ミュージアムの女

美術館の隅っこに座ってる“あの人”のお仕事

ミュージアムの女
nyae
nyae
1年以上前

マイページのおすすめに出てきてなんとなく気になったので読んでみました。 美術館で働く全ての人のことを学芸員と呼ぶんじゃないんですね。私には青森県立美術館に勤めている友人がいるんですが、彼女も「自分は学芸員ではない」と言っていたのを思い出しました。 美術館やアートギャラリーには年に数回は行く方ですけど、客から職員へと目線が変わるだけでこんなに見えるものが違うんだと感動です。あとなんとなく、話しかけていいのかよく分からない存在だったんですが、大きな声だったり長時間でなければ大丈夫なんですね。 この漫画は岐阜県美術館を舞台に描かれてるので、今いちばん行きたい美術館は岐阜県美術館になりました。ルドン。

帽子男

ハードボイルドな帽子男の逃亡ギャグ漫画

帽子男
名無し
1年以上前

榎本俊二先生の激アツ帯コメントに惹かれて読んでみました。太字になっていたところを引用させて頂くと「90年代ギャグ漫画の最重要作品。」だそうです。目薬をさす、自動販売機でアイスコーヒーを買う、歯医者に行く、そういう何てことない事がギャグになるのもすごいですが、ギャグに対して画面の描き込み量がえげつないです。それがハードボイルドな帽子男の性格とも合っているので、さらに笑いを誘います。ギャグ漫画家って実は真面目なんだよ、だから狂ってる(面白いものを描けるんだ)とよく言われますが、これを読むとその説は本当かもしれないと思いました。

オフィスのざしきわらし

普通のOL4コマと思いきや・・・?

オフィスのざしきわらし
ひさぴよ
ひさぴよ
1年以上前

4コマ王子こと小坂俊史先生による、普通そうで普通じゃないOL4コマ。 中途入社の主人公・志咲笑子(しざきえみこ)は転職元の会社がことごとく倒産することから「座敷わらし」の異名を持つOL。しかし、この座敷わらし設定は即座に捨て去られ、タイトルの意味はどこへやら、日々の仕事を”いかにサボるか”に話が変わっていきます。 ヒロインの体型も徐々に変化し、最初は気のせいかと思いましたが、どんどん太っていきます…ドラえもんの逆バージョンみたいな感じでしょうか。 そして、サボっていた仕事も次第にそこそこ出来るようになり、普通のOLへと変わるのですが…。これだけ話に変化がありながら4コマ漫画としての面白さは一貫して変わらないのです。普通のOLマンガを目指そうとした結果、普通じゃない漫画になってしまった感じがします。脇を固める同僚たちもおかしな人材ばかりで読んでいて飽きません。作者コメントで「会社勤めの経験が一度もない」というのは驚き。オフィスのあるあるネタは本当に共感できるものが多いかったので。 連載時期が2010年〜2011年頃という事で、リーマンショック後の時期のはずなんですけど、不況を感じさせない、ほのぼのと明るい気分にさせてくれる漫画です。

一本包丁満太郎

有名なおにぎり選手権は面白さの一つにしかすぎない

一本包丁満太郎
マンガトリツカレ男
マンガトリツカレ男
1年以上前

一本包丁満太郎と言うと日本一のおにぎり師を決定する「全日本おにぎり選手権」が有名でその他の部分にはあまり触れられることがないがその他の部分に本当の面白さ、ビッグ錠らしさが詰まっていると思っています。 確かにおにぎり師のインパクトは強いし、おにぎり師という職業、各おにぎり師の作るおにぎりもものすごいものもあるが俺は、「お好み女王」を強く推します。 話の流れとしては、主人公とお好み姫とお好み焼きを空中で投げ合って鰹節を奪い合う名勝負の途中に宙を舞うお好み焼きに焼きそばを載せるシーンからと登場します。お好み女王は鉄板の入ったカツラを使用して頭の上でお好み焼きを焼くのだがそのにも重要な美味しさへの秘密などを説明してものすごいインパクトを残す。このインパクトはおにぎり師も上だと思います。 ほかにも「すきやき男爵」や「しのびすき」や城の天守閣で桂むきをしたりと色々面白いシーンがあるので、おにぎり選手権だけの漫画だとは思わないでほしい

