針と羊の舟

ペットロスから始まる羊毛フェルト道 #1巻応援

針と羊の舟
兎来栄寿
兎来栄寿
1年以上前

人生でペットを飼ってきた経験は無かったのですが、近年保護犬と暮らすようになってから日々愛着は募るばかりです。 逆に、もしある日何か突然の悲劇が起きてしまったら……と思うと居た堪れません。故に、本作の主人公の気持ちは痛いほど解ります。 この『針と羊の舟』は、飼っていたうさぎが突然死してしまった青年・花原純が、羊毛フェルトで本物そっくりなうさぎを作ろうとする物語です。プロの羊毛フェルト作家である母親の技術を受け継いでいる弥生に師事を受けながら、純は簡単なものから徐々に挑戦していきます。小学生の頃の家庭科で多少似たようなことをやった経験はありますが、現代の羊毛フェルトがどのような作業工程であるかなどは新鮮で興味深く読めます。 根底には悲しみの感情を湛えながら、作品自体はコメディテイストも強いです。かわいいコツメカワウソに対する獰猛なワニをも喰らうオオカワウソの顔であったり、カワウソやポメラニアンの羊毛フェルトの出来上がりであったり、思わず声を出して笑ってしまうところが多々あります。たまに勢いが凄かったり、さまざまなパロディも挟まれたり。 ただ、笑えるところがあるからこそ、よりシリアスな部分も引き立っているのが本作の良いところです。飼いうさぎを喪った純はもとより、弥生や他のサブキャラクターたちのバックボーンも見え隠れし、その中では心に残るセリフやモノローグも登場します。彼らの感情のやり取りも等しく好きです。 なお、我が家で暮らすポメラニアンは犬としては抜け毛は少ない方なのですが、それでも人間と比べれば夥しい量の毛が抜けます。正に羊毛のような白いふわふわの塊は保存してあり、いつか自毛100%のぬいぐるみを作る予定なので、その辺りも主人公に共感しながら読んでいます。 珍しいテーマですが、良質な作品です。

永年雇用は可能でしょうか

新たな展開に期待が膨らむ。

永年雇用は可能でしょうか
Pom
Pom
1年以上前

この作品、私は好きな話でした。 異国っぽさを感じることができるのもまた、良かったです。 フィリスも背中に何か背負っている感がある、おじさんの魔法使いで、かっこいい(結局そこなのか感が否めないですが。。) ルシルのピンチの時に駆けつけてくれる助けてくれるフィリス先生にときめきを感じつつルシルの今後を応援しつつ、先の物語を楽しめたらなと思う。 話自体も重くないしテンポも良くて、ルシルの鋭い突っ込みも面白く、2巻にしてまた新たな展開で先も読めず気になる。

回復術士のやり直し

タイトルだけ見て面白いのか?と思ってアニメを2話まで見ました

回復術士のやり直し
名無し
1年以上前

正直胸糞悪いです 深夜帯とはいえこんなのやっていいのか? アニメ化した人たちの考えが理解できません ネットとか有料配信の方式なら見る側が選べるからいいんですが 有料配信でもアマゾンで見れるんだよな 別にエログロが嫌いって訳じゃないんですけど ともかく胸糞悪い 復習ものとしても全然爽快感がなくただただやられたらやり返す的な まったく救いがない話です

