ゆめぐりゆりめぐり

べったり温泉〈百合〉歳時期 #完結応援

ゆめぐりゆりめぐり
あうしぃ@カワイイマンガ
あうしぃ@カワイイマンガ
1年以上前

お風呂という題材は、百合の為にあると感じます。 女性同士ならではの「裸の付き合い」。曝け出した二人が近づくのは必然!本作では同級生の二人と、年の離れた幼馴染、二組の女子がお風呂を通じて百合ップルになっていく様子が、ふんわり楽しく描かれます。 物語的に上下動は余り無く、お風呂蘊蓄も少ない。その代わり女子達が仲を深めていく安定感、可愛さ、肌の柔らかそうな描写、距離の近さ……トキメキ要素てんこ盛り! こういう作品を読んでいると、際どい設定やインフレーションした物語が無くても成立する、様々な好みに開かれた漫画の可能性も感じられる。「もっちりしたなもり先生風」カワイい絵柄と優しい関係性の深化に「癒される」為に、この作品にじっくり浸かってみて下さい。 舞台は静岡県とのことですが、熱海以外ははっきりと描かれないので、場所を詮索しても楽しいでしょうし、しなくても楽しめます。4巻最後で答え合わせを!

蠍と乙女シリーズ

恋愛が書けない小説家 × 担当編集になった高校の同級生 #1巻応援

蠍と乙女シリーズ
sogor25
sogor25
1年以上前

高校生でデビューし大人気作家となった早乙女は、自身初の恋愛小説の執筆に取り掛かるものの、恋愛シーンを書くことができないためにスランプに陥り、1年間もの間新作を出すことが出来ませんでした。 そんな折、担当編集が変わるということで現担当に呼び出されたのですが、そこで新しい担当編集として紹介されたのが高校の同級生・笹反(ささそり)だった、という導入から始まる物語です。 2人は高校の頃から知り合いだっただけでなく、2人だけしか知らないある"因縁"を抱えていました。 その因縁の鍵となっているのが、早乙女が高校時代に書いた小説。 その小説は「誰かの娯楽のために書かない」というのを信条としている早乙女が唯一「笹反のために」書いた小説でした。 笹反はその小説の中ではちゃんと恋愛が書けていたと言い、スランプを脱するためにこの小説を通して過去と向き合うよう諭します。 その"過去"というのがどういうものなのか、そしてそれが現在の2人の関係にどういう影響を与えているのか、"過去"と"現在"の2人の思いがリンクして描かれていく作品です。 1巻まで読了

ザ・ファンドマネージャー

安心の周良貨原作

ザ・ファンドマネージャー
マンガトリツカレ男
マンガトリツカレ男
1年以上前

俺の大好きな「野崎修平シリーズ」や「この女に賭けろ」の原作を書いている周良貨と昔ジャンプで「神光援団紳士録」やヤングサンデーで描いていた岩田やすてるなので面白いだろう思いながら手に取り読んだが予想以上に良かった。 「ファンドマネージャー」とうい職業が分からなくても説明があるし、好きな人情話も多いのですごい楽しめた。やっぱりこのタイプのマンガはいつ読んでもいいな

アトモスフィア 完全版

ふざけんななんて絶対言ってやらない

アトモスフィア 完全版
野愛
野愛
1年以上前

西島大介はとんでもなく悪いやつだ。なんとなく恐ろしくて意味があるのかないのかもわからないけれど、雰囲気だけだろと言い切る勇気すら奪うような作品を生み出すのだから絶対に悪いやつだ。 なんて、全部全部言いがかりだけども。 ある日、わたしの前にわたしの分身が現れる。恋人も家族も居場所もすべて奪われるけれど、わたしは一切取り乱したりしない。「ふざけんな」なんて絶対に言わない。 わたしは全てを赦しているから。 そこにあるものを受け入れること、赦すことは救いだと思っている。怒りなんて生産性のない感情を手放し、ただそこにあるものを見つめる。自分にとっても世界にとっても正しいことだと思っている。 この考えを手放すつもりはない。そうでなければ自分を保てないと思っている。 この広い世界のどこかで手放した自分が自分として生きていたらどうしよう。 飲み込んだ言葉が、切り捨てた感情が実態を持って生きていたら。殺した自分が生きていて、自分の目の前に現れたら。 そんなことある訳ない。 でも、作品中のわたしだってそんなことある訳ないと思っていたはずだ。 自分は自分である。誰にもわかってもらえなくても自分だけはわかっている。 曖昧にして唯一の揺るぎない真実だと思っていたことを、いとも簡単にぶち壊しにきた。ぶち壊して怖がらせるだけ怖がらせといて、最後の最後は電源をぶちんと切るみたいにぶん投げて終わる。こんな終わり方信じられない。本当に本当に西島大介は悪いやつだ。 でも赦す。