ふわふわ三昧

それをメルヘンと呼ぼう

ふわふわ三昧
野愛
野愛
1年以上前

幼い頃にファンシーショップ(という概念)で見たような、おばあちゃんが持ってた刺繍の本に描いてあったような、なんとも古くさくて幻想的です。ノスタルジーを呼び起こすような、誰もが懐かしく思う世界観が広がります。 登場する動物たちはとても愛らしいのですが、どんくさかったりお喋りすぎたりちょっと意地悪だったりどこか一癖あるのがまた魅力的です。ファンタジックな世界観でひたすら所帯染みたことをやるのが、かわいくてちょっと滑稽で心癒されます。宮沢賢治的と言えなくもないかもしれません。 幻想的なのに誰もが懐かしくなるような原風景が描かれた作品です。あるはずのない、野うさぎだった頃の記憶が蘇ります。

いいとしを

"いいとし"をした息子と父、ふたり暮らし始めました。

いいとしを
名無し
1年以上前

カドブンという、文芸WEBマガジンで連載が始まったという本作。 母が亡くなったのをきっかけに、42歳の息子と無口な父が始めるふたり暮らし記だそうです。 42歳独身、いまや珍しくもない存在だけど会社からはシビアな扱いをされてしまう世知辛い世の中、おまけに彼女にもフラれてしまいました。。 これからどうなるのか漠然とした不安のなかで、実家で見つけたのはなんと“札束”…!?という最後にびっくりな1話でした。

トラとミケ

ほっこり温かな気持ちになる!

トラとミケ
やっぱり猫が好き
1年以上前

『ねことじいちゃん』のねこまきさんが描く、猫だらけの世界。名古屋メシを出す居酒屋「トラとミケ」を舞台に、トラとミケの老姉妹や常連さんたちの人生模様が擬人化されて描かれています。  人情たっぷりの世界観は、このギスギスした日常とは正反対で、ささくれだった気持ちが洗い流されていくようです。  巻数を重ねてきて、どんどん常連さんたちの過去や仕事、家族関係なども明らかになり、親しみがいっそう湧いて来ます。いつまでも続いて欲しい漫画の一つです。

お嬢と七匹の犬

獣人とヤクザの娘との主従関係

お嬢と七匹の犬
さいろく
さいろく
1年以上前

獣人との主従契約が非常にシンプルで、人間に悪用されてしまっている感がある獣人達。 設定の細かいところや矛盾しそうなところは無粋なのでツッコまないでおくとして、とてもいい世界だなーと犬好きとしては思うのでした。そいね屋本舗と同じような感じ! ヤクザさんが主体だけどお嬢のウブなところや組長(父)のシンプルでストロングなところがいいギャグテイストを生んでいると同時に、獣人たちのキャラ付けも可愛くて良いなぁと思うので犬好きさんは読んでおくとよいです。 ※犬獣人が出てくるだけで犬は出てきません

高機動無職ニーテンベルグ

働きたくない思いを戦う力に変えて

高機動無職ニーテンベルグ
ANAGUMA
ANAGUMA
1年以上前

「働かずに食べるメシはうまいかっ!!N.E.E.T.ッ!!」「美味しいですよ!!」 ロボット作品の開闢以来、戦闘中のコックピットで発されたセリフの中でも相当上位の切れ味を誇るのではないでしょうか。せめて少し迷ってほしい。 開幕のこのセリフが象徴するように、本作は働くことと働かないことをめぐり、命懸けで戦うパイロットたちの姿が描かれます。 主人公の不動遊(無職)はひょんなことからデスマーチ軍に抗う存在、無職同盟(リガ・ジョブレス)に加入し、黒い人型兵器(ワークマン)・ニーテンベルグに搭乗。彼の「働きたくない」思いとともに、世界の命運をかけた社畜と無職の戦いが幕を開けるのでした。全部マジです。 ロボットもののテンプレートに乗せて一貫して働く者と働かざる者の対比が描かれるのが最高に笑えるポイントです。 レジスタンスに加入してもぐだぐだしている遊に比べて、ライバルのワーカ・ホリック大佐が社会人としてまともに見えるのも読んでいてじわじわくるところ。本当に倒すべき敵なのか彼らは…? イカれた設定が繰り広げられる中でメカの作画やバトル描写はすごくカッコイイのが更に面白い。ちゃんと機体のパワーアップとかもあってロボットものの楽しさも味わえますし、物語自体は王道の熱さを備えているのがすごいです。 ガンダムのパロネタ(※超秀逸)だけではない「自由を求めて戦う」という重厚なテーゼが奥底に織り込まれているのが本作の魅力なんでしょうね。実際には労働から逃げているわけですが。 働きたくね〜と思った時に読むと元気が出るのでおすすめです!