ドルメンX

実写版ドルメンX総括

ドルメンX
名無し
1年以上前

今更で申し訳ありませんが、各役者や制作陣の努力は評価したい。 見た人も見てない人も何でも言っていっていい場所を作りましたのでどうぞ。 志尊淳がアイドルを熱演! 映画「劇場版 ドルメンX」予告編が公開 https://youtu.be/TpDx9JtjYMQ 志尊淳らがアイドル衣装で生歌、ダンス披露 ファン400人から大きな歓声 映画「劇場版 ドルメンX」特別試写会1 https://youtu.be/rW4Wlyekn4I 玉城ティナ、コメントに「心こもってない」と自虐 映画「劇場版 ドルメンX」特別試写会2 https://youtu.be/hx9JzlzVZl8 志尊淳、ドルメンX撮影は「11日間」 チームワークの良さ明かす 映画「劇場版 ドルメンX」特別試写会3 https://youtu.be/yovG9_PeZqM 志尊淳、映画「ドルメンX」公開は「エゴサーチで実感」 映画「劇場版 ドルメンX」公開記念舞台あいさつ1 https://youtu.be/S3anqoFqz1w 志尊淳、「2カ月で18キロ痩せた」中学時代を回顧 小越勇輝と「遊戯王カード」の思い出も 映画「劇場版 ドルメンX」公開記念舞台あいさつ2 https://youtu.be/G_GsiQBkl0M 志尊淳、主演映画「ドルメンX」衣装に大テレ 「すごく恥ずかしい…」? 「ガールズアワード 2018 S/S」<インタビュー> https://youtu.be/fdEbeRfAHH4

はらペコ放浪記 画家修業しながら女子ひとり旅中です。

ノスタルジーに包まれながら #1巻応援

はらペコ放浪記 画家修業しながら女子ひとり旅中です。
ナベテツ
ナベテツ
1年以上前

昭和40年代の日本、スマホもネットもまだまだ想像できない時代。人々は日々の生活に必死だったんだろうけど、どこかゆったりとした空気とノスタルジーを感じます。 日本をさすらう謎の画家、東望葵ちゃんは旅先でご飯を食べ、不思議な絵を人々に残します。 ご飯のアンソロジーコミックから単行本化された作品ですが、作中に登場するご飯は、その味を想像出来る、日本人の琴線に触れるメニューばかり。 そのメニューと思い出を語る人達から感じる優しさは、作品の暖かさと絵柄の柔らかさとともに、どこか遠くにあるような、懐かしい感情もまた呼び起こしてくれます。 晩ご飯のメニューを考えながら、記憶の中の味を思いながら読むのも良い作品なんじゃないかと思います。

じじいくじ ~元最強刑事の初孫育児~

筋肉は裏切らない!

じじいくじ ~元最強刑事の初孫育児~
ゆゆゆ
ゆゆゆ
1年以上前

新生児育児は体力が必要。 定年退職後なら、なおさら大変。 だから、鍛えてきた筋肉とともに乗り越えよう。 ふにゃふにゃの新生児の体はとてもこわい。 だから、鍛えてきた筋肉でしっかり支えよう。 これまで刑事として働いてきた経験と筋肉で、産後間もない我が娘を支えていく! 頼むよ筋肉!! というかんじのあらすじです。 元鬼刑事のじーちゃん(ムキムキ)による孫育児が描かれており、第一話は娘が出産後退院して間もないころから始まります。 娘の旦那さんは単身赴任をしているようです。 娘さんは実家へ帰ってきているようです。 赤ちゃんの何気ない表情がリアルだなあと思ったら、作者さんに子どもが生まれてから描かれた漫画なのだそうです。 赤ちゃんの表情に癒やされます。 そしてキャラクターがすごく筋肉なのですが、我が身が筋肉の塊なら!と思うことがあったんでしょうか。それとも、鍛えていたんでしょうか。 twitterで見かけたお試し漫画の意味が分からなくて、本編を読んでみたら、本編も筋肉でした。 最後のほうに出てくる、赤ちゃんを膝に乗せているじーちゃんが主人公?です。 思考がとってもポジティブで、刑事で、筋肉のじーちゃんです。 https://twitter.com/uechitakro/status/1654084487393996800

