星の輝き、月の影

あれから10年、その後を生きた人々の喪失と再生の物語

星の輝き、月の影
名無し
1年以上前

東日本大震災の被災者が主人公なんだろうとなんとなく読み始めて、勝手に「震災後」から始まってると思いこんでしまったんですけど、ふと「あ、これ震災前だ」と気づいてからちょっと読む手が止まりそうになってしまいましたね。。 東京で教師になる夢を諦め、父の死をきっかけに田舎へ帰り役場に勤めている主人公。いまいちこの先もここで生きていく覚悟がないなか、同級生たちの村おこし活動に感化され、やり甲斐を見出し、やっと地元で生きることを決意したところで震災に見舞われます。 津波の被害、放射能汚染、自主避難により離れていく仲間、そして津波被害地域へ行ったまま連絡がつかない恋人。この先どうなるかがある程度は予想できるだけに読むのが正直つらいですけど、あれから10年というタイミングで改めて描かれることの意味があると思いたいですね。

森田まさのり作品集

たまたま電子書籍化されてないだけなのか

森田まさのり作品集
ひさぴよ
ひさぴよ
1年以上前

元は別々の短編集だったものを一つにまとめた作品集。自分は、文庫ではなく単行本でバラバラの時期に読んだのだけど、短編集としてのまとまりが無い感じがして当時手放してしまい、ちょっと後悔している。 特に『ろくでなしBLUES』の原型『BACHI-ATARI ROCK』や『べしゃり暮らし』好きなら必読の『柴犬』など、たまに読み返したくなる作品がやはり多かった。電子書籍化されていれば直ぐにでも買い直したいのだけど…。いまから電子で読みたい読者はきっと沢山いると思います。未だに電子化されてないのは電子出版の過渡期だったせいで、特別に理由は無い気がするのだけど何か事情があったりするのかな。兎にも角にも電子化の希望を込めてクチコミ。

半分姉弟

シンプルにバランス悪い

半分姉弟
名無し
1年以上前

序盤のつかみは面白かった。 でもすぐに失速。 理由は大きく分けて三つ (1)画面整理が下手。 ごちゃごちゃしてて いつ、どこで、誰が、何してるのか ぱっと見判別つかない (2)キャラ多すぎ。 画面が整理できてない状態で ワラワラキャラを出されても・・・。 (3)怒りが生っぽすぎて昇華できてない。 なんていうか、『ハーフ』としてのモヤモヤや怒りが ”生”すぎて作品になじんでない感じ。 画面整理のできてなさや、キャラの多さで 失点してるところに 「昇華し切れてない生すぎる感情」を無理やり乗っけてるので ただただ興醒め。

たまと僕の家

押見修造とたまの出会い

たまと僕の家
nyae
nyae
1年以上前

漫画ではなく、テキストとイラストのエッセイです。押見修造さんのお父さんが聴いていた「たま」を、押見さんが初めて聴いたときのことが書かれてます。該当の曲を知らない身としては、どんな曲なのかとにかく気になるのと、押見さんが当時住んでいた借家がなかなか面白い特徴があるのが心に残りました。

キラキラしても、しなくても

なんかいい感じだと思う。もうちょっとエピソードは少ないともっと良いかも。

キラキラしても、しなくても
名無し
11ヶ月前

冴えないゲイの男の子のちょっとした感情を描こうとしてるのが 印象が良かった。 でもプロットがガチガチに決まってるのかな? 描き方がちょっと「出来事重視」というか、 描きたいエピソードを短いページ数の中に詰め込むために、 ぽん、ぽん、ぽんと出会いやらイベントやらが 余韻なく詰め込まれてるから、なんか忙しい感じがした。 ぶっちゃけ、本当に一瞬の出会い?煌めき?ときめきを 3話使ってじっくり描くとかでも良いのかも。 「ゲイの男の子が主人公→悩みを抱えてます→ちょっとした出会い→出会いからの発展→なんか良い感じ・・・?」 みたいな、お題目が既に用意されてて、 キャラも読者もその上を無理やり歩かされている感じが 少しあるので、もったいなかった。

おとなのずかん改訂版

真面目な作りに丁寧だけど、もったいない。

おとなのずかん改訂版
名無し
10ヶ月前

結構真面目に作られてる漫画。 キャラも舞台も設定も、きちんとしっかり練ってありそう。 現実社会にも目を向けて、社会派なテーマも折り込んであるのかな。 でもそれゆえに、若干わかりづらい。 元々この作家さんの読み切りは読んだことがあって、 その頃から割とアート志向? 「わかる人がわかってくれる通好みな作風」感があって それ自体は悪くないんだけど、 今作では、そのこだわりが悪い方に作用しちゃった感じ。 メジャー感のある作風やビジュアルに振り切る事は 難しそうな作家さんだから、 下手に多くの人に読まれるような大衆向けのテーマ設定をするんじゃなくて、 「通好み向けのマニア漫画」に全振りした方が 作家さんの個性的には向いてるのかもしれない。

