部長オブザデッド

ハイテンションノンストップパニックギャグ

部長オブザデッド
野愛
野愛
1年以上前

映画部×ゾンビ×学校という食い合わせ最強布陣のノンストップパニックギャグ。めちゃくちゃ面白い。 独特の死生観、知性を感じさせるパワーワード、そこにうんことかゾンビとかがバチっとハマって全ページ面白いから好き。 映画部の面々がゾンビ映画見てたらゾンビに囲まれて部長もゾンビになっちゃった!というお話ですが、そこは割とどうでもよくなるほど面白いです。 最後まで部長を信じ続けるヒロイン・佐田ちゃんがクレイジーで好きです。 この作者さん他作品も読んでみたけどやっぱりハイテンションギャグで気持ちがいいですね。 短編集で一気に読みたい。脳汁出そう。

アオアシ

アニメみてめっちゃハマった

アオアシ
六文銭
六文銭
1年以上前

アニメから興味をもって、改めて読んだらめっちゃ面白い。 スポーツ漫画で今一番好きな作品です。 個人的な話をして申し訳ないんですが、サッカーってあんま好きじゃなかったんですよね。 なんか「自己中の塊」みたいなスポーツという認識でいました。 だって、野球のように、攻めと守りのタイミングが明確にきまっているわけでもなく、下手したらボールもった瞬間、ずっとドリブルで突破したり、シュートしてもいいわけで。 それらを、誰の許しをもらうわけでもなく自己判断でできるわけですよ。 すっごい、自己中じゃありません? (別にサッカー部に彼女を奪われたとか、親を殺されたわけではありませんのであしからず。) ・・・と、思っていた時期がワタシにもありました。 上記の理由であまりサッカー漫画を読んでこなかったのですが、本作は自分のサッカー感を覆してくれるかの如く、目からウロコ的に面白かった。 『アオアシ』というタイトル、もちろんの主人公の名前でもあるとは思うのですが、それ以上に 「人間は考える葦である」 からきていると思えるくらい、登場人物全員が戦術、戦略を考えに考えぬいて、その時に最適解を導き出し動いている感じ。 上述した「自己中」とはかけ離れたスポーツ、それがサッカーなんだと自分は再認識しました。 相手の特徴からそれに合わせて動きを瞬時に変える、そしてそれを個人単位だけではなく組織(チーム)単位でやる。 誰かからの明確な指示があるわけでもなく、メンバーの動きを察知して、自分の動きも変えていく。 どこにいて何をすべきか、どう進めるべきかを常に考えている。 すごいスポーツだぜ、サッカー!!と本作を読んで、痛感しました。 自己中とか言っていた自分がはずかしい。 むしろ、どのスポーツよりも戦略的というか戦略が重要な戦争に近いと思う。 王道スポーツ漫画的な要素(努力・友情・勝利的なの)ももちろんあって、そのアツイ展開も魅力なのですが、個人的にはサッカーに対する考え方、見方を変えてくれた、そんな作品でした。 展開もはやいのでグイグイひきこまれて、そして特に直近の26~27巻が、もう・・めっちゃやばいっ!

ソワレ学級

それぞれの形でいい。

ソワレ学級
Pom
Pom
1年以上前

定時制高校に通う学生達の話。 そうかぁ、そこに通う人たちも仕事しながらだったり色々な背景があって、自身は経験がなかったのでなるほどなと思いながら読んだ。 主となる柳とるりと、べにの3人。 るりとべに、どうなるかなと思ったけど、、最終的にすごく程よい居心地の良い距離感で、そこに至るまでの二人の気持ちを想像したら何だかジーンとしてしまった。 皆それぞれ答えを出して、社会に出て行く。 しっかりと描かれていたし読みやすく、興味深く読みました。

猛き黄金の国 柳生宗矩

よくわからないまま最後まで読んだ

猛き黄金の国 柳生宗矩
マンガトリツカレ男
マンガトリツカレ男
1年以上前

江戸柳生の柳生宗矩が主人公のマンガだが、回想シーンがいきなり始まったりするせいか主人公の姿がいまいち理解できない状態で読み続けてしまった。とみ新蔵の柳生兵庫助を読んでいたのでなんとなく前情報があったので読みきれたがこれがなかったらもっと理解できていなかったかもしれん