ラプソディ・イン・レッド

届かぬ想いを88鍵に乗せて #1巻応援

ラプソディ・イン・レッド
兎来栄寿
兎来栄寿
1年以上前

先日、『最果てのセレナード』を読んだ友人が「ピアノが出てくるマンガが面白い確率は78%くらいで異常に高い」ということを言っていて、極めて同感でした。 思うに、ピアノとマンガは似ています。 ヴァイオリンを全く弾いたことがない人は多くても、幼稚園や保育園、学校などに置いてあったピアノを鳴らしてみた経験が一度もない人は少ないのではないでしょうか。また、マンガはキャラクターの落書きくらいはしたことがある人が多いでしょうし、描くまでにはいたらなくとも、全く読んだことがない人はほとんどいないでしょう。万民共通の体験として、理解・共感できるのは強いです。 そして、肝心なのはピアノもマンガも独力で表現可能な幅が極めて広いということです。オーケストラや映画などのようにたくさんの人の手でなければなし得ない形態もありますが、ソロピアノや個人制作のマンガなどはそれらにも劣らないレベルの表現が可能です。幅が広いということは、そこにあらゆる想いや感情を乗せることができるということで、物語との相性が非常に良いということです。 想いや感情、努力や研鑽の集大成に心を奪われ揺さぶられ、人生を変えられ、苦悩や葛藤を経ながら表現に向き合い、時に挫折し時に再起し、喜びも怒りも哀しみも楽しさもすべてを乗せて世に送り出し、それによってまた誰かの人生を変えて行く……そんな瞬間が切り取られて描かれるからこそ、ピアニストや漫画家を描いた作品には面白いものが自然と多くなっているのかもしれません。 ということで、この『ラプソディ・イン・レッド』もまた名作として名を連ねていくことが期待されるピアノマンガです。 とにかく、第1話を読んだ時点で今までのあみだむくさんの作品の中でも一番面白く、凄まじい熱量を感じました。血の繋がらない母親と暮らし、周囲からは問題児のレッテルを張られ、鬱屈としている主人公・寅雄。彼の心の叫びが聞こえてくる1話でした。「音」と書いて「こえ」と読ませ、自分の「音」を伝えて世界と繋がりたいと渇望する寅雄の感情の起伏が、非常に強く荒々しく描かれています。 言葉とは便利なものですが、時に言葉では伝わらない想いもあります。逆に、言葉に頼らず想いを通わせる瞬間というのは非常に美しいものです。寅雄は、自分の想いを言葉以外で伝える手段としてピアノに出逢い、そしてその願望を成して行きます。その姿には昂らずにいられません。 未経験でありながら曲を聴いただけでコピーできる桁違いのセンスと、しかも膨大な努力することに全く躊躇がない精神力を持っており、音符すらまともに読めない素人でありながら恐ろしいほどの速度で成長して行くであろうことにワクワクします。 芸術の世界といえば変人がつきものですが、濃いサブキャラたちも続々と登場して物語を盛り上げていきます。今後も非常に楽しみです。

このクラスにギャルはいない(読切)

いい人しかいない!!

このクラスにギャルはいない(読切)
Nano
Nano
1年以上前

いや本当にこれにつきる。それぞれ高校でギャルデビュー、ヤンキーデビューした七瀬さんと間宮くんのお話。 二人はもちろんのことモブたちもいい人過ぎて笑えてくる。二人とも必死にギャルっぽいことヤンキーっぽいこと言ったりしてて可愛いし(突然のおもしれー女やばすぎた)、どんだけキャラ作ってても真面目なところが隠せてなくて微笑ましい。一緒にいる二人を見てもモブ生徒が変にはやし立てたりすることもなく、ひたすら暖かく見守っていてストレスフリーで読めるというかほっこりする。 二人とも学校生活楽しそうで何より!!

てるてる建設(株)

かしまちゃんありがとう

てるてる建設(株)
野愛
野愛
1年以上前

もっともっと読んでいたかったけど完結しちゃいましたね…でも最初から最後まで爽やかでよかった! おばあちゃんの家を建てるという目標だけ持って、それ以外は何にも知らなかったかしまちゃんの成長がとにかく眩しいです。 実際の建設現場がこんな感じじゃないというのは素人でも予想できるけど、かしまちゃんの頑張る姿を見ていたら自然と元気になるし頑張ろうって思えます。 創作物が持つパワーってこういうことだよなあ…素晴らしいなあ。 腐らず頑張ろう、人のいいところを見つけて真似しよう、みんなと協力しよう……当たり前だけどついついおろそかにしちゃう部分を大事にしてるかしまちゃんに勇気と元気をもらえました。かしまちゃんありがとう!

