極愛-ごくあい-

小ネタ満載の極道ラブコメ読切

極愛-ごくあい-
まるまる
まるまる
1年以上前

ヤクザ×お嬢の組み合わせはわりと定番ですが、この読み切りでもその定番を突き進んでいます。ただ、これでもかというほど、ギャグ道も突き進んでいたw こういうどうでもいい小ネタみたいなものを散りばめてる漫画には意外と弱いです。読者を楽しませようとしているのが伝わる気がします。 欲を言うならもっともっとキュンキュン出来る展開があるともっと嬉しかったです!

寝る寝るネルネ

寝れない貴女に贈る、ネルネのショートショート

寝る寝るネルネ
まるまる
まるまる
1年以上前

個性的な絵柄の読み切りが載ってる、と思ったら、続きはwebで形式! これは読むしかないと思って続きもしっかり読みました。 寝れない、と見せかけてなんやかんや寝れちゃうネルネが可愛らしいです。 夜中に電話は許せないタイプなので私はネルネと友達にはなれないですが… ちなみに続きはwebで、のwebはこちらです。 http://cocohana.shueisha.co.jp/viewer/contribute/nerunerunerune/index.html

ディアーナ&アルテミス

イケジョコンビのバディ・スペースオペラ

ディアーナ&アルテミス
名無し
1年以上前

主人公ふたりの名前を&でつなぐ『なんとか&なんとか』作品が大好きな私が通りますよ…。 1話はひたすらオシャレに美女がダベりながら宇宙活動服に着替えるようすが描かれます。 オシャレなだけじゃなく、ダベりの中身が地に足ついた生活感満載なのもギャップがあっていいですね。元カレの性癖の話とか。 最近のアニメだと『スペース・ダンディ』とかそんなノリに近いかも?

マイカラーズ

鮮やかに色づく心を描く短期集中新連載!

マイカラーズ
名無し
2ヶ月前

オムニバスなんですね。 芸大が舞台で、登場人物に色を当てはめてまつわるストーリーになってるみたいです。ふたばの豆餅というワードが出てきたので、京都芸術大学がモデルかな? 芸大だから生徒にフォーカスがあたるのかと思いきや、初っ端は事務員さんが主人公。爽やかでわくわくする1話目でした!短期集中とのことなのですが、どのくらいやるんだろう。

メイドの岸さん

クールなメイドさんに塩対応されるポンコツ当主のラブコメ

メイドの岸さん
名無し
1年以上前

ツイッターで見かけていいな、と思った記憶があったんですけどマガポケで連載していたとは!ありがたい限り。 岸さんのそっけない口調と完璧な仕事ぶりがツボでした。ピタゴラスイッチかってレベルでやらかし続ける貴一朗もヤバかったです。毎回このレベルのポカが見れるんだろうか…。楽しみですね

4年1組起立!

浦安以前のハマケンギャグ

4年1組起立!
あほえもん
あほえもん
1年以上前

浦安とノリはほぼ変わらないけど全く同じというわけでもない。ただ、浦安でさんざん笑った後に「4年1組」を読むと何かが足りない…と感じてしまう部分があるのは確か。純粋にギャグだけで比較すればそこまで面白さは変わらないはずなのだけど…。キャラの個性や親しみやすさでは見劣りしてしまうのは否めないので、これを避けるには浦安シリーズを読む前に「4年1組起立!」を読む、または初期の浦安と並行して読むのが良いのではないだろうか。

海猫荘days

"居場所"を見つける物語 #完結応援

海猫荘days
nyae
nyae
1年以上前

ここに居たい、とかここに居ても良いんだと思える場所があると、人は自分を肯定できるし、幸福を感じるんだなと思います。 親友に裏切られ、傷つき、癒やしを求めて田舎へやってきた主人公の真由美は、常に「これでよかったのか」と思い悩みながら、必死に自分が居るべき場所を探します。 「東京から来た女性と、田舎に住む女性が出逢って、恋をしました。」という単純な話ではないところが非常に面白いのです。内容からすると、3巻では足りないのでは?と思ってしまうほど複雑な人間関係が描かれているのですが、そこはしっかり3巻で美しくまとめてくださってます。 さらに主人公2人以外に、もう一組のカップルが描かれています。妾の子として親からの愛を受けられず、家の中に居場所がない少女・阿島と、その異母姉妹のさくらです。 言ってしまうと、私は阿島とさくらの関係性のほうが読んでいてドキドキしました。この2人が主人公のスピンオフ、待ってます…!笑 それぞれが、何かから逃げた自分も、何かを受け入れられない自分も、全部肯定してあげたうえで、居場所を見つけていく姿を最後まで見守るような物語です。

