MOGUMOGU食べ歩きくま

『ちいかわ』著者・ナガノさんの食べ歩きエッセイ

MOGUMOGU食べ歩きくま
さいろく
さいろく
1年以上前

先日ちいかわを4巻まで一気に駆け抜けて読み、ナガノさんの描くマンガの読みやすさに安堵感を求めてついついこっちも3巻まで購入して一気に読んだ。 お一人様で食べに行く、という行動力がすべてかもしれない。 お台場のカレーの回、どこだろうと思ってたらフードコート(!)だったが、そのフードコートにしか現存店舗がない元超人気の名店だという。 そんな情報も載っていたりする。 博多明太子も「やまや」と「かねふく」しかないと思ってたらちゃんと味見した結果「平塚明太子」を選んでいたナガノさん。 そんなことされたらめっちゃ気になるじゃないか・・・ そんな感じのエッセイ本。ある意味バイブル的な作品。

ちいかわ なんか小さくてかわいいやつ

なんか小さくてかわいいやつ

ちいかわ なんか小さくてかわいいやつ
さいろく
さいろく
1年以上前

なんとなくTwitterで流れてきてたときとか誰かがRTしたのだけ読んでたりしたので知った気になっていた。 あえて読んでみたらこりゃぁ別次元のものだった。 ラッコが一番好き(ずっと「くりまんじゅう」って名前だと勘違いしてて、なんであいつだけ食い物なんだと疑問だった)

ミューズの真髄

自分を認めたい

ミューズの真髄
さいろく
さいろく
1年以上前

大人になるとなかなかできない。 振り返って、反芻して、考えてた時間って大人になると減るんだと思う。 それを「つまらない大人」と自己卑下してしまうようなのがつまらない大人なのだ。 でも割とみんなそうして生きてきてるんだ、と安心させてくれた。 読んでてめちゃくちゃ心配になる彼女のターン、そしてズバっと切り裂かれるような気持ちになる彼のターン。 どっちもダサくないよ、頑張れよ、と言いたくなる。 ここからどう転がっていくのか楽しみな作品。

ガウちゃんといっしょ

意味わかんないけどガウちゃんかわいい

ガウちゃんといっしょ
野愛
野愛
1年以上前

ガウチョパンツを履いた侍、ガウちゃん。 髭にちょんまげにガウチョパンツだし、結構わがままだし、わかりやすく媚びたりしないし、かわいいのかなあ…。 と思っていたのに、いつのまにかガウちゃんが愛おしく思えてきます。猫や犬がかわいいのと同様に、ガウちゃんもとってもかわいい。 高速でガウチョパンツ脱いでケツをスパンってする芸が意味わかんなくてかわいい。女の子のガウチョ侍ヒメたんもかわいい。そもそもガウチョパンツ履いてるのも意味わかんなくてかわいい。 かわいいとか愛おしいという感情に理由なんてないんですね。ガウちゃんかわいい。

あとかたの街

おざわゆき先生のお母さんの実体験

あとかたの街
かしこ
かしこ
1年以上前

名古屋大空襲を生き延びたおざわゆき先生のお母さんの実体験。空襲の前後に大地震があったことなども描かれていて、実際にそこに住んでいた自分と同じ庶民の感覚での戦争体験を感じることが出来た。主人公の家は貧乏だから仲が良かったクラスメイト達が進学した女学校に自分だけ行くことが出来なくて劣等感があったんだけど、学徒労員でも優遇されて戦闘機を作ってる三菱の工場で働いていた女学校の生徒達は真っ先に空襲で狙われて亡くなってしまったエピソードが悲しかった。おざわゆき先生のご両親はそれぞれに過酷な状況を生き抜いて来られたんだな…。5巻の巻末にはこうの史代先生との対談も収録されていました。

新装版 凍りの掌 シベリア抑留記

おざわゆき先生のお父さんの実体験

新装版 凍りの掌 シベリア抑留記
かしこ
かしこ
1年以上前

当時19歳だったお父さんは東京で大学生をしていて、上野で落語を聞いて下宿先に帰るとお父さんが召集令状を持って迎えに来ていた…というところから話は始まります。しかし一度も実弾を撃つ事なく満州で終戦を迎え、そのままソ連の捕虜にされてしまいます。まだ収容所に向かう途中での畑のじゃがいもを掘り起こして泥がついた生の状態のものを食べるシーンからすでにその過酷さが伺えます。ようやく日本に帰国できた時に見えた緑の山々が美しかったという思い出は、ちばてつや先生もご自身の体験として漫画に描かれていたと思う。実際にあった恐ろしい出来事の話だけど直視できないような描き方はされていないので読もうか迷ってる人はぜひ。元々はコミティアで発表された作品だとは知りませんでした。