パラレルリープ・シンドローム

世界線を越える想いを観測する #1巻応援

パラレルリープ・シンドローム
兎来栄寿
兎来栄寿
1年以上前

もしも人生の「あの瞬間」に、別の選択肢を選んでいたらどうなっていただろうか…… そんな風に考えたことがある人は多いことでしょう。 新歓コンパで出逢った日から片想いをしていた春呼(はるこ)さんと絶妙に仲を深めながらも想いを告げる瞬間を逃し、最終的に他の男と結婚されて血の涙を流す男・夢路浪(ゆめじろう)。そんな彼が、別の世界線に飛んでかつての後悔を取り戻そうとする物語です。 タイムリープややり直し系の物語は昨今数多くありますが、多くの作品は過去に戻りまったく同じ状況に対して違う選択肢を取って未来を変えて行くものが多いです。 ただ、本作においてはあくまでパラレルワールド、並行して存在する世界なので、そのやり直したい瞬間に戻ったとしても、そこは数多の分岐を経て辿り着いた無数の世界線の内のひとつなので、自分の記憶通りではなく相手の性格や外見もランダムに変化しているというのがミソです。 テセウスの船のような問題ですが、一体何がどこまで残っていたらそれは自分の好きな相手だと言えるのか。SF的な、哲学的な問題もはらみながら純粋な想いが主人公を駆動させ続けていきます。果たして、サルがシェイクスピアの小説を書くような世界線ガチャの当たりを引けるのか。個人的に、アカシックレコードを可視化したようなシーンが好きです。 また、そんな夢路浪のことを昔からずっと気に掛け続けてくれた、幼馴染のサトイモこと里井桃がかわいいです。前作の『恋、ヒトゴトに及ぶ』でも見られたような、絶妙な片想いに心を擽られます。 恋愛ものが好きで、そこにSF的要素が加わったものは更に好きという方にお薦めしたいです。

透明人間そとに出る

路田行さんの初短編集

透明人間そとに出る
かしこ
かしこ
1年以上前

もちろん路田行さんのお名前は知っていたのですがじっくり読むのは初めてです。やっぱり短編集は手に取りやすくていいな〜! 離婚寸前の夫婦が入れ替わっちゃう「逆のボタンはかけづらい」と、保健所の職員さんがゴミ屋敷を訪ねる「ヤナギダクリーク」が好きでした。どちらも設定だけだとギョッとしますが、路田行さんが描かれるキャラクターの表情がとても豊かなのでほんわかした気持ちで読めます。 読み終わってみると笑ってたりホッとしてたりする顔の印象がすごく残りました。

私がひとりで生きてくなんて

流石に思考回路が鈍すぎないか?

私がひとりで生きてくなんて
名無し
1年以上前

本当にこんな甘い考えの人間が居たら、それはイラっとすると思う。 女性向けの漫画やドラマでは「それでも私を愛してくれる」ある意味シンデレラ願望を変形して満たしてくれるものがほとんどだが、一回とことんメンタル潰されてから、どうやって視聴できるのかは興味深い。 あの税理士さんは最後まで辛口でいてほしい。途中でデれるとかのテンプレは不要。

死んだ息子の遺品に息子の嫁が入っていた話

俺の嫁と書かれたら処分しにくい

死んだ息子の遺品に息子の嫁が入っていた話
ゆゆゆ
ゆゆゆ
1年以上前

失踪し、遠い地で病死して帰ってきた息子・明宏。 両親のもとに届いた遺品には「俺の嫁」と書かれた手紙を持つ、スリープ状態のアンドロイド・ケイコが入っていた。 訂正。 ただのアンドロイドでなく、アンドロイド型ラブドールです。 とはいえ、健全なコメディなので、ラブドール要素はオマケです。 ケイコさんは普段からアンドロイドらしからぬ振る舞いをしているため、読者が普通の人と勘違いしかけるタイミングでロボット感あふれる性能を発揮します。 それに対して登場キャラクターたちがボケたりツッこんだり。 ケイコさんにそんな改造をした明宏くんの話になって、ふと故人を偲んだり。 笑いだけでなく感動もできる漫画です。 主に登場する人物は明宏くんの妻かつアンドロイドのケイコさん、明宏くんのご両親、明宏くんの幼馴染の田中くん、田中くんの子供。 個性的な面々が揃っています。 全2巻なので、サクッと読めます。 コメディなので1巻の流れがずっと続くかと思いきや、物語は予想外の方向に向かいます。 気持ちがあふれすぎて、とっ散らかった感想になってしまったため、どんなお話か気になった方は第一話を読んでみてください。 https://twitter.com/hide_pau/status/1167429975122690048?t=5qfYS07UzGTYGuvAP4teMA&s=19

