難波鉦異本

ナニワの遊女

難波鉦異本
かしこ
かしこ
1年以上前

難波の遊女、という目の付け所がまず面白いです!遊女を描いた漫画ってたくさんありますがそれってどれも吉原ですよね。難波の遊廓は一味違うよってところをしっかり調べて描かれてるので、色んな人が杉浦日向子を彷彿とさせると言っているのも納得です。ただエロいシーンもあるので子供には見せられませんが…。個人的には春画みたいだな〜と思いました。 主人公の和泉は遊女のレベルとしては一番上にいるよりも少し下の位置にあえているような策略家で、悪知恵も働くけど憎めないキャラクターです。もう一人の主人公は和泉付きの禿・ささらちゃん。いつも和泉に振り回されていますがこの物語ではツッコミ役でもあるしっかり者です。この2人を中心とした個性豊かな登場人物達も見どころの一つとなっています。私は特に遊女屋の監督役である遣手の婆さんが好きでした。 この作品で手塚治虫文化賞新生賞受賞したにもかかわらず、これ以外に電子書籍にもなってないし、新作の情報もないのが残念です。せめて誰かにWikipediaを作ってほしい…。

コンビニで君との5分間。

ゆっくり進む癒し系恋愛漫画

コンビニで君との5分間。
野愛
野愛
1年以上前

その人に会えるだけでなんとなく嬉しくなっちゃう、1日の終わりに思い出しちゃう 恋愛の予兆みたいなかわいいかわいいやつです。思わずニヤニヤしちゃいます。 コンビニでバイトをする高校生の柴崎くんは、常連客のちっちゃくてかわいいOLさんが気になる様子。 OLさんも柴崎くんのことが気になっていますが、その理由は飼い猫のたくあんに似てるから……? お互いの存在になんとなく癒されて、もどかしいくらいゆっくりゆっくり近づいていく2人がめちゃくちゃかわいいです。 とっとと連絡先渡しちゃえよ〜なんて汚れた大人の心も浄化されます。このもどかしさがかわいいんだよね……。 展開はやくてドラマチックな恋愛漫画もいいけど、ゆっくり癒されながら楽しむ恋愛漫画もいいものですね。

今夜、寿司屋で。~至福の日本酒~

お寿司食べたくなる、マナーも学べる。#1巻応援

今夜、寿司屋で。~至福の日本酒~
Pom
Pom
1年以上前

月1度の贅沢お寿司、最高ですね。 雫が行ったお店に、会社の宇田川主任がいるのには、びっくり。 好きなもの、好きなことってのは、日々の活力になるだろうなと、羨ましい限り。 いやぁ、お寿司食べたくなります、しかも回らないお寿司屋なんて〜美味しそう。 共通の趣味で距離が近づく2人も、何だかほっこり、いいですね。

殺彼―サツカレ―

没入感がほしかった

殺彼―サツカレ―
野愛
野愛
9ヶ月前

良い悪いは別として楽しみ方がよくわからなくなってしまった。 特殊性癖持ちのイケメン殺人鬼たちが人を殺しまくる世界。好き勝手に人を殺しているけど実はノルマがあって仕事として活動している。別に悪人を殺す訳ではなくその辺の綺麗な女の子を殺している。警察に捕まることはない。 ……? 辻褄合わせるための設定が盛り込まれすぎて逆にわけわからん世界だな…ってなってしまった。 サイコパス殺人鬼たちなのに仲間意識強かったり常識的な一面があったりすることにも戸惑ってしまった。 フェティッシュな世界観に没入できる感じだったらアリかなあと思ったけど、ポップすぎてよくわからん……ってなっちゃったなあ。 まあ殺人鬼に共感できないのは当たり前なので、描き方としては間違ってない気がする。 でも調べてみたらドラマCD出てるし(しかも結構有名声優さん出てるし)キャラクター萌えの人にはハマるんだろうな。なるほど。 ポジティブじゃない感想はあえて書かなくていいかな?と思っているけど「ええ…?どういうこと…?」みたいな感覚は新鮮だったので記録したくなりました。