ロングロングケーキ

大島弓子を友達に貸して思ったこと

ロングロングケーキ
かしこ
かしこ
23日前

私にとって大島弓子は特別な作家なので100人読んだら100人が好きになるだろうと思っていたのですが、どうやらそうではないようですね…。人によっては、コマ割りが単調だし登場人物がどうしてそういう行動をするのか分からないそう(「秋日子かく語りき」でいうと鉢植えを奪ってくるシーンとか)。なるほどねぇ。言われてみればそうかぁ…と思わなくはないけど、でもそこじゃないんだよな。この表現は適切ではないかもしれないけど大島弓子の作品には計算がないんだと思う。無意識から作られているようなところがあるから奇跡が起こってるんだと勝手に思ってる。そして私は物語に救いを求めてるから大島弓子が好きなのかもしれない。

僕とおとうとのハラルご飯

優しい🇯🇵🇲🇾異文化MIX家族物語! #推しを3行で推す

僕とおとうとのハラルご飯
ぺそ
ぺそ
1年以上前

日本ではまだまだ馴染みが薄いイスラム文化について、ご飯を通じて知ることのできる素敵な作品です✨ しっかり者のお兄ちゃん2人、リクくんとイルファンくんが作るマレーシア料理がとにかく美味しそうで読んでると自然によだれが沸いてきます笑 絵がすごく可愛らしくて綺麗で、お話も優しい空気に満ちていて安心して読めるのでおすすめです! 【追記】 Pixivコミックで読めるのですが、雑誌に掲載されたであろう1話を分割しまくっているため本編が2ページほどしかない話がたくさんありとても読みにくかったです……。早く単行本で読める日を楽しみにしています!

ラストジェンダー ~何者でもない私たち~

自分の在り方についてを問う作品 #1巻応援

ラストジェンダー ~何者でもない私たち~
名無し
1年以上前

「誰でも歓迎するハプバー」にやってくる人達を描くオムニバス作品。 セクシャルマイノリティーなキャラがやってきては、「自分」という存在に迷っているように見えます。 LGBTQに対して興味のある方は勿論ですが、肩書きが溢れる世の中や世間の目で自分を見失う人もいる。 そんな人に、「あなたらしくいてね」という様なメッセージを感じるお話でした。 ハプバーが舞台なのでちょっと刺激がありますが、エロい目線では見れない綺麗な絵柄なので見やすい。 主人公であろうハプバーの店員も、何かになろうとしてるのか。本体表紙が正直こわいと思いましたが…。 不思議な読み味で今後期待です。

こういうのがいい

まさにこういうのがいいんだろうな

こういうのがいい
名無し
1年以上前

性とか思想がもっと自由でもいいんじゃ無いかと言われる昨今。 皆が理想としている現代の男女像はこれななのでは?と思ってしまいました。 漫画にあるような「お決まり」もない。 むしろ起伏が無いんです! しかしそこがいい! 告白的なこともないし、会って速攻体を重ねてしまっているのでだらしない感じもするのですが本当二人とも自由なので読んでる側としては解放された感じがして不快な気持ちにはなりません。 不思議。

