ジャッジ

法律で裁けないことは闇の司法で裁く!

ジャッジ
hysysk
hysysk
1年以上前

法律で裁けない悪を「闇の司法」で裁くダークヒーロー。基本的に1話完結だが、悪人に味方する「闇の弁護士」が出てきたり、本当に悪いのは誰なのか分からなくなるような話があったりして、回を重ねるごとに面白さが高まってくる。 もっと読みたい!というところで終わってしまうのが残念とも言えるし、ちょうどいいとも言える。法の網を潜り抜ける悪人が登場しなければならないから、ちょっと残虐表現や不快な出来事が多くなってしまったのかも知れない。

薫の秘話

修正前デンジャラス・バージョンを読んだ

薫の秘話
マンガトリツカレ男
マンガトリツカレ男
1年以上前

昔はこの単行本で読んだけど今回は未収録作品「お散歩」が収録されている修正前デンジャラス・バージョンで読んだ。 単行本版との差はよくわからなかったが、とりあえず単行本にあった伝説の「松田マンガ道」が収録されていたのがよかった。 久しぶりに男気編集者Sの発言を読んだけどむちゃくちゃな発言だった。昔でもアウトだけど今だったら大炎上だろ...

そいね屋本舗

岩飛猫さんのほんわかヲタネタギャグ4コマ

そいね屋本舗
さいろく
さいろく
1年以上前

他作品が好きだったので読んでみたところ非常にオタク向けで非常にpixivっぽいノリで割と好きだった。 用語やボケがある程度知識がないとそもそもわからないかもしれないけど(腐ってるとか狩人の宴とか比喩にまで想像が必要で少しハードル高いかも?)わかる人にはすごく「馴染む」作品だと思う。

伊藤くんは恋を知らない。

純真無垢なのっぺらぼう×意外とピュアなギャル

伊藤くんは恋を知らない。
さいろく
さいろく
1年以上前

最近で言う「ギャル」のイメージはこういう感じだよなーという感じのギャルなので当然かわいいしイイヤツ感があって良い。 「ギャルと恐竜」とか「ギャルごはん」とかみたいなノリのギャル。 所謂いいぞもっとやれなのだが、相手が人外で純真無垢な伊藤くんとの掛け合いはそれを許容して笑い飛ばしているギャルの吉内さんに感情移入しそうになるぐらいである。 末永く続いていただきたい作品。

人間のいない国

手塚治虫を想起させる未来を描いた小さな?物語

人間のいない国
さいろく
さいろく
1年以上前

人間のためのゴーレムはロビタを思い出させる。 そんなところもあって世界観はよく考えたら火の鳥未来編を彷彿とさせる部分も少しあるけど、舞台は人間がいない街、主役はそんな街でふと目覚めた一人の少女。 絵柄や展開は手塚っぽくはないし、独創的なデザインのゴーレム達は魅力的である。主人公のシィとバルブの謎解きゲームのような探検は始まったばかりで、今後どうなるのかとても楽しみな作品。

私のジャンルに「神」がいます

全ての創作物に感謝したくなる

私のジャンルに「神」がいます
六文銭
六文銭
1年以上前

話題になって読んだが、特定のコンテンツにのめり込んだような経験がある人にはあるある的な内容だと思います。 自分は創作まではいきませんが、のめり込んだ先に色んな人のレビューや別の角度でとらえた新説なるもののブログ、はては二次創作の作品まで深入りした経験があるので、よりしっくりきました。 さて、本作の内容ですが、二次創作(BLジャンル?)界隈で才能を輝かせる綾城(あやしろ)とそれに触発された読者をオムニバス形式で展開し、加えて「おけけパワー中島」というSNS上で綾城と絡んでくる謎の存在がシリーズ通してでてくるというのが基本の流れ。 綾城という彼女の読者(というか信者)にとっては神的存在に、「おけけパワー中島」が馴れ馴れしく接する姿が、良い感じでイラッとさせるんです。 特に、文面上でしか出てこないという、その不気味さも残しながら人間味もある感じが妙にリアル。 また 「おけけパワー中島」 という、一度聞いたら忘れられないネーミング! たまに、SNS上でセンスフルなネーミングの人いますけど、そういう感じなんだと思います。 綾城に触発され創作意欲を燃やす人、嫉妬する人、綾城に会いたがる人など色んなパターンの悲喜こもごもが描かれ、読んでいて自分の中にある人格の全パターンが網羅されている感じ。 オタクとしては共感の嵐です。 創作の苦しみや喜びを感じるとともに、作家様の創作物を拝ませていただけるということのありがたさを痛感する作品です。