吼えろペン

青空を見せて終わるオチが多い

吼えろペン
名無し
4日前

…となんか勝手に思っていたんだけど読み返してみたら意外とそうでもなかった…と思ったが読み進めてみるとやはり多いんじゃないか…!?青空にモノローグを投げていくオチが…!炎尾先生の手に余る事象が起きる回で使われがちな気がするな。もうちょっと検証してみます。 ちなみにこう思った理由は多分この「人気の出すぎってのも怖いもんだよナァ……」(1巻)がインパクト強すぎたせい。

orange

10年後の私からの手紙

orange
Nano
Nano
1年以上前

16歳の春。10年後の私と名乗るものから手紙が届いた。 手紙には、高校2年生の時の私高宮菜穂に叶えてほしいお願いがあると書かれている。 そこには日付とその日に起こる出来事が書かれていた。 初めて寝坊したこと、翔という転校生が来ること、私が翔に惹かれていくこと。 そして10年後の今、翔はここにいないこと。 翔は、私が救う。 ちょっと不思議な感じの少女漫画。 切なくて優しい話。 昔ちょっと読んで面白かった記憶があり、再度読んでいるけれどどう話が進んでいくのかすごく気になる。 控えめな主人公菜穂が成長していくのもいい。

どおくまん短編集

どおくまん短編集1の感想 #推しを3行で推す

どおくまん短編集
マンガトリツカレ男
マンガトリツカレ男
1年以上前

・読んだ直後に思ったこと これだよこれ。この猥雑さ、むちゃくちゃさ、何にがなんだかわからないうちに終わってしまうこの感じ。やっぱりどおくまんはいいな ・特に好きなところは? 第一話のタイトルですべて納得できるところ ・作品の応援や未読の方へオススメする一言! 『嗚呼!!花の応援団』に比べて掲載誌が少年チャンピオンなのでギャグとかエロがかなりマイルドな感じになっている。昭和からどおくまんを読んでる俺は好きだが令和ではじめてどおくまんマンガを読む人が楽しめるかはどうかは不明

私の息子が異世界転生したっぽい フルver.

ありそうでなかった「異世界転生」の新しい切り口

私の息子が異世界転生したっぽい フルver.
六文銭
六文銭
1年以上前

ストレートに言って凄く好きです。 『私の神様』のコメントでも記載したのですが、私かねてから異世界転生モノは「別れの話」だと思っていたんです。 ※以下引用です https://manba.co.jp/topics/21259 === ループものは、繰り返しの終わりを 異世界からきたものは、自分の世界にどうやって戻るかを こんな感じで、最後に必ず別れを描く必要がある。 === そしたら、まさかここまでストレートな作品がでてくるとは! タイトルとあらすじから、うわーーーーっと震えながら読みました。 さてその内容ですが、 息子が交通事故にあい、息子が好きだったラノベを読み耽るうちに転生したのでは?と考えるようになって、かつての同級生でオタクな主人公・堂原の元にやってきた母・美央。 堂原はラノベに詳しいこともあり、二人で、転生する方法ないしは息子を転生先から連れ戻す方法を探す、という流れ。 正直、もうこの時点でちょっと悲しい。 交通事故で異世界に転生とかそんなわけないだろ と そう思いたくなる気持ちもわからんでもない と、その狭間で揺れます。 突然すぎる理不尽な死は、簡単には受け入れられないですよね。 子供の死ならなおのこと。 そして、久しぶりの再会で、転生方法を探しながら会話を重ねていくうちに少しづつ明らかになる美央の内情。 高校時代の美央は、オタクな主人公とは真逆で、陽キャというかギャルというか、クラスの中心的な存在にみえていた。 が、実際は家庭環境には恵まれていなくて、両親は息子の葬式にも出なかったという。 高校卒業と同時くらいに息子を産み、そこからの人生のほうが楽しかったとつぶやいた姿は、良き母であり、息子がいかに大事だったかを物語っています。 両親に恵まれなかったゆえに、自分の家庭、特に子供には愛情を注いだことがよくわかります。 こういうのがサラっと随所に出てくるので、いっそう胸が締め付けられるんですね。 主人公も、転生なんてあるわけないと一線引きながらも、憐憫・同情からなのか、しっかり付き合うのはいいヤツそのものです。 (主人公以外の、美央の周囲の人間は相手にもしなかったのに。まぁ、普通はそうなんでしょうけど) できることなら納得のいく形で悲しみを処理できて、次にすすむ力になって欲しいと強く思います。 徐々に、美央の旦那や周囲の人間動きだして、二人の関係になんらかの変化が起きそうです。特に2巻の最後が、気になる終わり方をしているので続きが気になって仕方ないです! 異世界転生ものは冒頭でよく死にますが、本作は「残された側」の話。 転生先でチートで無双したりして、元の世界の冴えない自分の溜飲を下げる形で救いになってましたが、こういう、ある種「人の死を受け入れる」形でも救いになるんだなと表現の幅に感服しました。 こんな異世界ものもいかがでしょうか?