茜ちゃんのふしだらなコンカツ

ちょっとびっくり

茜ちゃんのふしだらなコンカツ
名無し
1年以上前

うそつきリリィの作者さんだと知ってびっくりです。少年マンガ誌でエロコメ描くことあるんですね。女性向けのちょっとエッチなのは描いてたみたいですけど、ここに来てずっと描いていた集英社から講談社へと出版社も変えて、なにかあったのかな?と勘ぐってしまいました… この読み切りはわりとちゃんと面白かったんですけど(きつねとたぬきで百合なところがとくに)、「こういうのが描きたかった!」という思いでこの雑誌を選んだのか、気になります。

どきどきDO!れみ

少女漫画2000%!子々孫々に受け継ぎたい少女漫画 #完結応援

どきどきDO!れみ
たか
たか
1年以上前

マンバのKindleUnlimitedページにある「全巻読める3巻以下の作品」で見つけたのがこれ。表紙のそこはかとない洋風なテイストがキュートで読んでみると、中身も超かわいいお話だった。 主人公のれみちゃんはセーラームーンのうさぎちゃんぽいというか、一生懸命なんだけどそれが空回っちゃってすぐメソメソする子。でも泣いてもすぐ立ち直って元気100倍頑張る素敵な女の子。 物語は「小学4年生がドジをたくさん踏みながら、初恋の男の子に一生懸命自分の気持ちを伝えるだけのお話」で、腕に自信のあるシェフが1品だけで勝負するレストランのようなすごさを感じました。こんなにピュアなテーマをかけるなんて強い。小学生向け作品として王道を極めてる。 そしてまあ〜絵が可愛い!ギャグ顔がぴえんのお餅みたいになるところたまらない。着てる服も全部素敵! 初恋の男の子がくれたちっちゃな虹を作るスワロススキーや、そこに宿った恋の妖精など、女児の心をダイレクトにくすぐる要素がたくさんあるのも最高! あと美人の彼女がいる剣道部の高校生のお兄ちゃんがいるっていう設定もたまらない。高校生のお兄ちゃんほしい! 読むといつでも女児になれる、そんな作品です。

ほな、また明日!

心温まる駄菓子屋マンガ

ほな、また明日!
ひさぴよ
ひさぴよ
1年以上前

1970年代に流行った駄菓子類や遊びがたくさん登場する全18話のショートストーリー。 自分と世代は違いますが、駄菓子に通ってた頃のオモチャや駄菓子が沢山出てきてとても懐かしい気持ちになります。 ミニコーナーのコラムも充実しており、駄菓子情報がぎっしり詰まった一冊です。 駄菓子屋のもう一つの主役といえば子ども達ですが、この漫画に出てくる子たちは、怖いくらい自然に描かれています。お小遣いをやりくりして、考えながら遊んでる様子など本当にリアルで自分の思い出の記憶そのままでした。 ちなみに、作中で駄菓子が大好きな「かよちゃん」という女の子が登場します。東元先生は「ほな、また明日!」とは別の駄菓子屋マンガ「かよちゃんの駄菓子屋」を描かれてますが(現在、週刊漫画TIMESで連載中) 主人公の名前と雰囲気が似てますので、この子がベースとなっているのでは?と思ってます。

東京の兄貴

吉本浩二先生の幻の青春恋愛作

東京の兄貴
ひさぴよ
ひさぴよ
1年以上前

イーブックジャパンのリニューアル前に読んだ覚えがあるのですが、今はもう公開されておらず読めなくなってますかね…。 一度読んだきりで内容はうろ覚えですけど、主人公を慕って後輩の子が上京してきて、イイ感じになったけど最後は…みたいなストーリーだったかと。たしか舞台は上野駅。信じられないくらいマジメで純情な青春漫画だった印象あります。何となくもう一度読みたくなりました。