恋ニ非ズ

どうなるこの三角関係

恋ニ非ズ
Nano
Nano
10ヶ月前

幼馴染である蒼介、朱里、翠の3人は奇妙な三角関係にあった。 朱里は担任である翠と付き合おうとするが、教師と生徒、バレたら問題になる。そこで偽装彼氏として名乗りを挙げた蒼介。 最初こそは順調だったものの、徐々にほころびが…。 蒼介はさすがというかなんというか。翠はキモくていいですねえ。 朱里ちゃんはちょろくて心配になる。 まだ途中までしか読めてないけど続きが気になる。

六弦少女

渋くてイカス。

六弦少女
名無し
名無し
1年以上前

少年漫画しか読まない若年層にはコミック的ではないかもしれないけど、骨太なドラマエンタメでよかった。 みみこちゃんがこの年齢である限り葛藤を語らせたり自主的に抵抗をさせては作品はリアリティを失くしてロック性もなくなる。この年頃は親がどんなでも健気に愛を求め続けてしまうもの。それと同じで本質でギターや音に魅かれて求めてしまう個性を、父へ憧れる必然性ともして、外からもらったチャンスに素直に乗っかってく感じとか、幼い子供に語らせず、その抗えない欲求、衝動、ロックをどう表現するのか、その描き方が愚直で渋くて最高。もしレコード屋で古き良き名盤に出会ってしまったらこんな気持ちになるのかなと思った。自分がこの歳の頃よりまだ前の昭和の匂いを残す世界観もまたテーマにハマってて良い。ライトさが好まれる今のネット上のマンガ需要の流れや掲載媒体のイメージ色に染まらず、今後もこのまま芯の太いアナログな作風を貫いてほしい。読めて嬉しい。スルメみたいでいい。大変な傑作ご馳走様でした。

いいとしを

年齢を重ねた父子の新しい生活を垣間見れる素敵な作品。

いいとしを
干し芋
干し芋
1年以上前

東京で一人暮らしをしていた灰田さん。 サラリーマン、バツイチ、彼女ありののんびりな生活。 母の急逝で色んなことが変わっていく。 独身ということで昇進を諦めさせられ、彼女からもフラれ・・・。 そんな中、東京都下の実家で一人暮らしの父が心配で実家に戻ってみたら・・・。 無口な父との二人暮らしの生活は、今まで知らなかった父を知ることから始まった。 二人の距離感を図りながら、探り合い、生活スタイルの違いを感じ、父と息子の新しい生活が始まった。 母は、父に内緒で息子に残したもので灰田さんは、何を手に入れるのか? 父は、学生時代に体験した、東京オリンピックを懐かしみ、楽しみにしていた二度目の東京オリンピックは、コロナ禍延期に。いつも通っていた図書館にも感染を気にして行かなくなり、日々のマスク生活も息苦しく、今までの生活が変わってしまうことに戸惑いを感じながらも、二人の生活は続いていく。

クラスにいじめはありません

クズはクズのまま生き抜けるか

クラスにいじめはありません
野愛
野愛
1年以上前

ずっと通っていたわりに外に出てしまうとどういう組織か見えにくくなるのが学校。 当たり前のように守ってたことや取り組んでたことが社会の常識から大きく外れてたりするのが学校。 個人的にはいい思い出もそこそこあるのに、こういう作品を読むと「学校ってクソだな〜」と安直に思ってしまうのが不思議です。 中学教師・西島が担任する生徒・太田真里奈が自殺した。 人間の血が通ってるまともな教師ならショックを受けるはずなのに、西島は「あああ〜疲れたぁぁ〜しんどぉ〜」としか感じてないのでまじでクズです。 太田がいじめられているのでは?という場面に出くわしても見て見ぬふり、太田が自殺してもいじめなんてなかったと断言し、真実を暴こうとするやつらをどうにかこうにかねじ伏せようとします。 清々しいほどのクズだけど、クズなので清々しくはないんだなあ…。 学校という組織が人を狂わせるのか、狂った人が最後まで組織にしがみつこうとするだけなのか。西島といじめっ子たちがただただクズなだけなのか。 クズはクズのまま生き抜くことができるのか見守りましょう。主人公に一切感情移入できない漫画も案外面白い。

