あいにくあんたのためじゃない

柚木麻子さん新作短編集を発売前にコミカライズ

あいにくあんたのためじゃない
名無し
4ヶ月前

女性店主が営む人気ラーメン屋「のぞみ」は、どんな人も分け隔てなく受け入れる配慮と懐の深さを持っていながらマナー違反をする客は即刻出禁にする厳しさもある店。1話では、かつてメディアでも引っ張りだこなラーメン評論家だったが過去の辛口ブログを掘り起こされて人気が地に落ち、のぞみも出禁にされた男が、自分の過ちを認め謝罪し、再びのぞみのラーメンを食べに行くが…という話。 表向きは反省しているように見えても、心のなかでは女性を見下すような事ばかり考えている。それを見透かされてなのか、店内の客は全員、その男に何かしらの被害を受けた人々があらかじめスタンバイされていた。罪を赦されたかと思いきや、店内は断罪の場に… 漫画もオムニバスっぽいので1話目はこれで終わりなのかな(だとするとちょっと消化不良)。ラーメンが食べたくなるグルメ漫画とはかけ離れた内容でした。

定額制夫の「こづかい万歳」 月額2万千円の金欠ライフ

節約の楽しさがいっぱい♪

定額制夫の「こづかい万歳」 月額2万千円の金欠ライフ
干し芋
干し芋
4ヶ月前

定額制のおこづかいを皆どのように使っているのか、最後にグラフで表してくtれるのは、面白い。 それぞれの家庭の事情もありつつ、登場してくる人たちは悲壮感はなく節約をとても楽しんでいる。 そして、自分に趣味や好きなものに節約して浮いたお金を気持ちよく使って満足感を得ている。 実在するお店や、お菓子が出てくるので、試してみるにはもってこいです。 そんな私も、節約大好き💓

エスポワール前 カイジ

トネガワ・ハンチョウのノリを公式で逆輸入した感じ

エスポワール前 カイジ
名無し
4ヶ月前

トネガワやハンチョウなどカイジシリーズのコミカルなスピンオフが評判を博している影響を強く感じさせる読み切り。特筆すべきは本作がカイジの正式な前日譚として福本先生自身によって描かれたということで、傑作というほどではないが肩の力を抜いて楽しめる佳作といえよう 外国人留学生のボンゴのキャラが抜けているようで鋭く、面白い。これ読み切りということだけどこの二人の話は単行本一巻分ぐらい読みたいなあ 「カイジ今日の散財」のフォーマットでもっとやれると思う(笑)

拳児2

拳児2の感想 #推しを3行で推す

拳児2
マンガトリツカレ男
マンガトリツカレ男
4ヶ月前

・読んだ直後に思ったこと ※一番大事!※ Webで連載していた時になんとなく読んでいたが全部読めていたかはわからないので今回まとめて読んだがなんか中途半端な感じはあった。拳児の登場人物のその後の話が出ていたがもっと続いたら違ったのかな。正直初代拳児の同じで最初の2巻はそうでもないがそれから無茶苦茶面白くなりそうな感じであったが終わってしまって残念だ。シナリオの佐藤敏章ってビッグコミックの元編集長の人かな。 ・特に好きなところは? トニー・譚が一応生きてきたようでよかった・・・ ・作品の応援や未読の方へオススメする一言! 拳児が好きならおすすめですがいきなり読んだらよく分からないと思うので拳児を読んでからの方がいいと思います。 そういえばビッグコミック増刊に掲載された八極拳のマンガをまた読みたいね

