあって女性の反応や発言がリアルです。現役の高校生や、女性への接し方がわからない方にも役立つ内容だと思います。
異星獣(ベム)を生け捕りするハンターの漫画
銀河の果てまで行き来することができていそうな時代?で、辺境の異星に生息するバケモノとしか言いようのない生物を生け捕りして保護団体や研究者果ては金持ちに売り渡すハンターベムの話です。 ストーリーとしては、茶目っ気があるけど一匹狼な男ベムがモンスターを捕獲するだけですが、造形もさることながら、生態や進化のプロセスなんかも盛り込まれていてSFロマンと生物の多様性や神秘・可能性が詰まっています。
どこかにある星に住む人々のささやかだけどドラマチックな日常
惑星9というどこかにある星の人々の話。地軸の関係で年中日が当たらず凍りついてしまった街で氷漬けにされた美女に恋する男とか、芸術家の旦那を亡くした未亡人に恋する重力の研究者の話とか、惑星9から見える月で出会った未確認生物の話とか、思えば恋にまつわるものが多い。 どれも彼らのささやかな日常を描きながらもドラマチックに仕立てていて、最後にはちょっとしたどんでん返し的なオチが待っている。 芸術家の旦那を亡くした未亡人の話と月の話が特に好き。未亡人の話はなんだか話の作りのうまさが凝縮しているように感じるほど、前半までの話が最後の見せ場で集約されていて、読後感もすっといい気持ちになる。一方で月の話は切なさが胸に残り続けます。 どれも面白い。これがデビュー作らしいです。これからも楽しみにしたい漫画家さんです。
幼い頃の曽根富美子と酒飲みの父親の話
幼い頃の曽根富美子と酒飲みの父親の話。 父親は炭鉱で働いていて、仕事中は寡黙で真面目に仕事をするんだが、一旦酒が入るとダメで性格が真逆になる。暴力を振るうとかではなくそこらへんで寝るわ歌うわで陽気さが限界突破するタイプの酒飲み(だけど寝坊はせずに毎朝きちんと出勤するのはマジですごい) その父親の困った親父も曽根富美子の弟が祭りで緑色のヒヨコを買ってきたときの話では、作品の中では珍しく親として子供が可愛くつい決心が鈍ってしまう姿が描かれていて一番好きな話だった。 炭鉱街で変わり者も多く、その分子供ながら苦労したことも多そうなのも時折描写されるが、基本的にコミカルに描かれているので読みやすく面白かった。
USJがジョジョとコラボするので勝手にコラボグッズやフードメニューやありがちなイベントを予想するトピック
USJで承太郎とDIOの戦いを20分にわたって体験できるアトラクションが出来るそうですが、それにともなってどんなグッズが売られたり、メニューが出たり、イベントが起こるか勝手に予想するトピックです。
ドラマ化おめでとうございます!
サラリーマンの飴谷さんは、ある目的のために今日もバリバリ仕事をしています。それまでの過程、見た目、口に入れた瞬間…毎回、脳内で何かが起こります。シズル感たっぷりです。
アイドルカルチャー雑誌月刊エンタメに横尾公敏先生のインタビューが掲載されていました。AKBやらのアイドル情報に紛れて「ウェブで読めるバイオレンス漫画」特集ということで。 「仏像パンク」を描くきっかけや意識していることや自分に設けてるルールなどが語られていました。とても面白かったですし、読者が増えると嬉しいです