BLADE KID

バトルが魅力の王道ヒーローアクション #読切応援

BLADE KID
名無し
1年以上前

筋書きはシンプルで、着用者に異能力を宿す神面(かめん)を集める回収屋の高校生快進が主人公。同じ高校に通う南さんがある事件を引き起こしたのではと調べを進めると彼女も神面の持ち主だと分かり、そこからクライマックスまで迫力のバトル展開! 事件の裏側や真の敵もわかりやすく邪悪で、とにかく戦闘描写の魅力が際立つように構成されてるように思いました。セリフのテンポもいいです(最後のまとめ方はちょっと駆け足気味でしたが) アクションの構図や口から刀が出てくるビジュアルもインパクト抜群で、武器や神面のデザインもカッコよかったです。色んな刀を使い分けたりしたら楽しそう。次作でもアクションパートをたっぷり見たいです!

日刊吉本良明

永遠の放課後居残り組

日刊吉本良明
影絵が趣味
影絵が趣味
1年以上前

よしもとよしとも、なんてふざけたペンネームを掲げてしまったことが全ての発端なのかもしれません。永遠の放課後居残り組ことよしもとよしともは、いつまでも漫画界から反省文を書かせられて家に帰れないのです。 大友克洋、高野文子、さべあのま、岡崎京子、望月峰太郎等からの大きな影響を受けて、遅れてきたニューウェーブとして彗星のごとくデビューしたのがこの『日刊吉本良明』になります。基本軸は、業田良家の『自虐の詩』や、吉田秋生の『ハナコ月記』の系譜にあたる同棲4コマ漫画ですね。とはいっても、どこまでが本当なのかは分かりませんけども、作者本人の生活臭が全面に押し出されていて、途中からは同棲生活や大学生活に原稿生活が紛れ込んできますから、そういう意味では漫画家漫画としても機能しています。ファンレターについて描かれた回があったと思ったら、幕間に実際に届いたファンレターを載せたりしている。メタフィクション的というか、挑発的というか、まあ、かなり挑戦的なんですよね。 それで、まあ、1ページめの初っ端から、あからさまに高野文子のジーンズの描き方で同棲する二人が描かれています。そして、ページが進むごとに、大友克洋の漫画を隣に置きながら原稿を描いているとか、『バタアシ金魚』のファンから猛攻撃を受けているとか、人の絵をめちゃくちゃパクって描いていることを隠さなくなる。そういうのをどんどん自虐ギャグにしちゃう。このように数々の作家の長所だけを寄生虫のように吸収し、すげー絵を描いていく俺、将来大物、なんてセリフまでありますからね。いっぽうでは、岡崎京子のところにアシに行く回とか、とても貴重な記録もあったりします。 で、ダラダラとしょうもない4コマが続いていくんですけど、これが不思議と滅法おもしろいんです。ギャグなんかだいたい滑ってるし、絵は人からの借り物だし、それはそうなんだけど、エルヴィス・コステロのPump it upのポスターが部屋に貼ってあったり、XTCのセーターで喧嘩したり、妙にディティールが行き届いていたりするのが憎めないんですね。その後、よしもとよしともは何本かの何とも言えない中編を残して消えてしまい、今となってはテレビ番組の『消えた天才』みたいな状態になっていますけど、デビュー作の『日刊吉本良明』をはじめとしたいくつかの漫画には荒削りで未完成なところが多分にありながら妙な魅力が記憶に残って離れないんです。 たぶん、よしもとよしともという漫画家は、漫画というものを見る目と想起する才能には溢れていたけれども、致命的なことにそれらを自らの手で具現化する体力みたいなものが欠けていたんだと思うんですよね。そういう意味では江口寿史に似ているのかも知れません。そんなこんなで決定的な傑作を残せないまま、いまだに放課後居残り組として家に帰れないでいるわけですけど、じつは二本だけ隠れた大傑作を残しています。 黒田硫黄と組んだ『あさがお』(『大王』収録)と、 衿沢世衣子と組んだ『ファミリー・アフェア』(『おかえりピアニカ』収録) がそれにあたります。両方とも、よしもとよしともがネームまでを描いている。しかも、それらの収録された二冊の短編集は、黒田硫黄にとっても、衿沢世衣子にとっても、ともに単行本デビュー作にあたるわけです。これはただ事ではないというか、なんて怖ろしい目利きをしているんだろうと驚かずにはいられないのです。数打って当たった二本ではなくて、めったに仕事をしなくなったよしもとが重い腰をようやくあげて選んだ二本ですからね。 しかし、まあ、かれこれ10年くらいは沈黙しちゃってますから、そろそろ次の反省文をしたためてもらいたいものですなあ。