ウソツキ皐月は死が視える

予告された死の未来を回避せよ! #1巻応援

ウソツキ皐月は死が視える
ANAGUMA
ANAGUMA
1年以上前

主人公の皐月は誰彼問わず「あなたは死にます」と声をかけるのでクラスメートからは距離を置かれている浮いた存在。なぜそんなことをしているのか?理由はシンプルで、彼女には本当に他人の死の運命が見えているのです。 彼女が誰かの死を予見する手法はユニークで、死亡現場に彼女にしか見えない死体のイメージが現れるというもの。 「未来の死体」をためつすがめつ実況見分して限られた情報から死の原因を推理し、死亡時刻が訪れるまでにあの手この手で要因を排除していくのはスリリングで読み応え抜群です。 「ウソ月」と呼ばれ、他人に信用されていない皐月がコミュニケーションを取りながら誰かの行動に介入することの大変さが読んでいると伝わってくるんですよね。 誰からも理解されないのに、それでも危険を冒して人を救うために奔走する皐月のキャラクターは熱いものがあります。 皐月の能力と行動を通して徐々にクラスメートとの関係性が変わっていくのが1巻の展開。彼女と距離を縮める者、疑いを強める者、拒絶する者…皐月の心情に少し光が差したかと思えば周囲の人間関係に潜む深い闇が垣間見えたり、グラグラしながら読み進められるのが楽しい作品だと思います。 そして重要情報を最後に補足しますが、女と女の感情が動きまくりますのでそのスジの方にもぜひ読んでいただきたい次第。サスペンス百合です。

ナッちゃんはテンションで水深が変わる(読切)

水深ってそういうことね

ナッちゃんはテンションで水深が変わる(読切)
名無し
1年以上前

世にも不思議な現象がすでに日常の一部になっている感じ、第七女子会彷徨みたいで楽しい。主人公ナッちゃんの周辺にはお魚がたくさん泳いでおり、ナッちゃんの心理状態によって、海で水深によって生きている魚の種類が違うように、ナッちゃんの周りの魚の種類も変わる、ということでした。 ナッちゃんは何事にも一生懸命なので、喜んだり悲しんだりしながらまわりの魚の種類もくるくる変わる。 夏休み、ダイビングと水族館に行きたいと提案して友達に却下されてしまったのには笑ってしまいました。まあそうですよね。魚は毎日見てるから…

猥談バーで逢いましょう

単行本で読むのがおすすめ

猥談バーで逢いましょう
nyae
nyae
1年以上前

webでも読めますが、単行本で読むと元ネタ提供者本人のコメント(漫画化された感想や、後日談、近況など)が読めます。どの話も素人?の自分からすると、本当か…?と信じがたいんですが、コメントがあると信憑性が増します。 たかがコメントなんですが、あるのとないのとでは大違いです! 各話のタイトルも誰が決めているのかセンスがいいんですよね…。著者に地球のお魚ぽんちゃんさんを選んだというのも大正解だと思います。 下ネタで下品な話をしてゲラゲラ笑い合う楽しさもあると思いますが、ひとりひとりの性癖に向き合って全てを許容しながらバーで語らうのも風情があるような気がしてきました。 お気に入りは「雷で濡れる女」の話です。 #1巻応援