まじめな会社員

最後まで愚直に向き合った良作

まじめな会社員
名無し
1年以上前

主人公のどうにもならなさを、真面目に描き切った良作・・・ だと思った。 Twitterで感想を検索してみたら 「令和のさくらももこ」的なことを言ってる人がいたけど、 さくらももことの大きな違いは 「夢」があるか否か。 さくらももこは、エッセイで 「現実のおじいちゃんは嫌な奴だったので 漫画では理想の優しいおじいちゃんを描いた」 「小3の時の担任は冷たい人だったので、 理想の優しい先生にした」 と確か描いていて、 『エッセイ風だけど、夢と理想を描いている』 と言う利点があった。 漫画はできれば夢を見せてくれた方が、読者としては嬉しいもの。 そう言う意味で、「まじめな会社員」は、そのタイトル通り 真面目に真面目な主人公を最後まで描き切っていて、 作品としては好印象だけど、 読者を楽しませるプロの作品としては、ちょっと及ばずって感じ。 良作だけど、だれもに勧めたい名作にはなりきれないのは、 『現実』を割とそのまんま描いちゃったところ。 名作漫画は、必ず夢と理想があるものだから。

鋼鐵の薔薇

『狼の口』久慈光久が描く薔薇戦争

鋼鐵の薔薇
兎来栄寿
兎来栄寿
1年以上前

三浦健太郎さんが逝去された後も、盟友・森恒二さんやスタッフの方々が遺志を継いで制作中の『ベルセルク』の行方が気になり過ぎる今日この頃ですが、いかがお過ごしでしょうか。 そんな三浦健太郎さん、そして森薫さんという偉大な師を持つ久慈光久さんの最新作1巻が発売になりました。 代表作である『狼の口 ヴォルフスムント』もそうですが、久慈さんと言えば中世ヨーロッパ。そんな久慈さんが「薔薇戦争」における″ジャック・ケイドの反乱″を描くとなればこれはもう、間違いありません。個人的に今年発売の1巻の中では、坂本眞一さんの『DRCL』と並んで「間違いないな……」と感じた企画です。 試し読める1話から、期待通りにたっぷりと甲冑を着た騎士の闘いを堪能できます。 そして、2話に登場するリチャード・プランタジネットは、『狼の口』のヴォルフラムを髣髴とする悪辣さを見せながら、一方で怒りの理由が◯◯◯◯であるなど当時の命の軽かった世相を強く感じさせます。 歴史に詳しくなくとも十分楽しめるのも、『狼の口』と同様です。たった一人で行う△△△など、エキサイティングな見所も満載。 馬の名前に反応してしまう人は仲間です。 こういう歴史マンガが増えると、どんどん歴史を学ぶ楽しみも増えていって良いなと思います。

異世界人生劇場~竜と魔王とエビフライ~

闘えるし美味しいのがエビフライ

異世界人生劇場~竜と魔王とエビフライ~
野愛
野愛
1年以上前

エビフライで世界を救うネクロマンサー、エリザベスカラーをつけた魔物たち、オリハルコンで作られたエロ本の読者プレゼント たしかに異世界じゃないと出会えないものばかりだけど、何を見せられてるんだ?という世界観。 こんな異世界なら転生しても楽しく過ごせそうです。 一応異世界らしく魔王とか魔物とか勇者とかスライムとか吸血鬼とかが出てきますがみんなかわいいです。 エビフライも闘いに使うだけじゃなくてちゃんと食べるし、エビフライっぽい合成魔獣も食べるし、倫理観も含めてこの異世界好き。 転生ものとか異世界ものとか苦手!日常系漫画とかギャグ漫画が好きという人はぜひ読んでみてほしいです。

スクールオブトレード

女子高生が投資で青春!

スクールオブトレード
名無し
1年以上前

まずこの4月から高校で「金融教育」が必修になるという事自体知らなかったんですが、同じタイミングでこういう漫画が始まるのは高校生じゃない大人にとっても良いことのような気がします。といっても、1話に出てきた女子高生ふたりは既に投資に対する関心が高く基礎知識もあるので、ゼロから始める人向け的なものというよりは「女子高生が投資をするのが普通の世界」を楽しむマンガなのかなと思いました。

AKB49~恋愛禁止条例~

アツいアイドル漫画

AKB49~恋愛禁止条例~
Nano
Nano
1年以上前

マガジンで当時読んでました!超懐かしい。 私も応援しているアイドルがいるので、現地の空気感というか圧倒される感じがうまく表現できていて分かるなあとなりました。 AKBは正直詳しくも無いしさほども興味もありません。 けどこの漫画は面白い、読みたくなる。 アイドルっていいなあと思わせてくれる。 早く現地で声出せるようになりたいね…。