明日の君が好き

人に勧めてしまったレベル

明日の君が好き
名無し
1年以上前

想いと時間がテーマ タイムパラドクスものながら、あくまで一般人のおはなし。ストーリー自体は一般的なものながら、タイムパラドクスの珍しい発想を絡めることで、斬新な構成になっている。そしてこの「想いを時間が埋めていく」ってテーマ自体感情を揺さぶるものなんで、この組み合わせはたぶん多くの人に身近なもの(大きな失恋とか)として心を動かしたと思う。年齢設定もそれを現実味あるものとして後押ししている。主人公たちのキャラは個性的ではないし、絵もふんわりしているものの、どちらも嫌味がないのでむしろ非常に読みやすいし少ないページでも感情移入しやすい効果を生み出している。私は3回読んだし、友人にも勧めてしまった。ついでにこうやって長文を書いてしまった。ヤンジャンから手紙出すのはめんどくさいからここに書くけど、原作者や作画の人にこの感動伝わるといいな。 ※ただ長期連載だと設定がグダりやすい内容なので、これは読み切りだからこそ輝いた作品だと思う。がんばってください。

九龍葬査回奇録

九龍城で繰り広げられる摩訶不思議なバディストーリー #1巻応援

九龍葬査回奇録
sogor25
sogor25
1年以上前

旅行で香港の九龍城を訪れた日本人の鳥居筒見は、食事中にカバンを盗まれてしまい途方に暮れている所に謎の人物・紗樂(シャラク)に声を掛けられます。 この出会いをきっかけに、鳥居が紗樂とともに九龍城で起こる"異形の存在"にまつわる事件に巻き込まれていくという物語です 紗樂は異形と対峙するときに怪しげな術を使う上に"クスリ"を使っていないと精神状態を保てないという、かなりアブナイ人物として描かれています。 当然鳥居はそんな紗樂を訝しんでいたのですが、鳥居が九龍城を訪れたのには"ある理由"があり、それを紗樂に見透かされたことをきっかけに彼に興味を持ち行動を共にするようになります。 このように凸凹だけど絶妙な距離感の2人が不思議な事件を解決していくバディものとしての面白さがあり、さらに個性の強い登場人物や九龍城の混沌とした世界観が入り乱れ、アクの強い作品になっています 1巻まで読了

じじいくじ ~元最強刑事の初孫育児~

格好良いじじいが孫を育児#1巻応援

じじいくじ ~元最強刑事の初孫育児~
六文銭
六文銭
1年以上前

育児系のマンガって、ツライとかシンドイとか、旦那が非協力的とか暗いものが多く(リアルといえばリアルなのですが)読んでて共感もありますが、 滅入るんですよね。 そんな育児マンガジャンルに超新星があらわれました。 じいさんが孫を育児。じじいが育児でじじいくじです。 「じ」がいっぱい! 最強の刑事だった主人公が、娘の子供(つまり孫)の育児、出産後の娘のケアなど全面サポートする話。 基本的にギャグがメインで、新生児に翻弄される様、また家族思いの姿に、なんとも癒やされます。 皆が皆思い合って、優しい世界が広がってます。 おじいちゃんが面倒みている、この家族構成に最初は、 「旦那さん、亡くなっちゃったのかな?」 と不安になりましたが、安心してください。単身赴任なだけでした。 また、ただのギャグに終始せず、純粋に子育てマンガとしても参考になる点があります。(おむつかぶれとか) 著者さんの経験談でしょうかね。 最後に、育児をする全ての人に 「完璧を目指さない。そんなものはないから。」 と、とある人のセリフがグサリと刺さりました。 まったくもって、おっしゃるとおりです。 育児に疲れた方、これからする方、笑って学べる本作がおすすめです。

リコとハルと温泉とイルカ

温泉街PRするJK百合模様!

リコとハルと温泉とイルカ
あうしぃ@カワイイマンガ
あうしぃ@カワイイマンガ
1年以上前

まず、鄙びた温泉街を女子高生達がPRする、という「お祭り要素」が展開されるので、盛り上がりが諸所にあって楽しいです。田舎の風物と共にトントンと読めてしまう、気持ちの良い作品でした。 一人でこの街の民宿に下宿するリコは、民宿の娘・ハルに誘われて街をPRする部活に入る。元々モデルをしていて華のあるリコは、期待されてイベント等に駆り出される中で、部員達と仲を深めてゆく。 幼い頃に遊んだ事のある、泣き虫リコと元気娘ハル。そこに部員でリコのファンである茜を加えた三角関係は、リコがどちらとも仲良くなるので甘さたっぷり。仲を争う感じも無く、全体的に明るい雰囲気。茜の双子の妹・葵のシスコンや、ツンデレ後輩も良い! 最終的に何となく関係性は定まってくるのですが、あと3巻くらい使ってきっちり決着を見たかった気もします。田舎×温泉×百合サイコー!