日射の星

短いけどめっっっっっちゃ好き

日射の星
名無し
1年以上前

内容では細かいことは描かれてないのに、その描かれてない部分の想像が勝手にグワーッとふくらむ話って個人的に傑作だと思ってるんですけど、この読切はそれに含まれます。もちろん4ページと言わずもっと…という気持ちもあるんですが、4ページだからこそという点もあるのもわかるんです。 ついこの間ハルタに読み切りが載ったばかりなのに(うしろのギャルにナプキンとられた)そのあとすぐスペリオールに載るってなかなか見ない。しかも作風がぜんぜん違う。次回作に期待しかない。

積極―愛のうた―

表題作の良さもさることながら

積極―愛のうた―
まるまる
まるまる
1年以上前

2番目に載っているスパイラルホリデイの良さったらすごかった…結婚披露パーティーが始まるまでの数時間、誰が何をしているかを同時進行で描いていて、なかでもとにかく主役のふたりがそれぞれの理由でパーティーに間に合わないんじゃないか?!という状況でドキドキハラハラしっぱなし。最後の集合写真見たらもうみんな幸せになってくれ…と願うしかなかった。。

うちの妻ってどうでしょう?

幸せは途切れながらも続くのです

うちの妻ってどうでしょう?
野愛
野愛
1年以上前

想像してたような嫁かわいいかわいいほのぼの漫画ではないんだなあ。福満さん自身も男尊女卑で偏見の塊だと自分で言い切ってるし、嫁さんは確かにかわいいけど暴言吐いたり暴れたりもするし。 でも2人が持ちつ持たれつ暮らしていることが伝わるし、何がいいってわけじゃないけどなんか食べてたりゴロゴロしてる嫁がなんとなくかわいいし好きなんだろうなあということがすごくわかる。描くとこ描かないとこの吟味はしているんだろうけど、ほんとうのほんとうに混じりっけなしの日常を見せてもらってる気がして、ああなんとなくいいなあって思った。 4コマと見せかけてだらだら続いたり、2コマくらいで話が終わったりするのもすごいテクニックだなあと。日常なんて起承転結で済むわけないもんね。 感謝したり見下したりムカついたり愛おしく思いながら続いてくのが夫婦の日常だよね。わかるわかる。

カードキャプターさくら クリアカード編

クリアカード編も絶対大丈夫だよ!

カードキャプターさくら クリアカード編
名無し子
1年以上前

久しぶりにカードキャプターさくらを読んだら懐かしくてハマってしまいクリアカード編も読み始めました。さすがに続けて読むと絵柄が変わってしまった違和感があったのですがだんだん慣れてくるし、こっちの方が今のなかよしの読者さん達には合ってそうだな〜と思いました。でもCLAMP先生は小さなお友達も大きなお友達もどちらも喜ぶような演出をしてくれるので素晴らしいですね…。 さくらちゃんの可愛らしさは全く変わらないです。もう中学生だからなるべく「はにゃ〜ん」とか「ほええ〜」を言わないようにしてるけど、ついつい言っちゃうところとか、付き合い始めた小狼くんとのやり取りは可愛すぎてニヤニヤしてしまいました。なかなか無敵の呪文「絶対だいじょうぶ」のセリフが出てきませんでしたが、8巻でようやく出てきましたね〜。 利佳ちゃんだけ違う中学校に進学してましたが、寺田先生はまだ小学校の先生をしているようだし、関係がバレちゃった訳じゃないようなので安心しました。

なのな フォト ゴロー

孤独を抱えて生きるキャラクターたち

なのな フォト ゴロー
nyae
nyae
1年以上前

工場勤めの冴えない青年・ゴローと、彼の唯一の癒しである猫のフォトがきっかけで知り合う女性・なのなの2人を中心にした群像劇。可愛らしくてほのぼのした表紙のイメージとは少し違い、誰もが心の奥で燻らせている不満や不安と折り合いをつけようと頑張って生きている様を描いています。 森下裕美先生の漫画の好きなところは、見た目や美醜の違いによる差別を描かないところ。キャラクターひとりひとり、どんなに不運でも性格が悪くても、誰かの心には刺さるキャラクターがいるはず。エピソードによっては、今後の生き方を考え直すきっかけになるものもあると思う。 なのなが盗撮されているのを助けた青年の話はすごかった。目を逸らしたくなることが多い世の中、赤の他人にあそこまで寄り添えるなんて痺れる。