おやすみカラスまた来てね。

いくえみ作品は、私にぴったりくる♬

おやすみカラスまた来てね。
干し芋
干し芋
1年以上前

主人公の十川善十が頼りないし、ダメダメなんだけど、母性本能をくすぐってくるタイプで助けてあげたくなる。 心の声は、とても分かりやすく、そうかそうかと思いながらその世界に入っていける。 人には、表の顔と裏の顔があるし、好き嫌い、駆け引き、やきもち、自分では理解できない気持ちもたくさんある。 そういう、心の機微をいくえみ作品は、描いてくれる。 やきとりやのおじさんの話には、涙が出た。 3巻まで読了。

モモ艦長の秘密基地

いざ行かん、節約宇宙の旅(全裸で) #1巻応援

モモ艦長の秘密基地
名無し
6ヶ月前

宇宙貨物船の乗組員、モモ艦長は気になる本や鉄道模型をスーパー電子レンジで出力して船内で好き勝手過ごすのが至上命題。電子レンジを動かすには宇宙船の航行に必要な電力を余分に使うことになるので、目的地にギリギリ到着できるだけの「残電高」を残すための節電テクニックが必要になる。 照明を落としたり自動ドアの電源を切ったりといったハイテク宇宙船にしては笑ってしまうようなせせこましい努力と、ともあれやっぱり宇宙空間なので少しの油断が命の危険につながる緊張感とのギャップが面白い。宇宙での節約は命がけなのだ。 ビビったのはモモ艦長が最初から最後までマジでずっっっと裸だということ。衣服の洗濯に電力を使うのがもったいないとかそういう理屈なのかもしれんが、恐れ入った…。

城の魚

高校生でも美大生でもない"美術予備校生"たちの物語 #1巻応援

城の魚
sogor25
sogor25
1年以上前

この作品は前年に美大受験に失敗し、一浪して予備校に通いながら再受験を目指す今正孝を中心にして描かれる青春群像劇です。 近年増えてきた”美術”をテーマにした作品ですが、この作品の舞台は「美術予備校」。 登場人物も正孝をはじめほとんどが美大受験を目指し浪人しているといた状態です。 そのため、生徒たちは既にある程度美術の知識や技術を持った状態で物語が始まるので、将来への不安や画力が伸び悩む自身への焦りなど、登場人物たちの感情がより鮮明に描かれていきます。 年齢的には成人しているけどまだまだ大人になり切れていない、でもだからこそ目標に向かって突き進む中で大きく成長する姿が垣間見える、そんな正孝たちの泥臭さと瑞々しさの入り混じった群像劇です。 1巻まで読了

宝石商のヒストリティカ

"金銭を取らない宝石商"が織りなす美しい物語 #1巻応援

宝石商のヒストリティカ
sogor25
sogor25
1年以上前

この作品は「この世のものとは思えないほど美しい宝石を売っているが金銭は受け取らない」という不思議な宝石商を営む男と、彼が出会う様々な登場人物が織りなす物語です。 この宝石商の持つ石櫃には特別な力が宿っていて、石櫃に入れたものが”持ち主にとってどれだけ価値があるか”を反映して入れたものを宝石に変えることができるというのです。 この作品ではそんな石櫃を持つ宝石商と出会い、さまざまな理由から自身の”大切なもの”を宝石と変える人々のドラマが描かれていきます。 オムニバス形式で展開するこの作品は、土地も時代も飛び越えた多種多様な舞台が登場し、作中で登場する”宝石”にも引けを取らないほど美しい絵で物語が描かれています。 また、物語によっては史実に沿っているような展開を見せるものもありハッとするような仕掛けもたくさん仕込まれている、そんな作品です。 1巻まで読了

片桐くん家に猫がいる

猫まみれで暮らしてみたくなる

片桐くん家に猫がいる
野愛
野愛
1年以上前

片桐くん家に猫がいるだけ。猫がいるだけでわちゃわちゃしたりごろごろしたり毎日とっても楽しそう。 ハツ、ミノ、ぎあら、ユッケと美味しそうな名前の猫ちゃんたちと片桐くんの日常に癒されます。 おかずは盗られるし襖びりびりにするし散らかすし散々な目にあってるのに、近くによってきてごろごろされたらもう全部許せてしまう。 片桐くん大変そうだなあとは思うけど、猫まみれで寝てるとこ見たらうらやましくて仕方ない!かわいい! ぼさっとしてるけど何故かモテる設定の片桐くん、誰にでも優しくて家事に育児(猫)に襖の張り替えまでできるんだもんそりゃモテるよなあ。

