少年漫画しか読まない若年層にはコミック的ではないかもしれないけど、骨太なドラマエンタメでよかった。
みみこちゃんがこの年齢である限り葛藤を語らせたり自主的に抵抗をさせては作品はリアリティを失くしてロック性もなくなる。この年頃は親がどんなでも健気に愛を求め続けてしまうもの。それと同じで本質でギターや音に魅かれて求めてしまう個性を、父へ憧れる必然性ともして、外からもらったチャンスに素直に乗っかってく感じとか、幼い子供に語らせず、その抗えない欲求、衝動、ロックをどう表現するのか、その描き方が愚直で渋くて最高。もしレコード屋で古き良き名盤に出会ってしまったらこんな気持ちになるのかなと思った。自分がこの歳の頃よりまだ前の昭和の匂いを残す世界観もまたテーマにハマってて良い。ライトさが好まれる今のネット上のマンガ需要の流れや掲載媒体のイメージ色に染まらず、今後もこのまま芯の太いアナログな作風を貫いてほしい。読めて嬉しい。スルメみたいでいい。大変な傑作ご馳走様でした。

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このクチコミを見て読んできたのですがロックでクスリと笑えてホロリとさせられるお話でした。ありがとうございます!

本当に昭和感というか、人情モノのような古き良き渋さがいいですよね。読み終わってからこれジャンプラ作品なんだ?!って驚きました。

>もしレコード屋で古き良き名盤に出会ってしまったらこんな気持ちになるのかなと思った。

素敵な表現…!この読切、本当に自分の好みドンピシャの掘り出し物感ありますね。若竹アビシ先生これから注目していきます!

六弦少女
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