変声

誠実に向き合うことの大切さを物語る短編集 #1巻応援

変声
兎来栄寿
兎来栄寿
4ヶ月前

『銀のくに』と、この『変声』はやしわかさんの初単行本が2冊同時発売となりました。 こちらは、表題作の「変声」と、それに連なる「変声~それから~」「変声~蕾(つぼみ)」、そして「モダンにめしませ」の4編を収録した短編集です。 表題作の「変声」については、以前に↓で書きましたのでご参照ください。 https://manba.co.jp/topics/43263 「変声~それから~」を読むと、サブキャラクターたちの掘り下げによって「変声」の魅力がさらに立体的になります。 「変声~蕾(つぼみ)」は、「変声」本編を読んだ人へのご褒美のように感じます。 「モダンにめしませ」は、恋する隼人くんがバイトをする古着屋で買ったコートに宿ったモダンガールの幻霊に戸惑う、20歳の女の子・陽奈の物語。 自分に自信のない陽奈でしたが、可愛くない女の子なんていないと鼓舞してくれるモダンガールの影響で、陽奈は少しずつ変化を遂げていきます。 モダンガールが語る ″己を知らずに合わないことや興味のないことを 無理にやってもダメよ 彼の好みの中で自分の好きを見つけなさい それはこの恋に限らず今後のアンタの武器にもなるわ″ というのは、すごく良いアティテュードだなと思いました。たとえ恋が実らなかったとしても、確実に自分は成長できる。10代初期かその前に知っておきたい言葉です。 恋をすることでより自分に向き合い、今まで知らなかった自分も知っていくところは「変声」の終盤に最後にラジオで語られた誠実な言葉とも重なりました。 『銀のくに』もそうですが、蟠るものもありながらそれを真っ当に乗り越えていく姿を見て心に風が通ります。 総じて「誠実に向き合う」ということの大切さ・尊さを語ってくれる短編集です。はやしわかさんは今後もますます活躍していくであろう方なので、今からぜひ注目してみてください。

銀のくに

雪国に降り積むあたたかな想い #1巻応援

銀のくに
兎来栄寿
兎来栄寿
4ヶ月前

はやしわかさんについては以前に『変声』の際に書きましたが、その表題作「変声」を含んだ短編集が新たに『変声』として発売になると同時に、こちらの『銀のくに』と同時発売となりました。 新潟の外れにある雨生町を舞台にした、雪国のヒューマンドラマです。 通学にバス45分+電車で20分かかる学校に通う高校1年生の五十嵐風花の家に、体を悪くした伯父の息子で同じ高1の賢心と、小3の娘のゆき枝が神奈川から突然やってきてしばらく同居していくことになります。 思春期の少年少女にとっては、どちらの立場からしても大きな戸惑いが生じるできごとでしょう。最初はお互いにぎくしゃくしていますが、さまざまなできごとを通して少しずつ、雪がとけるような速度で歩み寄っていきます。 それは、何も風花と賢心の間のだけの話ではなく、環境の変化への不安から涙をこらえられないゆき枝と、一見すると偏屈に見える風花の祖父もそうです。自分も、小3のころにあった大きな環境の変化に上手く順応できずゆき枝のように心細い想いをしたなぁと懐かしい思い出が蘇りました。一方で、祖父の方としても折り合いがつこなかった息子の方の孫ということで、接し方が難しいのも大人になると解ります。 どうしたって、初めは潤滑にはいかない関係。社会にはざらにありますが、そこで何とか互いに歩み寄っていくことで世界は開けます。そんな様態を、いじましく尊い努力を上手く描いている作品です。 また、雪国での生活のさまざまな困難が克明に描写され、10cm雪が積もったらニュースになる東京や神奈川との違いを感じさせます。一方で、そういう風土であるからこそ受け継がれてきた伝統料理の「のっぺ」のような存在もあり、美味しそうで食べてみたくなりました。 年頃なので、当然同級生たちを含めて恋愛方面の話も出てくるわけで、そうした部分における展開もどうなっていくのか気になります。 読んでいて凍えるような銀色の世界で営まれる生活がまずベースにあり、その上で絡まり合って動いていく人間模様。雪国育ちの人は共感を覚えるところも多いと思いますし、そうでないところで育った人も楽しめる物語です。

ぢるぢる旅行記

ディープなインド旅行記

ぢるぢる旅行記
かしこ
かしこ
4ヶ月前

ずっと読みたかった漫画の一つです。Kindle Unlimitedで公開されていたので速攻で読みました。こりゃすごい。想像以上にディープなインド旅行記でした。調べたらバングラッシーは今でも普通に飲めるみたいですね。中盤のトリップ出来るのも才能だと描かれていたシーンのが印象的でしたが、あの描写を見てるだけでなんかそんな気分になれるので、私にインドは行かなくてもいいや…と思いました。この漫画を読んだ人にはインドへ馬鹿がやって来たもオススメします!