RaW HERO

エロとギャグの融合は健在

RaW HERO
六文銭
六文銭
1年以上前

「アゴなしゲン」以来、平本アキラ先生が好き過ぎる小生。 (しかし、画力の進化がハンパない漫画家ランキング1位だと思います。知らない人は、アゴなしゲンを読んで欲しい。) 監獄学園の次はヒーローものかぁと楽しみにしておりましたが、まさかの完結。 内容も現代っぽい雰囲気の中に、能力のあるヒーローや怪人が登場するなどSF要素も入れつつ、一方で平本節とも言えるおバカなギャグは健在。 真骨頂のエロティックな描写もあって、さぁどう転ぶかな?と思っておりましたが…完結は残念です。 最終巻まで読みましたが、ストーリー的には若干未消化な感じを受けますね。 怪人の属する特解戦線とヒーローが率いる正義管理部、それぞれの動機や狙いとかも語られていない部分が多く曖昧でした。 なぜ特殊能力が出現しているのかとかも。 とはいえ、クライマックスにむけての怒涛の展開やドンデン返しの連続は、スパイ映画のようでスリルと爽快感があって面白かったです。 だからこそ続いてほしかったなぁ。 あと、1巻と最終巻で同じ描写があるのですが(ビルの爆発のところ)、時系列的に繋がっているってことなのかな?

スペシャル

奇妙で不穏で愛おしい日常

スペシャル
野愛
野愛
1年以上前

田舎町の学校でちょっと変わったクラスメイトと送る奇妙な日常漫画、だと思っていたけどもしかしたら違うのかもしれない。 サスペンス、恋愛、友情、触れ合えない悲しみ、家族や恋人という存在の曖昧さ、などなど。 シュールだけどほのぼのした日常にふふんと微笑みながら読んでいたのに、少しずつ不穏さを覗かせているような。 ヘルメットを被った怪力少女、教室に様々なものを所有する謎の金持ち、つねる人、執着する人。奇妙なクラスメイトに囲まれ、思考を巡らしながら溶け込んでいく転入生。 おかしくても続いていけば日常になるから、やっぱりこの作品は日常漫画なのかもしれない。

離々遊転

この漫画、どうやって描いているんだ?

離々遊転
nyae
nyae
1年以上前

すごい独特な画風で、いい意味で雑誌の中で浮いています。 写実的な絵の上からペンで輪郭をなぞっているような…なんとも言えない感じ。 ただ雑誌とか安い印刷で読むのにはあまり向かないですね。しっかりとした紙にちゃんと印刷された状態で読みたい。 内容としてもかなり淡々としているんだけど、おじさんふたりの関係性や、無計画に正月に山へ温泉に行ったら全然店やってない感じにちょっとクスッと出来たり、謎の少女の存在が異物感もありパッと花のように明るくなったり、と不思議な漫画ですごく魅力的です。

浮浪雲(はぐれぐも)

最終112巻が電子でも発売

浮浪雲(はぐれぐも)
名無し
1年以上前

マンガ界を背負った巨匠の一人が40年描いた作品です。 先生が亡くなられてはや一年。 浮浪雲の最終巻が電子書籍でもようやく出ました。 紙に遅れるところ2〜3年?最後の巻だけ今読むと浮浪雲がフワフワとはぐれてる様子が1冊通して描かれてたなと、不思議な気持ちにさせられます。 最後のインタビューでは次の作品を考えている、と締めくくられていますが残念ながらその作品はお目見え出来ませんでしたね。 昨日も漫画界を震撼させる訃報が流れて悲しい限り。 ご存命の間に描き上げて完結した名作も、未完で終わってしまった名作も在るわけですが、これら全て日本の誇る作品達を読者として楽しめることを素直に喜びたいと思います。

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