月刊少女野崎くん

椿いづみはどこへいっても椿いづみだな。

月刊少女野崎くん
みこチャン
みこチャン
1年以上前

月刊少女野崎くんを好きなあなたに、言いたいことがある! この作品は物凄く面白いが、椿いづみはどこへいっても椿いづみをしているので、是非「俺様ティーチャー」も読んでほしいのだ! タイトルが恥ずかしいとか、白泉社かよ!とか、少女漫画なんてオレ買えないよ!というひとも、騙されたと思って読んでほしいのだ! 椿いづみ全開なのである。どこへいっても、椿いづみなのだ。 一応ここは月刊少女野崎くんにも触れておかないといけないと思うので なんかかいとくか。 た ぬ き に た よ り す ぎ !

夏目アラタの結婚

気持ち悪さが癖になる

夏目アラタの結婚
干し芋
干し芋
1年以上前

表紙を見た時と内容のギャップに驚きを隠せない。 読めば読むほど、真珠が何者なのかわからなくなる。 アラタの表面と裏の声が同時に感じられるのもいい。 真珠は、本当に殺人を犯したのか? 綱渡りの二人の関係が今後どう展開していくのか、本当に楽しみである。 真珠の表情が独特の不気味さで、気持ち悪気が癖になる。 そして、宮前君の存在も気になる!!

1日外出録ハンチョウ

中年男性に響く安定した面白さ

1日外出録ハンチョウ
六文銭
六文銭
6ヶ月前

年齢のせいか、どんなに面白くても、3ヶ月後とか下手したら半年後の刊行速度についていけず脱落する漫画が多々ある私ですが(カイジも堕天録までのヘタレです。)本作だけは新刊を見落とさず購入してしまう謎の魅力がある。 内容は、カイジの破壊録で出てきた班長・大槻とその部下沼川と石和の3人の休日を描いた作品。 3人のおっさんの休日を描いただけ、と言われればそうなのですが、これが絶妙に面白い。 そもそも、破壊録を読むとわかるが、普段は債務者の集まり通称「地下牢獄」にいて、そこで3Kも裸足で逃げる過酷な重労働をしている3人。 そして、そこの制度で「1日外出券」というのがあるのだが、これが、べらぼうに高い値段で、安々と外には出れないようになっている。 だからこそ、この「休日の外出」というのは彼らにとって超がつくほど貴重なのだ。 貴重な外出を有意義に過ごすために、1食ですら手を抜かず試行錯誤し、 突き詰めて実行している様は、日々の生活にちょとした工夫で楽しくなるエッセンスが盛りだくさんだったりします。 ただの日常というよりは、おっさん世代が興味ありそうなもの(食とか大人の趣味とか)を中心に取り上げ、持論を展開してく様は興味深く読めます。大したことないテーマでも、熱量あれば面白い。 特に昔話など微妙に自分とかぶる話題があって、おっさんあるあるも個人的にはツボなんですよね。 (余談ですが、5巻にZoneの「secret base」を歌うシーンがあって、「君と夏の終り~ 将来の夢~ フンフフフフン ~」 とフンでごまかす姿は腹抱えて笑いました。昔、全く同じシーンを経験したので。皆そこ忘れるんだと。) ハンチョウだけでなく、平日労働している我々にとっても休日は重要なはずなんです。 これ読んで、もっと休日を、ひいては1日1日を大事にしようと思いました(大げさ)