いのりちゃんの残業日誌

残業中に奇行を繰り出すオフィスコメディ

いのりちゃんの残業日誌
ひさぴよ
ひさぴよ
1年以上前

社畜マンガっぽいけど、ふつうの社畜あるあるマンガとは違うので注意。残業で一人会社に残っている独特な時間帯を利用して、残業技(ザンミッション)と呼ばれる妙ちきりんなチャレンジを実行するべく、一人オフィスで奇行をおっぱじめる。残業のしすぎで奇行に走るのはまだわかるが、残業技を決める目的で残業する本末転倒ぶり、その倒錯しきった精神が傍から見ていて面白い。残業ハイになってる時の、あの何とも言えない高揚感はすごいわかる…という人なら読んで楽しめると思う。ちなみにこの作品、残業を推奨するものではなく、作中でもしばしば「三六協定を守ろう」と書かれていることは強調しておきたい(笑

オールドファッションカップケーキ

甘いひととき

オールドファッションカップケーキ
Nano
Nano
1年以上前

寝て起きて仕事。それだけの毎日。 それだけの毎日を好き好んでいる自分が少し憂鬱な、もうすぐで四十路の野末。 そんな野末が気になっている部下の外川。 「女の子同士っていいよな」そんな何気ない野末の一言から、彼らは女子人気の高いパンケーキの店へ一緒に行くことに。 そこで野末は外川に、あらゆる物事が面倒なのではなく、怖いから何も踏み出せないのだと自分の事を言い当てられてしまう。 もだもだな社会人BL。 これ年取ったら野末さんに共感するのかな~ていうのが一話読んだ感想。 何も変わり映えしない日常に、自分と一緒に居てくれる誰かがいたら、それはとても素敵なのかもなあ。 こういう可愛い恋愛したいな~~~~~!!!!

全裸の美少女が生きたまま幼虫に食われた!

全裸の美少女が生きたまま幼虫に食われた!の感想 #推しを3行で推す

全裸の美少女が生きたまま幼虫に食われた!
マンガトリツカレ男
マンガトリツカレ男
1年以上前

・読んだ直後に思ったこと ※一番大事!※ 神田森莉のマンガはすごいとは知っていたがまさかここまですごいとは思わなかった。 ・特に好きなところは? 同じような残虐表現が続くようで出てくる昆虫にバリエーションがあるところと古典的な締め方 ・作品の応援や未読の方へオススメする一言! 名前は知っていたが読む機会がなかったので今回読んでみたが予想以上の凄さだった。ボクシング漫画でいうと「開始早々左ジャブを打たれてガードした手が痺れてこいつの拳は石か?」みたいな感想でこれやばいかもと考えてたらKOされていた感じだった

かがみの孤城

原作ファンでしたが良かった

かがみの孤城
六文銭
六文銭
4ヶ月前

元々作家さんのファンだったこともあり、約4年前に本屋大賞受賞と同時に読んだ本作。 久しぶりに読んだこのコミカライズも、当時の思い出がよみがえり、とても丁寧かつキレイに表現されて大満足でした。 内容は、何らかの理由で不登校になった中学生7人が、部屋の鏡から通じる異世界のような謎のお城で出会い、あるゲームをするという流れ。 そのゲームとは、城の中にある「開かずの部屋」があって、その鍵をみつけるというもの。 しかも、鍵をみつけた人は何でも願いがかなうという。 城にいる狼姿の少女に招かれ、7人の冒険が始まる・・・と思っていましたが、「冒険」というか「人間模様」を描いた感じが本作のポイント。 上述のとおり、皆なんらかの理由で学校にいけず、城内でも似たような境遇から、時にこじれたり、時に支えあったり、ファンタジー要素がありながら、どちらかというと思春期の苦労を描いたヒューマンドラマの要素が強くて、ここが面白かったんですよね。 特に、いじめなどを苦に学校に行けなくなってしまった人が、城の中でできた人間関係(友人)を、自信や勇気に変えて、再出発する姿はグッときました。 また、ミステリー的な仕掛けも色々あって、例えば 7人同じ中学に通っていながら現実で出会うことができない とか 全員不登校だと思ったら実は1人、別に不登校ではない人がいた とか これらの、秘密が徐々に明らかになっていくストーリー展開は純粋に面白いです。 ネタバレされれば、すごくシンプルな展開なんですけど、 キャラクターがすごく魅力的だったからか、すんなり感情移入できてあっというまに読めてしまいます。 『この話が誰かの「城」のような居場所になればいい』https://booklog.jp/award/2018/winner/book という思いで、書いた本作ですが、 学校を行くことに悩んでいる人、またはその親はもちろんですが、それだけでなく人間関係に全般に不安を抱えている人に、希望を与えてくれる内容だと思います。 余談ですが、コミカライズの風花の設定が、現代風に変えたんでしょうかね。ここらへんが原作と少し違うかもです。

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