宅飲み残念乙女ズ

残念じゃないよかわいいよ

宅飲み残念乙女ズ
野愛
野愛
1年以上前

男女問わず酒を飲み過ぎる人は残念だけど、この3人は飲み過ぎてはいるけど暴れないし仲良しだしかわいいから残念じゃないよ! いちばん貧乏なてつ子がつまみや自宅を提供してるのがちょっと不思議だけど、ゆみみとグリっちが食材提供してあげたりしてるんだろうなきっと。ガス代とかの分ちょっと多めに出したりしてるんだろうなきっと。友達っていいな。 わたしは酒を飲む(飲まなくても)生と死について話したくなるのでこういう女子会はとてもかわいいし楽しそうでいいなあと思いました。貧乏つまみレシピもなかなか参考になりますね。

トラとハチドリ

マツリとアパレル業界。

トラとハチドリ
Pom
Pom
1年以上前

主人公のヤンチャ少女マツリが、アパレル業界に自然に染まっていく過程が良かった。 華やかなアパレル世界の表側だけでなく裏側がメインで描かれているのも面白いです。 特別なことはしていないのに人を惹きつけるマツリの魅力がどこにあるのか探りながら読むのも楽しいかもと思いました。 仕事の楽しさ面白さがマツリの良さを引き出しているのかな。 読了後色々と想像してしまった漫画。

終電にはかえします

恋する瞬間、泣いちゃうんだ。

終電にはかえします
あうしぃ@カワイイマンガ
あうしぃ@カワイイマンガ
1年以上前

何で人を好きになると、泣きたくなるんですかね?……いや分かる、何となく分かるんだけど、その理屈はやっぱり、分からない。 雨隠ギド先生の代表作『甘々と稲妻』では、幼子のつむぎちゃんの、大粒でぼろんちょと溢れる涙が強かった。ゴチャゴチャ思惑が入り混じり澱んだ挙句、感極まって流す涙には、一切不純物がないのです。 『終電にはかえします』は、女性同士の恋愛感情の短編集。こんがらがったお姉さん達が、恋心に気づいたり、感情が止められなかったり、拒絶されても受け入れられても、思わず感情と共に溢れる涙が印象的。 どんな面倒な背景や昏い感情があっても、恋に踏み込む瞬間、流す涙はやっぱり純粋で、それ故に心を持っていかれる。涙って、ずるいなぁ……でもそれがいい。 涙も含め、複雑な関係性の中からピュアな感情が生まれる、百合短編集です!

本日は休診

受け継がれるもの

本日は休診
野愛
野愛
1年以上前

『本日も休診』が素晴らしかったのでこちらも読んでみました。 那須高原で小さな診療所を営む見川センセが主人公…といっても、今度は息子の見川鯛岳センセが主人公です。お父さんよりは腕に自信がありそうですが、しょっちゅう休診にしちゃうところやお人好しなところはお父さん譲りのようです。 那須の大自然のもと、図太く生と性を謳歌する人々の描写には相変わらず胸を打たれます。 しかし、変わらないものだけではないのが『本日は休診』の魅力です。 これは見川鯛山センセ亡き後の物語なのです。 今作の主人公である鯛岳センセも、お父さんと同じように愛され頼りにされています。それでも、父親のように信頼されているわけではないと思案するのです。それもそのはず、お父さんを訪ねて来る人や昔から知る人に囲まれて診療所を営んでいるのですから。 しかし、鯛岳センセはお父さんの名残りに甘えず鯛岳センセとして人々と向き合っています。 命と命がバトンを繋いで新たな生を紡いでいくのだ、というのが『本日は休診』のテーマなのかなと感じました。馬の出産に立ち会うことになったのも、鯛岳センセだったからだと思います。 変わらないようでいて、変わりゆく新しい時代を感じさせるような作品でした。

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