週末やらかし飯

これは真似していいかも

週末やらかし飯
野愛
野愛
4ヶ月前

綺麗な絵柄で美人でしごできなお姉さんがたくさんご飯食べてるの気持ちいいですね……。 実はだらしないとか実は大食いとか萌え要素的な良さとはちょっと違って、できる人はメリハリつけて自分を甘やかしたり厳しくしたりしてるんだ〜!!かっこいい!!みたいな感動がありました。 こんな食生活してて肌綺麗なわけないだろ、もっと太るだろとつっこみたくなるのが創作物ですが(ファンタジーだしそれも楽しいんだけど)、空子さんはお忙しいのに自分を律して生活しているんだろうなというのが想像できます。 だからこそ週末に全部解放して、切り替えて前向きに美しく生活してるんだろうな…と感心してしまいました。 爆食部分だけ真似するのはよくないかもだけど、空子さんのマインドは真似したくなります。 主人公が爆食する漫画はかなり多いけど、どれも色が違うから新鮮におもしろいな〜

年齢制限付き乙女ゲーの悪役令嬢ですが、堅物騎士様が優秀過ぎてRイベントが一切おきない

あんなヤンデレ男たちに妹をやれるか!

年齢制限付き乙女ゲーの悪役令嬢ですが、堅物騎士様が優秀過ぎてRイベントが一切おきない
ゆゆゆ
ゆゆゆ
4ヶ月前

それから、ヤンデレ男たちに殺されてたまるか!! あと自分の推しはかっこいい!!! 行動パターンが上述の主人公。 ひょんなことから、R指定乙女ゲームの世界へ転生してしまったことに気づいてしまう。 攻略対象者たち、表の顔はさわやかなのに、あいつもこいつも裏の顔はヤンデル。 R指定乙女ゲーのため、ゲームのヒロインは攻略対象者と18禁のあんなこと、こんなことを… おまけに、ヒロインが誰を攻略対象者として選んでも、自分は死ぬことがほぼ確定していることにも気づいた。 つまるところ、悪役令嬢役。 そしてさらに思い出してみると、ゲームのヒロインはかわいいかわいい実の妹! ゲーム通り進んだら、妹はヤンデレと18禁展開の上に自分は殺される。 八方塞がりのような状況の中、妹かわいい!推しが好き!!の思いで、次々と困難に立ち向かっていく。 主人公の推しが、ゲーム内では顔が怖いとものすごく恐れられているキャラクターで、でも実直で優秀。 ヤンデレだらけのなか、差し込む光。 結果、闇のようなRイベントは、推しによって叩き潰されてしまう。 すごく頼りになる。 年齢制限付きゲームへ転生した話だけど、年齢制限要素は少ない。 主人公は生き残れるのか、はたまた推しと結ばれるのか。 妹はヤンデレに食われてヤンデレ化してしまうのか。 乞うご期待。

多聞さんのおかしなともだち

人ならざる何かといつも話している不思議な多聞さん

多聞さんのおかしなともだち
名無し
4ヶ月前

いつも人ではない何か(おばけ?妖精?)と話している多聞さんと、多聞さんの友人の娘・内日(うつい)。多聞さん、見た目はいかついけど性格は至って穏やかそうなギャップが良い。1話だけだとあまり掴みどころがなくてどういう話しなのかはまだよくわからない。

果たされない歌

文句なしの四季賞大賞作!!

果たされない歌
名無し
4ヶ月前

2024年春の四季賞は力作揃いでしたが文句なし大賞作だと思います。次点の「弟の俤」がとても絵が上手くてそれに比べるとその点は劣るのですが、コマの流れやセリフが自然で読みやすくいつでも連載をしそうな力のある作家さんだと感じました。1930年代のアメリカの人種差別という難しいテーマを選んで描き切るのもすごいです。ただ上手くまとまってるからこそ読後の引っ掛かりとしては弱いような気がしました。連載するならアフタヌーンよりもビッグコミックが合いそうな気がしますよね。とにかく次回作が楽しみです。

とつくにとうか -幕末通訳 森山栄之助-

江戸時代に実在した通詞(通訳)・森山栄之助

とつくにとうか -幕末通訳 森山栄之助-
名無し
4ヶ月前

時代が違うから当たり前なんだけど、見習いとはいえ12や15の少年があんな大変なお仕事をしてるということにまずびっくりしてしまった。外国人に対する差別や偏見、今だってあるんだから当時ならもっと…というのは想像に難くないですね。通詞という仕事は会話の仲介をするだけじゃない、国そのものを繋げるような重大な役割を担っている仕事だと思いました。頑張れ森山栄之助!

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