このクラスにギャルはいない(読切)

連載しましょう #読切応援

このクラスにギャルはいない(読切)
野愛
野愛
1年以上前

黒髪メガネ優等生の七瀬さんがギャルになって高校デビュー。 ほんとは真面目で秀才なのを隠してギャルムーブかますけど、進学校で浮きまくってるのがかわいい。 ヤンキーの間宮くんと仲良くなって男子と話しちゃった友達できちゃったって喜んでるのもかわいい。 七瀬さんとちょっと距離があるクラスメイトたちもなんやかんやでギャルに好意的なのがいい。 進学校ほど校則ゆるいって聞くもんな。みんな言われなくても勉強するんだろうな。 こういう平和な作品はたくさんあった方がいいので連載してほしい!ギャルは多ければ多い方がいい!

え、社内システム全てワンオペしている私を解雇ですか?(コミック)

現場の苦しみを理解されない悲劇が減りますように #1巻応援

え、社内システム全てワンオペしている私を解雇ですか?(コミック)
兎来栄寿
兎来栄寿
1年以上前

一部の人は、タイトルを聞いただけで胃が痛くなりそうな小説のコミカライズ作品です。 現場のことなど何も解っていない上の決定によって、現場が大混乱に陥るのは古今東西どこにでもある話ですね。 「何事もその基は人です 人を得る国はさかんになり 人を失う国は亡びましょう」 とは『三国志』の周瑜公瑾の言葉ですが、会社にも同じことは言えるでしょう。人を大事にする会社は栄え、そうでない会社は亡びます。 本作も、主人公・佐藤愛が新社長のリストラによってタイトル通り解雇されてしまったことで亡びへの一途を辿っていきます。愛が1人で管理していたシステム運用に、後任の社員が「最低8人は必要です」と訴えるも新社長は「前は1人でできていたものがそんなに掛かるわけない、エンジニア特有の大げさな方便だ」とバッサリ切り捨てるさまは現実ならそら恐ろしい話ですが、お話として見る分には『アリとキリギリス』のキリギリスの末路を見ている気分です。音速で有給消化に走り転職していく人事の姿や愛を信頼していた同僚がこぞって辞めていく姿も滑稽で、この後どのように社が転覆していくか、社員なんていくらでも代わりの利く歯車だとしか思っていない経営者がどのように慌てふためくかは見所のひとつとなっています。 一方、会社を辞めた愛は新たに幼馴染のスタートアップにジョインし、そこで新たに「真のプログラマ塾」を開いて、迷える社会人たちを救済していきます。超ブラックな環境下で死ぬ気で努力し続けても報われなかった愛ですが、そこで培った知識と経験で多くの人を救っていくことになります。普遍的な悩みを持つ受講生たちへの実践的なアドバイスや、それによって彼らが生活を立て直し人生のハリを取り戻していくさまは、読んでいて心が軽やかになります。個人的に本作で最も好きなポイントはここです。 「通常業務でも手一杯なのに同じ人が同じ質問を何度もしてくる  質問するのは良いけどせめて少し感謝の言葉が欲しかった  どんなことでも『やってもらって当たり前』はダメ」 という節なども、強く頷き共感する人が多いところではないでしょうか。そして、それが何もビジネスの場だけでなく家庭においても大事なことなど、解ってはいても実践できていないという人も少なからずいることでしょう。 本書を読むことで日々の行動をほんの少しでも改善して、仕事や家庭で昨日より良い日を迎えられる人が増えたらいいなと思います。また、そうでなくともマンガを担当する伊於さんの上手さによって非常に読みやすく、物語としても純粋に楽しめるものになっているのでお薦めです。

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