うねちゃこ!ときめき家庭科部

雑誌連載とWeb連載まとめた短編

うねちゃこ!ときめき家庭科部
マンガトリツカレ男
マンガトリツカレ男
1年以上前

ヤングジャンプの「青春とヒロイン」のテーマの増刊「アオハル」で連載していたがその後Webで連載していたはず 「青春とヒロイン」がテーマのはずだけど、やはり「うさくん」なので一筋縄ではいかないないようになっている。雑巾しか作らない先輩の「山盛フキ」の嘘童話の「ぞうきん姫」の回が特に好き

給食の時間

健やかでいることの尊さ

給食の時間
野愛
野愛
1年以上前

都会から田舎に引っ越してきた超偏食の少女・未来が、誰も残さない給食を作る男・健さんとの出会いをきっかけに食べる喜びを取り戻していくストーリー。 食べる喜びを学ぶうちに、クールで無愛想だった未来がキラキラした笑顔を見せるようになります。友情や恋愛を通して、真っ直ぐ成長していく未来の姿がとても眩しく思えます。 未来が偏食の理由が家庭環境にあったり、引っ越しの理由はいじめだったり、更にいじめにあっていた理由がかなり衝撃的だったりとシリアスな背景も描かれています。未来だけでなく健さんも大きな傷を抱えています。 しかし、重たいだけ暗いだけの話にせず大きな愛と優しさで包み込むのが流石くりた陸先生だなと思いました。 美味しいご飯が食べられたら幸せ。大切なひとが生きていてくれたら幸せ。当たり前の幸せを忘れなければ、辛いことも乗り越えていける。 優しくて力強い愛を感じる作品でした。

ラーメン大百科

天上天下唯我喰麺!

ラーメン大百科
hysysk
hysysk
1年以上前

実在する(した)店のラーメンを紹介する食マンガ。 弟子の「ガッパ旨か〜」と主人公の「天上天下唯我喰麺!」という決め台詞がしつこい。しつこいと思いながらも出てこないと寂しい。天上天下唯我喰麺を求めてしまっている自分がいる。さらに蘊蓄を述べたあとに「まさにラーメンの◯◯!」という無理矢理な例えをしてくれてお腹いっぱい。 10年以上前の作品だが、閉店してしまった店や、さらに成功してチェーン展開してる店まで、今読んでも発見がある。

魔女見習いの喫茶店

世界観はかなり好き

魔女見習いの喫茶店
沼子
1年以上前

オーナーが留守の間、ハーブティーが売りの喫茶店を任された魔女“見習い”の魔女子と、サポート役の猫・ニケの日々の話。インテリアや細かい装飾が凝っていて作者の強いこだわりが感じられます。 魔女子は慣れない接客もたどたどしく魔法もまだまだ半人前だけど、不器用ながらも工夫を凝らして自分なりに成長しようという姿勢が見ていて応援したくなります。 魔女子は本名じゃなくて見習いだからそう呼ばれていると書いてあったんですが、最後まで本名はわからぬまま。途中新キャラが出てきたりと展開に変化はあったんですが、本当はもう少し続いても良かったのかな?という終わり方だったのがすこし残念かな。

裏バイト:逃亡禁止

#裏バイト #高収入 #ホラー #閲覧注意 #オカルト #1巻応援

裏バイト:逃亡禁止
ウマタロ
ウマタロ
1年以上前

2巻まで読了。 1巻に引き続き、さまざまな裏バイトに参加し、毎回命からがら報酬を得る白浜和美と黒嶺ユメ。クサイクサイ危機察知能力と、機転の利く安定のコンビ感。そこへ「やられ役の新規」が加わるいつもの構成が好きすぎる。 2巻では一つの話が少し長めで、オチは1巻より大きな結末のものが多い気がした。シュールな演出もあって、どこからがギャグでホラーなのかわからないが、非常にクセになる面白さがある。それでいてホラー描写はしっかりと怖い…。話の長さも丁度いいし、テンポよく読めるオカルト・ホラー漫画。 紙の単行本にはカバー下に描き下ろし漫画があるので、できることならば紙版を買った方がお得感がある。(電子版はわからない) ちなみに、 > ※本作品は心身に多大な影響を与える可能性がございます。 という触れ込みのとおり、夜寝る前に読んだところ、悪夢を3回ほど見て起きた。

もっとみる