手玉に取りたい黒木屋さん

ピュアギャルと真面目男

手玉に取りたい黒木屋さん
六文銭
六文銭
1年以上前

タイトルの予想を裏切らない安定している感じが良いです。 黒ギャルの黒木屋流羽(くろきやるう)と、真面目を絵にかいたような正直男(ただしただお)の二人。 幼なじみで、成績優秀で高校の特進科に進んだ正くんが、劣等生の黒木屋さんに勉強を教えるという流れ。 昔は、黒木屋さんのほうが優秀だったというのも、なんか良いですね。 彼が頑張って振り向かせようとした姿勢を感じて。 基本的には、勉強を教えようとするのですが、手玉にとろうと黒木屋さんがエロいことで挑発する。 しかし、正くんはその挑発にのらず、真正直に受け答えたり対応したりして、その勢いに黒木屋さんがタジタジする流れ。 もっとも、両片思いな関係なので、何やっても問題ない。 波風もない。 様式美すら感じるのですが、それでも幕間なので、ちょっとした本心などが見れるとグッとキャラとの距離が縮まってよいです。 手玉にとれられる日がくるのか?乞うご期待!(たぶんこない)

日本三國

ハイブリッドな感じの現代マンガの新しいカタチ

日本三國
さいろく
さいろく
1年以上前

長らくマンガ読者をしてるマンガファンからすると色々と「いいところ」が詰まっているなぁと感じるのではないだろうか。 絵はまだ粗いものの、キャラや世界設定、物語とその展開など見事に整っていて新世代だと感心した。 所々入ってくるジョークもイケてる。 私は序盤のSEVEN(ブラピ&モーガン・フリーマン主演の映画)のような展開がキツくてシンドイなーと思っていたが、単行本が出た事で改めて読み直して上記のような感想を持ちました。 まだ2巻だけど、無根拠に見えるインフレは起こらなそうだからちょっと安心しながら読める(気がする)。今後が楽しみなやーつ。

狂右衛門

これはすごい(ガチで)

狂右衛門
名無し
1年以上前

今日のヤンジャンに載ってたもう1つの読切の方(乳首開発)を先に読んだので内容の高低差で頭バグりそうになりました。画力がゴリゴリに青年誌ですきです!!迫力がすごい。 たった10ページしかないから、長い物語の一部を切り取ったような説明がない構成になっていて、背景を推測して読むしかないのがかっこいい。狂右衛門は人斬りの亡霊なのか?わからない……わからないのって面白い。 若干のとみ新蔵みを感じました。いずれ連載を勝ち取ってほしい作家さんです。

ただいま独身中

何だか切ない気持ちにもなる。

ただいま独身中
Pom
Pom
1年以上前

この内容を、四コマにするのは中々斬新だなと思う。四コマじゃなくても良さそうな漫画。 楓、日々頑張っているなぁ。。 あーその言葉、傷つくよね。とか、あるあるだわ、こんな人いる!とかツッコミ入れながら読んでました。 良い感じにコメディタッチになってて、リアルさもある。 世の中に揉まれ奮闘している楓の幸せを願うばかり。

はぐちさん

うちにもポニャーニャお届けしてほしい

はぐちさん
野愛
野愛
16日前

会いたい人に会うこともままならないこんなご時世だからか、はぐちさんに癒されたい気持ちがいつも以上に高まります。 白くておもちみたいで、家事を完璧にしてくれて、一緒にお酒飲んだりラジオ体操したりラーメン屋に行ったり友達みたいに遊んでくれて、何よりそばにいてくれるはぐちさん。 別に家事をして欲しい訳じゃないんです(煮ぃとオニオングラタンスープは食べたいけど)、ただそばにいて欲しいんですよね。 なんで我が家には来てくれないんでしょう。とてもさみしいです。なんて本気で思ったりもします。 この漫画を読むと、寂しいとか悲しいとか甘えたいとかそういう感情をすべて受け止めてくれているような気がするので好きです。 はぐちさんにはなかなか会えなくても、はぐちさんのおじいちゃんは毎晩お空で見守ってくれてますので強く生きますね。

赤面しないで関目さん

赤面好きにはたまらない1冊

赤面しないで関目さん
六文銭
六文銭
1年以上前

赤面女子好きな方にはおすすめしたい1冊。 なぜなら赤面女子、つまり恥ずかしくて照れる描写が盛りだくさんだから。 いいですよね、赤面。 純粋さの象徴だと思いませんか?私は思います。 本作は、いわずもがな、純朴、純粋、ウブな男女がおりなす純度100%の作品。 赤面女子こと関目(せきめ)さんが、主人公高殿(たかどの)くんの前では恥ずかしくて赤面してしまい素直になれない感じをコミカルに描いた内容。 コミカルな感じが、昭和のソレ(走って逃げるとか、草葉に隠れるとか)で、自分みたいなおっさんは実家のような安心感をもって読めます。 わりかし早い段階で付き合う(1巻の最初)のですが、付き合ってからも初々しい感じが、読んでいてニヤニヤを通り越してほっこりします。 3巻完結なのが残念ですが、最後まで二人の関係には癒やされました。 赤面女子好きなのですが、高殿くんのおかで赤面男子もわりかしいけることがわかりました。 高殿くんも可愛いので要チェックです。

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