プリンセスメゾン

まず、絵で殺され、そして泣く。不思議な漫画

プリンセスメゾン
みこチャン
みこチャン
1年以上前

手にとる時、「表紙がかわいくてオシャレだな」というだけの理由をもちレジに持って行った。家に帰り珈琲なんぞを啜りながらシャレオツな漫画を嗜む私カコイイむき出しで読みだしたのだが、気づけば珈琲はいつの間にか冷めていたし、組んでいた足は解かれてあぐらをかいていたし、私の中のシャレオツな漫画を嗜むカコイイ私は死んでいた。 プリンセスメゾン。 家を買いたい女の子の話。だけじゃ、なかった。 これは作者の気まぐれですか?ってほど、ふ、とした拍子に「閑話休題!沼越ちゃん以外の女性の生活を垣間見てみよっか!」という回がたびたびあるんだが、私はその回のどれだったか今やわからないが、 女性が朝おきて、夜、ベッドで眠る。 というだけの描写にしか思えない回で、なぜか泣いてしまった。 なにがそんなに感動的だったのやら、言語化するには能力が足りないだけかもしれないが、とにかく 絵で殺され、そして泣いたのだ。 じわ、と滲むようにそれは広がり、幸せと寂しさのはざまにゆれるような、そういう不思議なきもちをくれた。 かなり売れて、確か実写化とかしてたけど、これは漫画、静止画でないと、そしてこの絵柄でなければ、出せないものが絶対にある、と思う。 池辺葵は他作品もステキに滲む作品ばかりなので、プリンセスメゾン以外もおすすめです。

勇者の嫁になりたくて( ̄∇ ̄)ゞ

異世界転生して"勇者の追っかけ"はじめました #1巻応援

勇者の嫁になりたくて( ̄∇ ̄)ゞ
sogor25
sogor25
1年以上前

この作品の主人公は18歳の冒険者ベルリナ・ラコット、みんなからベルと呼ばれている女の子。実は彼女は前世の記憶を持ったまま転生したいわゆる異世界転生者で、孤児院の6歳の子供に転生した彼女は前世の記憶を駆使して大きな不自由をすることなく都会で暮らしてきました。 そんな彼女が15歳の時、たまたま彼女が住む街を訪れた勇者クライスに一目惚れ。その瞬間からベルはクライスの"追っかけ"として勇者一行の旅路を追いかける生活が始まります。 この作品、いわゆる"なろう小説"が原作のコミックなんですが、小説原作のコミックとしては珍しく小説版のイラスト担当の方がそのままコミカライズも担当しているという作品です。 また、導入こそ異世界転生という形をとっていますが、この世界では冒険者の能力やステータスがパラメーターとして認識できるようになっており、転生自体よりもむしろ主人公ベルが転生後に習得した特殊スキルを駆使して活躍していきます。 この作品の面白いところは勇者の追っかけであるベルの存在がすでに勇者一行に思いっきり認識されている、というところにあります。 それどころか、勇者一行に物資を提供したり時にはダンジョン探検に同行したりと、ほぼパーティーの一員のような立ち位置にいます。ですが、あくまでベルは勇者クライスの一途な思いを胸に彼の追っかけとして一定の距離感を保とうとする、まるでアイドルとそのファンのような絶妙な距離感を保ったままクライスたちに付いてきます。そしてそのことに対して勇者一行も疑問に思いつつもそのまま冒険を進めていきます。 この不思議な関係性のまま、行く先々で様々な事件が発生し、その度にベルとクライスの距離が近づいたり近づかなかったり…?というコメディ作品です。 1巻まで読了