台湾の少年

とある出版人の戦後台湾史 #1巻応援

台湾の少年
あうしぃ@カワイイマンガ
あうしぃ@カワイイマンガ
1年以上前

本作は台湾で伝説的児童雑誌『王子』を創刊した、蔡焜霖さんの人生を描いたノンフィクション。戦前の日本統治時代から白色テロ時代、そして現代の民主化した台湾までを通して描く作品は、おそらく今までにないのではないか、と『綺譚花物語』翻訳者の黒木夏兒さんはおっしゃっていました。 全四巻のうち1巻と2巻が同時発売。両方を通して読んでみると、この二冊が同時発売された意味が分かる気がします。 1巻は戦前。台湾語を喋りながら日本語を学ばされる時代を、それでも大家族の中でおっとりと優しく育つ焜霖さんの少年時代は、穏やかなタッチで描かれます。 しかし1巻末、世界は暗転します。 2巻では、謂れのない罪を着せられた、政治犯としての過酷な10年が、暗く・痛々しいタッチで描かれます。 登場する人物も皆、焜霖さんが出会った実在の人物。さまざまな出会いも、大切な人も、容易に奪われてゆく。その悲しみ……とりわけ彼らを失ったのは自分のせいかもしれない、という焜霖さんの苦しみは、巻末の一人ひとりの解説を読むと、いっそう強く伝わるのです。 失われた者や時への焜霖さんの思いが、3巻以降、どのような形になるのか……続きを待ちたいと思います。

終末の人類に文明は必要ですか?

ポストアポカリプスの世界で「文明」を探す

終末の人類に文明は必要ですか?
名無し
1年以上前

主人公は「神」を信奉し、その命令のもと「文明」を回収しているカサゴが親の仇を探している少女メバルと出会い、物語は動き始めます。 色々と対照関係にあるキャラクターが面白くて、文明崩壊後の世界観もいい感じ。残された「文明」が人々にどのように影響を与えてるのか、興味深かった。2話が楽しみな新連載でした。

山、田畑、時々レイヤーお姉さん

こりゃかわいい

山、田畑、時々レイヤーお姉さん
野愛
野愛
1年以上前

こりゃかわいい…ずっとかわいい…!! 絵柄そのものはかわいいというより美しすぎるくらいだけど、美人で眼鏡でオタクのおねえさんと純情でクールにふるまうショタの2人がかわいすぎてかわいすぎて。 すべてがかわいいのでおばあちゃんも軽トラもたい焼きも全部かわいく見える。 かわいいとしあわせ以外の語彙が全部吹き飛んだ。かわいい。

名勝負数え唄

名勝負数え唄の感想 #推しを3行で推す

名勝負数え唄
マンガトリツカレ男
マンガトリツカレ男
1年以上前

・読んだ直後に思ったこと ※一番大事!※ 同じ作者のジャンゴ 麻雀をする者が発売ので久しぶりに読み返したがやはり面白い。 ・特に好きなところは? ドラゴンボール/スラムダンク/バガボンド/シグルイのパロディ ・作品の応援や未読の方へオススメする一言! モンキー・チョップのギャグ漫画はどれも面白いのでおすすめです。武士キャラの元ネタはなんか森秀樹っぽい気がするがどうかな?

【コミックDAYS読み切り】FALL OUT

これで佳作なの!? #読切応援

【コミックDAYS読み切り】FALL OUT
たか
たか
1年以上前

宇宙から地表へと落下する男が墜落までの僅かな間に懸命に生きようとあがく話。着実に死に向かいつつあるなかで、男のこれまでの人生が語られたりあれこれ策をうったり物語が進んでいくのが面白い…! 個人的に、このどうしようもない絶望的な状況にありながら死中に活を求める姿にジョジョの登場人物と同じスピリットを感じて熱かったです。 絵についてはコマ割りが印象的でストーリーを盛り上げてて好きです。 こんなに完成度高いのに佳作なのかと驚き。 短編集・連載が楽しみな作家さんが増えました。 森利正治『FALL OUT』

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