非実在調査株式会社

存在しないものを切る男 #読切応援

非実在調査株式会社
名無し
1年以上前

いわゆる怪異退治モノだけど設定が結構凝っていて面白かった。 オバケや霊は存在しないけど、人の噂で凝り固まったものは実在しうる「牛の首」になる。それを調査して退治する非実在調査株式会社の男、牛飼。依頼者の姉妹が曰く付きの家を相続したことから物語が始まります。 心霊というよりは都市伝説とかSCPっぽい系統の話で、事件が解決したあとに残る微妙な後味の悪さだったりフォーカスされるポイントにこの作者さんの好みが出てるな〜と思ったり。 連載になった時にはもう少し牛飼のキャラクターが整理されたり、依頼の方針も変わったりするのかなと思いました。

サーティーガール

インスパイアー ザ ネクスト 日立グループの提供でお送りしました

サーティーガール
サミアド
サミアド
1年以上前

湯神リリコ 30歳。 日立グループの宣伝キャラです。 湯沸かし機のパンフレットなどにイラストが掲載され「オイダキコム」「サーティーガールコム」などのサイトで漫画・壁紙などが公開されました。 ※現在は契約終了。サイト閉鎖。 完全な宣伝漫画もありますが ほとんどは日立無関係の『ホームバイオレンスコメディ(2巻オビ)』 旦那が南極に出張中の嫁さん・リリコと相棒の喋る猫ジョーズ、義母・義姉妹を中心にドタバタ劇が繰り広げられます。単行本は2種類。 双葉社はサイズが大きくイラストも収録。1巻打ち切り。 白泉社は漫画中心。3巻打ち切り。 単行本 未収録の漫画&イラストは作者さんが同人誌で発行しました。 リリコは義理と人情のオトコマエ美女。 ドロボーを返り討ちしたり 暴れ乳牛を捕まえたり 教頭にタンカ切って教師をクビになったりします。子供っぽく単純ですが料理は激ウマ。明るく物語を引っ張ります。 義母は町内の平和を守る自治会のラスボス(善)。 義姉は仕事と容姿は完璧なポンコツ&マシンガン。 義妹は完全記憶能力を持つ腹ペコ美女。 血のつながりはありませんが 義家族とリリコは本当の家族になっています。 教師時代の生徒や町内の仲間も良キャラぞろい。 イラストは可愛いし登場人物に愛着を持てば漫画も楽しく読めます。 作画の岩崎つばさ先生は他にも漫画を描いてらっしゃいますが個人的には30ガールが1番好きです! 脚本のカワイシンゴ先生との相性かな…? 少し横長のワイド4コマ系なので1P4コマ…だから収録話数が少なくて残念です。仕方ないですけどね。 明るいコメディ4コマ好きの方にオススメの漫画です。

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