僕のソルシエール

ある"秘密"を抱える双子と出会った少年の物語 #1巻応援

僕のソルシエール
sogor25
sogor25
1年以上前

4兄弟の末っ子、上阪和飛は長期休みになると毎年家族で祖父母の家に遊びに行っていました。 和飛が小学生に上がる年のある日、おじいさんと一緒に近くの神社にお参りに行ったのですが、そこで遼と遥という双子の兄弟と出会います。3人はすぐに意気投合し、次の長期休みにまた会う約束をして別れるんですが、それから祖父母の家に行くたびに神社に足を運んだ和飛が2人に会うことはありませんでした。 その後、和飛が小学校を卒業するという時期におじいさんが亡くなり、家族揃って祖母が残る家に引っ越すことになりました。引越し後、買い物ついでに何気なくその神社に寄った和飛でしたが、その時、偶然にもあの頃の双子・遼と遥と再会します。お互いすぐに相手のことがわかり再会を喜び合う3人。 数日後、中学校の入学式後のクラス分けで、同じクラスに遥の名前を見つけとても喜んだ和飛でしたが、神社で会った時とは違ってなぜか遥さんがそっけなく、遼のほうは何組なのか聞いても答えてくれません。 それもそのはず、本来であれば一緒に入学しているはずの兄・遼は実はある理由があって中学校に入学することができていなかったのです…という物語です。 この作品、小さい頃に出会った和飛と遼・遥の双子、この3人が育む友情と、もしかしたらそれ以上の関係も…?というのを描いている作品で、そこに双子の兄妹がもつある秘密が1話の最後に明かされてストーリーに関わってきます。 実はこの作品、1話だけで100ページ近くページ数を割かれていて、このことからもわかる通り、物語が進むにつれて揺れ動く3人の心情描写や表情の変化を優しい絵柄でゆっくりと丁寧に描いている作品です。 作中の時間の経過はまだ短いですが、特に双子の秘密を共有した主人公・和飛の心境はビビットに変化していくので、多感な時期に運命に翻弄される和飛たちの心の変化を濃いリアリティを持って追っていける作品だと思います。 1巻まで読了

FOGGY FOOT

北欧を舞台にした"妖精"と謎多き少女にまつわる物語 #1巻応援

FOGGY FOOT
sogor25
sogor25
1年以上前

舞台は北欧・スウェーデンの首都ストックホルム。北欧では元々「トムテ」と呼ばれる妖精の存在が民間伝承で伝えられている。 この作品は妖精が引き起こす不思議な事件の数々を、パートナーであるアダムという男性とともに解決へと導きながら、自らの失った記憶の手がかりを探す少女・ワコの物語。 基本的には妖精たちが人間に近づいて引き起こす事件を解決していくという、一話完結型に近い形式をとっている作品。 事件というのも妖精たちが人間の心を魅了したり惑わしたりするという形で引き起こされるものが多く、ワコの謎多き人物像も相まって、全体的にミステリアスな雰囲気が漂っている。 また、作品の舞台が北欧ということで、北欧の街並みや風景を楽しむこともできるが、特に妖精たちの住処や事件が起こる場所として"森林"が多く登場する。深く生い茂った森林とそこに登場する妖精、この絵としての組み合わせもこの作品の幻想的な雰囲気を引き立てている。 主人公のワコや彼女と共に活動するアダムの人物像や背景はまだまだ謎に包まれているが、どことなく狐につままれたような感覚を覚えながら進んでいく物語こそがこの作品の1番の魅力なのかもしれない。 1巻まで読了

うぶな27才とむくな11才

マンガ編集者(27)と担当作家の息子(11)の不思議な同居生活 #1巻応援

うぶな27才とむくな11才
sogor25
sogor25
1年以上前

この作品の主人公は「鬼の浄行寺」と呼ばれる漫画編集者浄行寺憂樹(じょうぎょうじ ゆき)さん。 彼女が担当の漫画家である小桜エイト先生の家でネームのチェックをしていたところ、先生の小学生の息子、茅(かや)くんが部屋に入ってきます。小桜先生がネームにボツを出されて「このままでは息子の学費すら払えない」と愚痴をこぼしたにの対して、浄行寺さんは「だったら息子を働かせればいいじゃないですか」「そういえば家事がおろそかになりがちでホームヘルパーを探してるんです」と半ば冗談で返します。 しかし、それを聞いた茅くんが「ボクのことまで気にかけてくれるなんて、浄行寺さんは天使だ」となぜか感激してしまい、その流れで本当に茅くんが浄行寺さんの家のホームヘルパーとして働くことになってしまいます。 この作品はそんな浄行寺さんと茅くんの不思議な同居生活の物語です。 浄行寺さんは仕事に関しては担当の漫画家に対してはもちろん、自分に対しても厳しく、私生活でも毎日のルーティンをきちんとこなしていく、そんな生活をしています。 そんな浄行寺さんなんですが、実は彼女は人付き合いを苦手にしていて、茅くんに対してもつい漫画家相手の時と同じように厳しく当たってしまい、彼にうまく接することができているかどうか内心ずっとモヤモヤしています。 一方の茅くんは絵に描いたように純粋無垢な少年で、浄行寺さんの厳しい言葉に対しても「自分のことを思って言ってくれてるんだ」と逆に張り切り、そして不意に浄行寺さんがちょっとした 優しさを見せた瞬間にはすごく感動したような素振りを見せます。 浄行寺さんはコミュニケーションに自信がなくてつい人を遠ざけるような発言をしてしまう、逆に茅くんは相手の発言を常にポジティブに受け止めて人との距離をガンガン近づけていく。 そんな真逆の意味で人との距離感が極端な二人が一緒に住み始めると、思っていた以上に距離感の近い茅くんに浄行寺さんは内心激しく動揺してしまいます。 なんとか上辺を取り繕うする浄行寺さんと、そんなことはお構いなしにまっすぐに浄行寺さんに接し続ける茅くん。 そんな二人の様子がとにかく微笑ましい作品になっています。 1巻まで読了

女の子が抱いちゃダメですか?

男女の"受け攻め逆転"ラブコメ!? #1巻応援

女の子が抱いちゃダメですか?
sogor25
sogor25
1年以上前

主人公の24歳のOL、梶谷美月は有名商社勤めのエリートサラリーマン篠宮孝之さんと付き合っている。清楚な雰囲気の美月と爽やかで優しい孝之は傍からみると理想的なカップルに見えるが、美月には孝之に対して隠していることがありました。それは"男の人から積極的なアプローチを受けることが苦手だ"ということ。 例えば彼氏に頭をポンポンされたりだとか肩をぐっと抱き寄せられたりとか、そういう行為に対してすごくむず痒い思いをしてしまって気持ちが引いてしまう。そしてそのせいで今までの彼氏とは長続きせずにすぐに振られてしまう。そのことずっと悩んでいた。 孝之のことは本当に素敵だと思っていて、できれば長く付き合っていきたいと思っていた美月だったが、彼に愛想を尽かされないために隠そうとしていた彼女のこの性質が、本人も想像だにしなかった、彼からのアプローチではなく逆に自分から迫っていってしまう、という形で発露する。しかもそれが孝之さんと初めて一夜を共にするというタイミングで…という物語。 この作品、単行本の帯にも「男女逆転セックスラブコメディー」と書いてあるんですが、実は男女の”受けと攻め” が逆転したカップルというのを描いた作品です。 こう聞くとかなり特殊な設定の作品のように見えるんですけども、実はマンガ好きの方々には意外と受け入れられやすい設定なんじゃないかなと思います。 というのも、例えばBLマンガや百合マンガだと同性どうしで"攻めと受け"が描かれていて、つまりそこには "女性の攻め" 男性の受け" が存在しているわけです。そしてそれを読者はごく自然に受け入れているはずです。 ということは、男女カップルの中でも “女性の攻め"×"男性の受け” という組み合わせがあっても不思議ではなく、そう考えれば今作の設定もすんなり受け入れられるのではないでしょうか。 この作品は、美月と孝之、それぞれが相手との恋愛に悩む様子を描くことで、"女性の攻め" 男性の受け" という関係性をすごく自然に描いている作品です。1巻の段階では2人が思い描いていたいわゆる “普通の恋愛” とのギャップに悩む姿も描かれるんですが、2人が悩みながら試行錯誤した結果どのような関係を育んでいくのか、今後の展開が非常に楽しみな作品です。 また、漫画を楽しむという上でも、そして現実世界に当てはめたとしても、新しい価値観を得られる作品になってると思うので、恋愛漫画をよく読まれるという方はもちろん、BL や百合漫画が好きだとという方にも是非読んでみて欲しい作品です。 1巻まで読了

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